留学大図鑑 留学大図鑑

くじら

出身・在学高校:
慶應義塾大学附属湘南藤沢高等部
出身・在学校:
慶應義塾大学
出身・在学学部学科:
理工学部システムデザイン工学科
在籍企業・組織:

元々は制御分野を学んでいたのですが、「知能の原理」という本を通して知能と身体性の関係性に興味が湧き、CMUではAIとロボティクスを学んでまいりました。


最終更新日:2017年07月11日 初回執筆日:2017年07月11日

知能の原理を突き止める

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • カーネギーメロン大学コンピューターサイエンス専攻
  • アメリカ合衆国
  • ピッツバーグ
留学期間:
10ヶ月
総費用:
2,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,600,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<TOEFL 102点 英検一級>

留学内容

留学中の全体のテーマとしては、私が知能と非常に深い関係性を持っていると考えている「群知能」と「身体性」という二つの分野を学びの軸とし、その手段としてロボティクスやコンピューターサイエンスを学ぶことだった。
留学中はChoset研究室にお邪魔し、研究内容を考えるとともに講義をしっかりととった。今までの自分は実装力が低いという意識があったため、実働のプロジェクトを作ることを重視し、ロボティクスの分野ではGoogle X Prizeに参加するAstroboticsの月面ローバー開発に携わったり、群知能を用いて人間が作った「生命の木」というクラスタリング構造を人工知能で再構築し、その差を考えるなどを行った。

留学の動機

留学を志すきっかけとなったのは、Rolf Pheiferという人の書いた「知能の原理」という本を読んだことでした。今まで人工知能分野であまり注目されてこなかった「身体」という観点から知能の根本的な本質を論じる内容なのですが、その関係の研究をしたいと思い、その時自分が学んでいた制御工学以上の知識、専門が必要だと感じたためロボティクスとコンピューターサイエンスを学ぶためCMUを志しました。

成果

自分の研究興味を一つの問題、研究プロジェクトとして取りまとめることはできたが、実力と時間が不足していたためその研究の結果は出ないままであった。
それ以外の成果でいえば、先に述べたアリの群行動を応用したクラスタリング技術を用いて動物の分類をし直し、人間が定めた動物の分類(類、項、界など)とどれほど一致するか、というプロジェクトが個人的には自信作である。

ついた力

落とし込み力

自分の研究テーマを考え、リサーチし、研究プロジェクトに落とし込む力はついたと思います。

今後の展望

今後は自分の研究興味に繋がるようなことをやっていきたいと思い、大学院進学を考えている。

留学スケジュール

2016年
8月~
2017年
5月

アメリカ合衆国(ピッツバーグ)

主に大学の寮に住み、ニューヨークやワシントンDC,またキューバなどにも休暇中に旅行した。主には講義と研究室を行き来する生活をしていた。友人関係は大学の友人や、同じ寮の住人、またボストンキャリアフォーラムから知り合った他の留学生など様々であった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

動物のDNAを用いて行った群行動クラスタリングの結果
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

今回の留学は、主に技術的な面を学ぶことを目的としていた。しかし、留学中に出会った人々との交流も非常に興味深いものだった。私が入った学生寮はたまたまその大半が留学生という珍しい構成になっており、アジアやヨーロッパの各地から集まった異なる背景を持った人々との交流はとても刺激的なものであった。文化的価値観などを乗り越え、なお私と友達になってくれた彼らと彼女らには感謝しても仕切れない。日本、中国、韓国、ドイツ、イタリア、スウェーデンの国籍を持ったメンツで行ったNYは、本当に異文化から来た人間なのだろうかと感じさせるほどにナチュラルで楽しいものとなった。

NYを背負ってる感がある寮メンバー写真

初めての

  • 住まい探し : 一人暮らし

今回のアメリカ滞在が自己初の一人暮らしということもあり、正直行く前はかなり緊張していた。ある程度料理は親に習い、料理できるレパートリーを増やしてから望んだのが大きいと感じた。
しかし、アメリカのピッツバーグは一人暮らしに優しい地域ではなかった。牛乳を買いに行くのにもバスを使わなければいけず、遅延も当たり前なので2時間くらいかかる。自転車の購入は必要だったと、後からしみじみと感じるのであった。一人暮らしは終わってみれば、思ったよりかなんとかなるものであるが、やはり必要とする時間とエネルギーは凄まじい。さらに、友達と住んでいるとはいえ親ほど親身に自分のことにお節介を焼いてくれる人はなかなかいないので、自分の考えが凝り固まったり、一つのものに没頭しすぎてしまったりすることもある。親のありがたみを再度確認する機会となった。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学中は新しい情報がどんどん入って来て自分がやりたいことを見失いがちだし、さらに見失ってることに気付きにくいです!留学前に自分の留学のことをしっかり誰かに話しておくなり自分でまとめて文字として書き出しておくなど自分の外に出しておいて、そことのすり合わせを定期的にするようにしよう!