留学大図鑑 留学大図鑑

しまむー

出身・在学高校:
神奈川県私立桐蔭学園高等学校
出身・在学校:
横浜市立大学
出身・在学学部学科:
国際総合科学部
在籍企業・組織:

【詳しいプロフィール】
日本の誇るべき食文化を、これから発展していく東南アジア市場へ展開していきたい
https://goo.gl/V0aNmS
【トビタテ便り】
留学中に書いた4本立ての留学に関する記事です。
https://goo.gl/BEM6Gq


最終更新日:2017年02月16日 初回執筆日:2017年02月16日

一年間、カンボジアでカレーやってました。

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • サムライインターナショナル株式会社
  • カンボジア
  • プノンペン
留学期間:
12か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,730,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

カンボジアにある飲食店「サムライカレー」で日本人店長と現地スタッフと共にインターンシップ活動を行いました。ここで私はサブマネージャーの役割を担い、目標達成の為に挑戦し続けました。
活動内容は経理、仕入、人事等ほぼ全てのマネジメント業務です。留学の目的は「長期的に実践的ビジネスを通して新興国ビジネスの強みと弱みを理解する」ことでした。
そのために掲げた具体的な目標は以下の3点です。
①自分が企画するイベントを成し遂げる。
②留学時から2倍の売上を出す。
③店舗のマニュアル化を完成させる。
留学の過程では突然の店長の辞職等予想外の困難が何度も生じました。信頼していたスタッフに携帯を盗まれ、一時は人間不信になってしまい、留学先を変更しようと考える時期もありました。しかしながら、環境を変えても自分自身の姿勢が変わらなければ何も変わらない事に気づき、それからは一から自分で企画した毎月のイベントの実施やマニュアルの作成を行い、提案と実行を繰り返しました。また、両者を繋ぐ役割としてコミュニケーションを積極的に行い、店長とスタッフを巻き込んでW杯予選の出店を行いました。
そして結果的に、前述した全ての目標を達成することができました。
この経験を通して、様々なトラブルにも対応できる柔軟性と努力を注ぎ続ければ必ず結果は出ること、そして自分に自信をつけることができました。

留学の動機

2点あります。
①東南アジアへの強い興味:大学2年次のマルタ留学で出会ったベトナム人の方との出会いがきっかけです。他の学生にはない、活き活きとした目とハングリー精神に衝撃を受け、一度その地に足を運んでみたいという想いがありました。
②長期的に実践的なビジネスを行いたい:経営者である父をきっかけに、経営管理論ゼミに所属しました。しかし更に長期的に、ビジネス経験を積みたいと考えたからです。

成果

留学内容に挙げた3つの目標を全て達成することができました。
店舗のシステム(ハード)と人材面(ソフト)を問題と捉え、マニュアルの作成とイベントの企画実施を行いました。現地スタッフと店長を巻き込んで一から企画したイベントを毎月実施し、またW杯予選の出店を行い、何度も提案と実行を重ねていきました。その結果、スタッフとの距離も縮まり、問題の一つであったスタッフの人員流出も防ぐことがきました

ついた力

向き合う力

カンボジアの人々は物乞いをする人々に必ずと言っていいほどお金を渡します。私はこの、まず目の前の人と向き合う助け合いの精神に強く衝撃を受けました。「貧困の人々」、「カンボジア人」といった括りを無意識のうちにしていた自分を恥じました。
この経験から、スタッフと店長を繋げる役割に努め、「スタッフ」ではなく「仲間」として向き合うことでスタッフの流用を抑えることができました。

今後の展望

貴重な経験と目標達成をできた一方で、大きなインパクトを与えられない無力さを感じました。また、多くの人々を巻き込んだビジネスを立ち上げ、自立を促していく必要があると感じました。
そこで私はカンボジアで働いた経験を活かして現地の文化や価値観を尊重し合い、東南アジアの国とともに成長していく架け橋を担いたいです。
この夢を叶えるべく、東南アジアに力を入れているメーカーに就職予定です!

留学スケジュール

2014年
9月~
2015年
8月

カンボジア(プノンペン)

*概要
カンボジアにある飲食店「サムライカレー」で日本人店長と現地スタッフと共にインターンシップ活動を行いました。ここで私はサブマネージャーの役割を担いました。
活動内容は経理、仕入、人事等ほぼ全てのマネジメント業務です。
*目的
「長期的に実践的ビジネスを通して新興国ビジネスの強みと弱みを理解する」ことでした。
そのために掲げた具体的な目標は以下の3点です。
①自分が企画するイベントを成し遂げる。
②留学時から2倍の売上を出す。
③店舗のマニュアル化を完成させる。
留学の過程では突然の店長の辞職等予想外の困難が何度も生じました。
しかしながら、環境を変えても自分自身の姿勢が変わらなければ何も変わらない事に気づき、それからは一から自分で企画した毎月のイベントの実施やマニュアルの作成を行い、提案と実行を繰り返し、最終的に全ての目標を達成することができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スタッフの故郷にホームステイした時の一枚
カンボジアのカレー
カンボジアの市場の様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

留学中で一番の大きな学びがありました。
それは「一人一人と向き合うことの大切さ」です。
そのことに気づいたきっかけは、ある一人のカンボジア人の言葉でした。

こちらの写真は、プノンペン王立大学の学生や先生と一緒に四日間かけて地方の高校生へ日本文化を発信するキャラバン活動に参加した時の一枚です。

その活動中に、留学中ずっと疑問に思っていたことを先生に聞きました。
「なぜカンボジアの人々は物乞いの人にお金を渡すの?」

カンボジア人のほとんどは物乞いをするお年寄りにお金を渡します。
私は今までそういった光景に見て見ぬふりをしており、ずっと不思議に感じていました。

先生はこういいました。
「今まで辛い歴史を乗り越えてきたお年寄りの人達には、ほんの少しのお金でも、感謝の気持ちを込めて渡しているんだ」

"貧困の人々"と括るのではなく、まず目の前の一人と向き合う、この助け合い精神に私は衝撃を受けました。その精神が根付くこのくにが好きになりました。
と同時に、私は今まで店舗の売上や日本食といった目標に固執し、スタッフ含めカンボジア人一人一人と向きあえていなかったことに気付きました。

この出来事をきっかけに、私は現地スタッフと日本人店長一人一人と話し合い、繋げていく役割を努め、問題点の一つであったスタッフの流出を止めることができました。

キャラバン活動時の一枚
浴衣の着付けをした高校生たち
習字も一生懸命取り組んでいただきました

緊急連絡先と24時間営業の病院を事前に調べる

  • 生活 : 病院

留学中、私はウイルス性の食中毒にかかり、激しい嘔吐と下痢に襲われました。
遂に嘔吐のし過ぎで脱水症状に陥り、やっとの思いで深夜にインターン先の上司に連絡したところ、幸いにもすぐに駆けつけていただき24時間営業の病院に搬送され、入院をした経験があります。

その時、慣れない環境での一人暮らしの大変さが身にしみました。

そのため、留学では保険や住まいの安全はもちろんですが、緊急連絡先の確保と病院(24時間営業含む)を事前にしっかりと調べることをお薦めします。

初めての入院がカンボジアでした。。。

これから留学へ行く人へのメッセージ

何が留学のきっかけでも構わないと思います。ただ、留学の目標と目的は考えて考えて、「絶対にやってみせる」という想いを持って留学に臨んで欲しいです。
私自身、留学中スランプに陥り、引きこもりになってしまった時期もありました。そんな時に立ち返ることのできる目的や目標は大事だと思います。
是非、実りのある留学になることを祈っています。