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しょうへいへい

出身・在学高校:
千葉県立佐倉高校
出身・在学校:
早稲田大学
出身・在学学部学科:
国際教養学部
在籍企業・組織:

・北欧、特にスウェーデンに留学をしたい方は、随時相談にのります。ただし、返信のメールは尚早遅れるかもしれません。


最終更新日:2020年07月07日 初回執筆日:2020年07月07日

主体的に環境に働きかける社会の創出

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 早稲田大学国際教養学部国際教養学部
  • タンザニア・スウェーデン
  • ルンド
留学期間:
13カ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,000,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEFL 89> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

私の本来の留学の目標は、"Think globally, act glocally, 一人一人が環境問題の深刻さを理解し、一人一人が主体的に行動を起こすことのできる社会の創出"である。現代における環境問題は気候変動をはじめ、人間の予想を超えるような数々の異常現象を起こしている。自然環境は経済、社会、政治の全ての面で人間が生活を営む基盤である為、環境の劣化は人類の早急に解決すべき問題である。その解決のためには、企業や国の努力も重要であるが、それと同等に個人個人の主体的な努力も重要である。個人の行動を促すために、環境先進国であり、多くの先進的な取り組みをするスウェーデンに留学をし、個人の行動指針を確立する。そのために、北欧の事例を実践的に学ぶことのできる環境経済学の授業や、先進的な環境施設への訪問を通じてどのような行動をすればよいのかの理解を深めた。また、留学中に滞在していたシェアハウスで、シリア難民と出会い、彼に衝撃を受けて、シリアやスウェーデンの情勢をめぐるドキュメンタリーを製作した。現在、大学生や一般向けに5回目の上映会を終了した。また、タンザニアでは、持続可能な開発を掲げる慈善団体のプロジェクトに参加をし、三か月間タンザニアの山奥でボランティアを行った。

留学の動機

高校2年生の時に、国際交流プログラムに参加をし、生まれて初めて留学生と出会い、そこで世界の多様性に衝撃を受けた。その後、ドイツへの短期留学へ応募をし、最終選考まで行ったが失敗。そこで、大学に入ったら必ず留学をすると心に決めた。

成果

留学中には、積極的に様々な場所へと飛び込んだ。例えば、個人の軸や価値観を深堀するワークショップを行う学生団体に入り、ワークショップの企画と運営をおこない、ドキュメンタリーを製作した際には、教授や市民への路上インタビュー、難民キャンプ、様々な場所へと足を運び、計40時間の取材を行った。
ボランティアでは、現地語を覚え、全く異なるコミュニティーの中で、様々なアクションを起こすことができた。

ついた力

巻き込む、協調でやり通す、飛び込む力

巻き込む力と協調力
ドキュメンタリーのプロジェクトを立ち上げ、異なる背景を持つ人々と共に(誰もドキュメンタリーを撮影したことがない)ゼロから何かを創り上げた体験。
最後までやり通す力
40時間の素材を編集する作業は、帰国後も続いた。地味で地道な作業を続け、何とか完成をさせることができた。
飛び込む力
日本人が誰もいない環境の中で、自分のプレゼンスを発揮する力

今後の展望

私は、様々な理由で虐げられる人々が、彼らのポテンシャルを最大に生かすことのできる社会を作りたい。そのためには、今の自分に圧倒的に足りない要素がいくつもある。また、私は金銭的にも、精神的にも自立をしていないので、大学院には行かず、就職をすることにした。

留学スケジュール

2015年
8月~
2016年
6月

スウェーデン(ルンド)

私の本来の留学の目標は、"Think globally, act glocally, 一人一人が環境問題の深刻さを理解し、一人一人が主体的に行動を起こすことのできる社会の創出"である。現代における環境問題は、人間の予想を超える規模で広がっている。自然環境は、経済、社会、政治すべての人間が生活を営む上で重要な基盤である為、環境の劣化は人類の早急に解決すべき問題である。その解決のために、企業や国の努力と共に個人個人の主体的な努力も重要である。個人の行動を促すために、環境先進国であり、多くの先進的な取り組みをするスウェーデンに留学をし、個人の行動指針を確立する。そのために、北欧の事例を実践的に学ぶことのできる環境経済学の授業や、先進的な環境施設への訪問を行った。また、留学中に滞在してた家で、シリア難民と出会い、彼に衝撃を受けて、シリアやスウェーデンの情勢をめぐるドキュメンタリーを製作した。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スウェーデンで出会った人々
難民キャンプへの取材の様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2016年
6月~
2016年
9月

タンザニア(イリンガ)

タンザニアでは、持続可能な開発を掲げる、イギリスの慈善団体のプロジェクトに参加をした。期間は3約3カ月であり、それぞれ10週間ごとのプロジェクトを3回おこなった。第一フェイズでは、森林保護のための植林作業と自然火災を防ぐためのファイアーラインの作成、二つ目はチームワークやリーダシップを学ぶために、250kmのトレッキング、そして最後に、小学校の女子トイレの建設と手の正しい洗い方などを教える衛生教育を行った。

費用詳細

学費:納入総額

550,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ボランティアメンバー全員との写真
第一フェイズの作業風景
タンザニアの小学校でのAction dayの一幕
費用詳細

学費:納入総額

550,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

留学初日、私はこれから滞在することになる、シェアハウスの前に立っていた。この家は、私が学生寮への申し込みに遅れてしまったため、自力で見つけ出した家である。扉の前に立ち、これから1年間一緒に住むことになる、シェアメイトの人々を想像する..."スウェーデンと言ったら、金髪美女?それとも美形男子?"ステレオタイプ全開で扉を開けると、中東顔をした男がキッチンに立っている。"初めまして!キャリーバック運ぶの手伝おうか??"彼は持ち前のまぶしい笑顔で私を迎えてくれた。私は想像していたイメージとのギャップに驚いたが、彼のその素敵の笑顔に魅せられ、"どこから来たの?"と尋ねた。すると、彼は"シリアから来た"と答える。その時、私の頭の中に浮かんだのは、発砲する戦車や廃墟と化した灰色の町であった。その後も、気になり"どうやってここまで来たの?"と聞くと、"俺はここまで歩いて来たんだ"と答えた。はじめは正直に、冗談であるかと思った。シリアからスウェーデンまで何千キロあるんだよ.....しかし、彼の言葉は本当であった。私は言葉を失い、返すことも何もできない。このまま彼にこのことを聞くのもどうか、と想い、外へ出て、沈みゆく夕日をただただ見つめる。"地球の裏側で、こんなことが起きていたのか。私はなんて無知だったのか...."と、ただただ圧倒されていた一日であった。

Fayzとの写真

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

Fayzに誘われて、生まれて初めて難民キャンプへと行くことになった。難民キャンプという言葉を聞いて、はじめは少し緊張していたのだが、想像とは全く異なり、難民キャンプの住民たちは、私のことを、とても暖かく迎えてくれた。私の目の前で料理をしてくれて、私が何か手伝おうか?というと、客人を働かせるのは、私たちの恥だといい、私を席から立たせてくれなかった。彼らの人間としての美しさを深く感じた瞬間であった。

難民キャンプへと訪れる前日に、欧州を揺るがしたパリ襲撃事件が発生したために、私は彼らについてそのことを尋ねた。彼らの多くは、不安感を隠せぬ言動をしていた。何故かというと、その時には、テロの主犯がシリア難民であるとの報道があったために、欧州の国々が自国の移民・難民政策を厳しくするのではないか、と思っていたからである。その時に、多くの事件の裏側で、影響を受けているけれども公にはならない"声"が存在すること、そして、彼らの語る体験(難民として逃げてきた旅路の話)は、真実にとても近いものである、と感じた。

難民キャンプでの取材

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

最終フェイズで、私たちは小学校へと訪れた。訪問先の小学校には、下は4歳、上は15際の生徒が250人ほどいて、とても腕白である。初日に皆が私たちを迎えてくれる時には、その元気さに驚いたのだが、ある男が現れると、その生徒たちが一斉に静まり返る。その男の名はフォスティーノ。ペルハンダ小学校の校長である。彼はとても強面で、生徒に対して厳しい一面を持つが、内面はとてもやさしい。彼の家でのホームステイが決まり、彼についていろいろと訪ねる。彼は言う"私は現在、6人の孤児を抱えているんだ。この孤児たちは、皆親がエイズで亡くなってしまって、誰も引き取らないと、のたれ人でしまう。だから、私が引き取って、彼らの教育費や生活費を払っているんだ。"彼は校長という役職に就きながらも、自分の家は持たずに、政府の持つ家で暮らしている。すべては孤児の子供たちを支えるため。彼がなぜそこまでするのかを訪ねると、"私が彼らに対して親切をすれば、きっと彼らが育った後に、誰かに親切にすることができるからだ。"と言った。タンザニアの問題を知るとともに、彼の偉大さに感嘆した。

フォースティーノ校長先生

(アフリカや東南アジアへ行く人)病気にならないように、万全の対策を

  • 生活 : 病院

途上国へと渡航する場合、渡航前の病気予防は必須である。特に、狂犬病、A型肝炎などは二回以上予防注射を打たなければならないために、早目の準備が必要である。気を付けるべきはマラリアである。マラリアに関しては、1週間に1度接種するタイプの薬と、1日1回接種するタイプの薬があるが、後者は肌の状況を悪化させる副作用のある薬もあるので、慎重に薬を選んでほしい。

これから留学へ行く人へのメッセージ

自分の心に正直に、"まずは飛び込んでみること"が大事。留学中は自分次第で、なんでもできます。