留学大図鑑 留学大図鑑

さいす

出身・在学高校:
県立村上中等教育学校
出身・在学校:
大阪教育大学/兵庫教育大学大学院
出身・在学学部学科:
教育学部/学校教育研究課 人間発達教育専攻 幼年教育・発達支
在籍企業・組織:


最終更新日:2023年05月02日 初回執筆日:2023年05月02日

話せるようになる!言語教育の秘密

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ユヴァスキュラ大学 教育学部 幼児教育専攻
  • フィンランド
  • ユヴァスキュラ
留学期間:
12ヶ月
総費用:
2,500,000円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

「話せるようになる言語教育」について情報を得るためにフィンランドのユヴァスキュラという街に1年間滞在しました。現地では、大学の授業を受講しフィンランドの教育システムや言語教育について学びながら、小学校・私立/公立の保育園で教育実習など行うことでインプットとアウトプットを繰り返す活動をしていました。子どもたちが自発的に学びたくなるヒントがあちこちに散りばめられた教育について学びを深めてきました!

留学の動機

実は大学3回生の時に2週間程度フィンランドを訪れていました。当時はCLILを使った授業(日本文化×英語)を日本で準備し、フィンランドの小学校で実践するという目的で来ていました。その時に日本の小学生よりもはるかにレベルの高い英語力を身につけたフィンランドの子どもたちと出会い、「どうしたら話せる英語が身につくのか」という疑問を抱き、これを調査すべく長期留学を計画した次第です。

成果

フィンランドは教育界では言わずと知れた先進国です。実際に現場に入って学んでいると、要所要所に子どもたちや先生方を考慮した、学習意欲を掻き立てるツールがありました。例えば、教科書は非常に分厚く小学校の内容とは思えないほど高度な内容ですが、すごろくやゲームが多く楽しみながら意欲的に学べる作りになっていました。これらの情報をワークショップやSNSを通じて発信していきたいと思います。

ついた力

ゆとりを楽しむ力

日本にいた頃は、小学校で働いていたり、論文を書いていたりしながら、休日は大切な人たちと過ごすというカツカツなスケジュールで動くことが多かったのです。そんな私にフィンランド人のみんなは、ゆとりのある人生のおくり方を、心が落ち着く趣味を、小さな幸せに気づける方法を教えてくれました。太陽が昇ること、涼しい風が通ること、何もしない贅沢を味わう面白さを知りました。

今後の展望

フィンランドの教育から「自発的に学びたくなる教育」が言語の習得に大きく関わっていることがわかりました。現地で得た情報を元に、学習環境の整備や教員のスキル向上などに還元できる仕事につきたいと考えています。

留学スケジュール

2022年
1月~
2022年
12月

フィンランド(ユヴァスキュラ)

ユヴァスキュラ大学では、教育学部に所属しフィンランドの教育システムや言語教育方法論などの授業を履修していました。現地の学生や世界各国からの留学生と情報交換しながら過ごす日々は、自分のこれまでの価値観が180度変わることもあるほど刺激的なものでした。中でも附属小学校や公立の保育園で行った教育実習は、日本の教育システムと異なる点が多々見受けられ、観察記録の手が止まらなかったことを覚えています。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

寮の隣にある凍った湖に寝そべってみんなでオーロラ鑑賞
フィンランドの英語の教科書
習字のワークショップ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2022年
6月~
2022年
8月

フィンランド(ユヴァスキュラ)

大学や公立の保育園が休業中は私立の幼稚園でボランティアをしていました。バイリンガル教育を取り入れた園だったので英語とフィンランド語で保育が行われており、ボランティアをしながら各言語の使用量や環境整備について観察しながら活動していました。ここでは教育先進国フィンランドでもすべて教育施設が進んでいるのではなく、ばらつきもあり課題を抱えている実態を目の当たりにしました。教育の理想郷ではなく、課題があるからこそ解決・改善に向けて取り組んでいることが伺え貴重な経験となりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

子どもと一緒に大人も乗れるブランコ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

留学にも慣れてきた5月頃。フィンランド周辺に住むトビタテ生で集まろうと、エストニアで宿泊する計画を立てていました。フィンランドからエストニアまでは基本フェリーで行くのですが、「チケットとIDまたはパスポートが必要」と書いてあったので在留カードを持参していきました。ターミナルについて意気揚々と在留カードを出すと「これはIDとしては使えないよ」と言われフェリーに乗れず、片道4時間かけて自宅までパスポートを取りに戻ることに。ヨーロッパではあるあるですが、電車のチケットなど公共交通機関のチケットは出発日時が直近なほど高騰します。そのため多くの時間とお金を無駄にしてしまいました。それでもトビタテ生に会う価値の方が大きかったのでエストニアに再び向かいましたが、ご想像通り滞在時間はほんの少しでトンボ帰りという羽目に。みなさん在留カードはIDではないですよ。EU圏内でも結構パスポートチェックされるとこもあるのでお忘れなく!!!

私も行きたかったな、博物館
ようやく会えた同期

ごはんは人を繋ぐ!

  • 生活 : 食事

フィンランド発祥の食べ物といえばシナモンロールなどが挙げられるのですが、フィンランド人は日本人ほど食にこだわりがありません。そのため学食に並ぶラインナップもパスタやサラダ、芋、お肉が入ったソースみたいなものなど、シンプルで日本人に馴染みのないものが多いです。IKEAのごはんをイメージしてもらうとわかりやすいでしょうか。だんだん醤油や出汁の味が恋しくなりますし、スーパーの多種多様な調味料はもはや冒険の域です。そこで私はよく留学生の友人と、自分たちの国の料理を教え合うごはん会をしていました。フランス人の友人がキッシュを作ってくれたり、イタリア人の友人がティラミスを作ってくれたり、私たち日本人は寿司やお好み焼き、味噌汁などをよく作っていました。食卓には韓国、ドイツ、チェコ、スペインなどの各国の料理が並び、とても楽しい時間を過ごしていました。もちろんベジタリアンやビーガンの友人もいるので配慮が必要ですが、日本食が動物由来の食料を多く使っていることに気づいたり、ビーガンの料理でも満足感を得られることを知るなど、たくさんの気づきもありました。美味しい料理も食べることができ、友人の輪もどんどん広がるごはん会は一石二鳥。困ったら友人とごはんを食べる!おすすめです。

色んな言語が飛び交う「いただきます」
寿司を作って謎の一体感
誕生日をお祝いし合うほどの仲に!

これから留学へ行く人へのメッセージ

自分の当たり前がいい意味で崩れます!きっと視野は何倍にも広がりますよ!ぜひぜひ色んな国に飛び立ってみてはいかがですか。