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miu

出身・在学高校:
大阪桐蔭高等学校
出身・在学校:
京都工芸繊維大学
出身・在学学部学科:
工芸科学研究科
在籍企業・組織:


最終更新日:2023年04月11日 初回執筆日:2023年04月11日

水の都アムステルダムで建築設計を学ぶ!

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Wiel Arets Architects
  • オランダ
  • アムステルダム
留学期間:
8ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,650,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC 700> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

建築実務における設計プロセスの各行程に携わり、建築設計実務のより深い部分の知識・表現方法を身につける。また独自に運河と共にあるアムステルダムの実態を研究対象として調査する。

今回のインターンシップでは、実際のデザインの詳細なプロセス 、 行政とのコミュニケーション方法、リモート(国際)会議やデザインの進め方、プロセスのデザイン 方法、プレゼンテーションの仕方などを8 か月で学んだ。具体的には、3Dモデルで検討を行い、構造や装飾を表現する1/50の詳細モデルを作成し、その写真を撮りレタッチしてプレゼンテーション資料を作成。また新しいアプリケーション(ARCHICADとV-Ray)を使用しパースをレンダリングしたり、私がすでに学んだアプリケーションを用いてその能力の強化に努めた。それらに従事する中で、海外の建築事務所(建築設計)におけるワークフローなどを学んだ。
独自のフィールドワークでは、主にアムステルダムの運河と街、またアートと街や人との繋がりを観察、調査研究した。そこからオランダと日本の相違点による政策の違い、応用の方法などを見出した。同時にオランダの様々な都市を訪れ、その都市ごとの政策や特色、活動などを比較することで都市政策の一部を理解することができた。

留学の動機

私は日本の文化芸術分野における労働環境・待遇の悪さに疑問を持っており、海外とどう違うのかと言う点を知るため、また、大阪で生まれ育ち、河川の環境の悪さ(堤防で見えず街と切り離されていたり、河川の上を高速道路が走っているなど)の改善方法、より良いパブリックスペースとしての河川の在り方とその周辺の建築の作られ方を実際に学びたいと思い、水の都・文化芸術都市であるアムステルダムに留学することを計画した。

成果

事務所での上下関係がとてもフラットでより自由に仕事ができると感じた。国・地域・文化が違えば建築が異なるのは当たり前だが、実際海外で暮らしてみて制度の違いがとても大きいと感じた。言語ができることでより選択の幅が広がると思った。異なる環境で育った人々でも分かり合える。なにより新たな出会い、発見があることが楽しい!

ついた力

生活力

初の海外で初の一人暮らし(シェアハウス)だったけれど、困っていれば人々は助けてくれるし、簡単な英会話さえできればどこでも生きていけると感じた。家計の計算や家事など効率よく出来る方法を模索した。

今後の展望

まず、修士設計で水辺と建築、パブリックスペースなどオランダで学んだことを応用し制作を行いたい。また、よりたくさんの様々なアート・アーティストに触れ、建築に留まらず芸術分野の人々とも関わって活動できるような職に就きたい。

留学スケジュール

2022年
5月~
2022年
12月

オランダ(アムステルダム)

オランダ アムステルダムの建築設計事務所で約8ヶ月間インターンを行った。
トルコ人の親子とホームステイのような感じでシェアハウスをして暮らした。
建築実務における設計プロセスの各行程に携わり、建築設計実務のより深い部分の知識・表現方法を身につけた。また独自に運河と共にあるアムステルダムの実態を研究対象として調査した。
暮らしていく中で、オランダと日本の相違点による政策の違い、応用の方法などを見出した。同時にオランダの様々な都市を訪れ、その都市ごとの政策や特色、活動などを比較することで都市政策の一部を理解することができた。
世界は思ったよりも温かく、広いけれど根本は変わらないと思った。
オランダはLGBTQ+に理解があり、それが普通の国であるので、とても自由で素敵だと感じた。
合法にすることで逆に人々を守る政策の取り方はとても斬新で日本とは真逆だなと思った。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

70,000 円

生活費:月額

- 円

アムステルダムの運河
ゲイプライドパレード
キューケンホフ公園のチューリップ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

70,000 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

オランダではほぼ毎週ミュージアムパークでイベントが行われています。8月頭、ゲイプライドに合わせて、ZERO FLAGS PROJECTが行われており、それは同性愛者に対して罪や罰のある国をなくそうというイベントでした。私はそれまで、同性愛者の方々に嫌悪感を抱く人々はがいることは理解していましたが、罪になる国があることを知りませんでした。1番重い罪で死刑・終身刑がありました。このイベントがなければ私はその事実を知らないまま生きていたと思います。この事実を人々の目に触れさせ、あえて可視化し議論させるその方法にとても感心したと同時に、発信することの大切さを学びました。

ZERO FLAGS PROJECT
ミュージアムパークの様子

トビタテ!留学JAPAN

  • 費用 : 奨学金

私が留学を考えるにあたってまず課題としてあったのが、留学費用についてです。日本よりも物価の高いと言われるヨーロッパで留学するためには必須課題でした。大学生の時からその存在は知っていましたが、私は大学院に進みより深い学びを得る時点で留学しようと考えていました。第13期がコロナにより採用中止となったトビタテが続くのかもわからなかったけれど、第14期募集が発表された時はとても嬉しかったです。採用されるかは不安でしたが、自分の学びに対する熱と思いをぶつけ、無事採用されました。トビタテはこれから留学を計画するみなさんの助けに必ずなると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

いざ、留学を計画し、実行に移そうと思うと、わくわくより不安要素の方が多く出てくることもあるかと思います。でも、考え続けるよりも行動に移すことが本当に大事だと思いました。もちろん考えることは必要ですが、そこで終わっては意味がありません。同じ思いをもって行動している人はたくさんいます。時にはライバルになることもありますが、協力して素敵な留学生活を送ってくださいね。応援しています!