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Yuzuki

出身・在学高校:
富山県立富山高等学校
出身・在学校:
富山大学
出身・在学学部学科:
医学薬学教育部 看護学専攻
在籍企業・組織:

ノルウェー留学・北極圏留学についてお答えできます :) 国際恋愛や国際結婚の手続きについてもお話しできるかもしれません!


最終更新日:2023年04月10日 初回執筆日:2023年04月10日

看護学✖️心理学

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ノルウェー北極大学 (The Arctic University of Norway)・心理学部
  • ノルウェー
  • トロムソ
留学期間:
12ヶ月
総費用:
3,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,010,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEFL iBT 62, IELTS 6.0> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

「看護学」と「心理学」の融合を目的に、他者受容が進んでいる国際色豊かなノルウェーで留学することにしました。留学先のノルウェー北極大学では、心理学講義の履修に加え、心理学やメンタルヘルスに関するプロジェクトに参加しました。また、Red Crossの老人ホームと青少年施設でもボランティアを行いました。これらの活動を通して学んだことは、”ノルウェーでは、社会全体でメンタルヘルスの必要性が認められている”ということや、”バックグラウンドに関係なく、全員に物理的かつ精神的な安心・安全を提供できるシステムが整っている”ということでした。

留学の動機

看護では、患者さんのバックグラウンドに関わらず、“心”に寄り添っていく必要があります。しかし、日本の看護教育では十分な心理学教育が提供されていませんでした。そこで、他者受容が進んでおり、国際色豊かなノルウェーで多様性を学ぶことで、国境や文化の壁を超えて患者さんの“心に寄り添うことができる”と考えました。ノルウェーと日本の違いを学ぶことを目標に、留学することにしました。

成果

ノルウェーの社会はとても寛容で、「素の自分」を愛せるようになりました。また、その心の余裕から他人に対しても優しくなり、お互いをリスペクトし合える社会だと感じました。
しかし、言語の大切さも痛感しました。英語のみでは、できるボランティアも限られます。教育水準が高いため多くの方が英語を話されますが、ノルウェー語を知らないことでチャンスやコミュニケーションもたくさん逃し、悔しい思いをしました。

ついた力

否定的に考えない力

「不可能」と思うことがなくなりました。留学前は「無理」「できない」など、自分の人生に否定的な発言をすることが多々ありました。しかし、広い世界を見たことで「目標を達成するために不可能な手段もあるが、他の選択肢はいくらでもある」ということに気づき、人生に対して大きく前向きになりました。臨機応変に対応できるようになり、自由な選択が可能になりました。どうにか目標に辿り着く粘り強さを得たと感じています。

今後の展望

留学に行って、逆に将来の展望がわからなくなりました(笑)いろんな生き方や人生選択を見たことで、今まで考えていた将来像を考え直すきっかけになったのだと思います。本当に自分がしたいこと、将来のビジョンが描けるもの、自分の中でプライオリティと軸を再設定し、他人ではなく自分自身のために選択していこうとおもいます。

留学スケジュール

2022年
1月~
2022年
12月

ノルウェー(トロムソ)

交換留学先であるノルウェー北極大学で、心理学講義の履修(12ヶ月)に加え、心理学やメンタルヘルスに関するプロジェクトに参加(5回程度)しました。また、Red Crossの老人ホームと青少年施設でもボランティア(8ヶ月)を行いました。
前半6ヶ月は学生寮(キッチンシェア・プライベートバス)で生活していましたが、後半6ヶ月はパートナーと同棲し、彼の友人4人とルームシェアしていました。物価が高いため、基本は自炊です。夏の白夜(5月末〜7月末)はとても綺麗なのですが、冬は極夜(11月末〜1月末)で鬱になりました。その前後も日照時間が短いため、太陽を浴びるためにヨーロッパ旅行をしていました。オーロラは9月から3,4月頃まで見えますが、雪は10月から5月までととても長く、寒いです。娯楽があまりなく、基本的にはNetflixやworkoutで休日を過ごすという感じです。スキーやハイキングも人気です。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

68,000 円

生活費:月額

50,000 円

項目:旅行費・家具代・フライト代

1,000,000 円

帰り道にこのレベルのオーロラが見えます!
白夜です。夜の0時半でもこの明るさです。
極夜です。お昼の14時ごろです。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

68,000 円

生活費:月額

50,000 円

項目:旅行費・家具代・フライト代

1,000,000 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

留学開始時は、極夜・極寒・隔離・知り合いゼロ・北極圏の閉塞感・言語の壁・初一人暮らしなど、色々な要因が重なった結果、鬱になりました。持っていた自信全てを失い、生きる気力も失い、まさにどん底でした。カウンセラーの方にいただいた「ご縁があってそこに導かれたはず」という言葉を信じてひたすら耐え抜くしかありませんでした。しかしその後、お互いが本気で運命だと思えるような方に出会い、ノルウェーで婚約しました。今では「本当に”ご縁”があってノルウェーに導かれたんだな」と思っています。どんなに辛くても、努力は必ず報われると学びました。どん底から最高の幸せを掴み取って帰ってきたエピソードです。

本当に留学で人生変わりました。幸せです。
フィアンセです。

持っていき過ぎました。

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

心配性の私と母は、事前にネットで「ノルウェーに持っていけば良かったもの」を調べすぎました。国際郵送で10kg程度の段ボール一箱2万円くらいなのですが、10箱以上送りました。現地に着いて思ったことは「思っていた以上になんでもある」ということです。現地だけの調達で全然生活できます。ネットの情報を鵜呑みにし過ぎて、もったいないお金の使い方をしたと反省しました。唯一日本から送って良かったと思うものは、ファブリーズ/リセッシュです。フランスやスペインでは購入できたのですが、ノルウェー(少なくとも私が住んでいたトロムソ)では売っていませんでした。おそらく寒い国なので必要ないのだと思います。

言語力の鍵は国際恋愛

  • 語学力 : 英語

留学前に英語を練習していったつもりでも、集団での会話になるとやはりなかなか発言できませんでした。理由は、英語を間違えることが怖い・理解していないと思われなくない・集団だと会話の進むスピードが速い等です。結局友人との付き合いだけでは表面上の会話のみになり、英語力は伸び悩みました。しかしその後恋人ができることで、劇的に上達しました。遠慮なく発言していい、発音や文法などを確認しながら会話できる、表面上だけではなく本音を伝えられる、会っている時間全てが英語の練習になる等、良いこと尽くしです。さらに国際恋愛は日本と全く違うので、新しい関係性も楽しめます。

留学前にやっておけばよかったこと

やっておけば良かったことは挙げればキリがないですが、どのみちなんとかなります!ただでさえ留学前準備は大変なので、全ては自己責任という覚悟だけ持って、神経質になりすぎずに楽しんでください :)

留学を勧める・勧めない理由

正直に言えば、日本の社会が嫌いで留学に行くことにしました。もちろん辛いことの方が多いですが、日本で感じていた違和感を信じて留学に出て良かったです。この大きな冒険がなければ、私の人生は不満だらけで退屈でした。留学後、逆に日本が世知辛くはなりましたが、留学に行けばどんどんワクワクするものが増えますし、人生が楽しみになると思います。私自身、人生大きく変わりました!

これから留学へ行く人へのメッセージ

うまく行かないこともあります。思い描いていた留学生活じゃなくても、楽しめていなかったとしても、自分を責めないであげてください。行き詰まった時には内省するチャンスだと思って、自分にとっての”意義ある留学”って何か考え直してみてください。「留学行きたい!」と言えば全員に与えられるチャンスではありません。なので、その与えられた”自分の”チャンスを、自分軸でやり遂げてください :)人生変えに行きましょう!