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更新サボり気味ですが、留学準備に関してかなり細かく説明をまとめています!


最終更新日:2023年02月01日 初回執筆日:2023年02月01日

フランス語で学ぶ女性支援!

留学テーマ・分野:
大学進学(学位取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ボルドー大学社会学部
  • モロッコ・フランス
  • ボルドー・ラバト
留学期間:
12ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,900,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
フランス語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<DELFB2> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<DELFB2>

留学内容

ボルドー大学の社会学部に学部留学。コロナで大学の提携は使えなかったため、個人的にフランスの大学に入学したような形で1年だけ滞在。その後モロッコでは女性支援のNPO団体であるJossourFFMというグループでボランティアを行った。

留学の動機

日本の大学でフランス語を専攻していたが、実戦で使えるようになりたかったから。また、西洋やアフリカ、またイスラムのように日本ではなかなか触れることのない文化を背景に持つ国で長期滞在することで自分の視野を広げ、より柔軟に物事を捉えられるようになりたかったから。

成果

フランスでは大学と並行して夜間の語学学校に通い、フランス語習得と学部1年生の学位取得に励んだ。モロッコでは、国連やEUが選考する優秀なジェンダー系のプロジェクトに対し寄付を行うグラントに応募するために企画や計画書の制作を行なった。他にも現地の女性アーティストが制作したドキュメンタリーの上映会を企画したり、移民の子供達とのワークショップを企画したりした。

ついた力

怒鳴り散らす力

とにかく精神的に強くなった。特に「声をあげて戦う」ということ(笑)。フランスやモロッコでは、フランス語や英語を使って時には怒鳴り散らす勢いで自分の意思を主張しなければならない場面が多々ある。

今後の展望

フランスへの院進学を考えていたが、研究計画書提出が間に合わないので一度日本で就職するかもしれない。しかしヨーロッパとアフリカで暮らしたことで、自分の人生のフィールドが日本だけではないのだと気づくことができ、今後の人生の具体的な選択肢が明らかに増えたという点で、やはり留学してよかったなと感じる。

留学スケジュール

2021年
9月~
2022年
6月

フランス(ボルドー)

ボルドー:
ボルドー大学社会学部の1年生として2セメスター留学(1年につき2セメスター)。大学の派遣留学はコロナで利用できなかったため、個人的にDAPという制度を使って留学した。この場合学費はフランス人と同じなのでほぼ無料。(この制度は誰でも利用できるので興味があればcampus franceのサイトで調べてみてください。)大学留学にはB2以上の語学資格が必要なので、留学前に猛勉強。そもそも留学の計画がとても大変だったので、私の留学の山場は留学前の半年間だったと言っても過言ではない。学生寮の選考に落ち、普通のアパートで1人暮らしをした。家賃が高く、遊びに行くとすぐお金がなくなり、3食レタスだけの時もあった(笑)。日本人どころかアジア人が少なく、エラスムスを使ってきている欧米からの留学生と自分を比べてどうしても語学力での劣等感を拭えず、心を開ける友人を作るのにも時間がかかってしまった。それでも日本語を学びたい学生と積極的につながって言語を教えあったり、彼らと日本の文化を紹介するイベントを開催した。また、現地で孤立していた日本人女性を日本食レストランに紹介し、就労ビザ取得を手伝ったことは、まさに私の専攻研究である「女性支援」の実践だったと言える。辛かったことは多かったが、今ではボルドーに第2・第3の実家ができたので結果オーライ!(ちなみに大学の授業の単位はほとんど落とした。難しかったです。)

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

55,000 円

生活費:月額

50,000 円

ボルドーの家の前の道
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

55,000 円

生活費:月額

50,000 円

2021年
7月~
2022年
8月

モロッコ(ラバト)

ラバト:
モロッコ留学は実は2回目で、都市も同じだったので勝手がわかっていてよかった。モロッコ留学を考えている人にお勧めしたいのは「ホームステイ」で、私は2回ともホームステイをした。1回目は中心地から外れた豪邸の2階を独占、2回目は混沌とした市場のど真ん中にある超ローカルなお家で家族と雑魚寝と、振れ幅が大きく興味深かった。シャワーはお湯が出たり出なかったり、家によってはシャワー「もどき」しかないが、乾燥した気候と夏に行ったおかげで冷水のシャワーはむしろ気持ちが良く、毎週近所の公共浴場(ハマム)に通ったのはとても良い思い出である。モロッコはアフリカだが大変治安が良く、深夜2-4時に一人で歩いても問題ない。国民性が大変温かいので、すぐに人と仲良くなれ、行きつけのカフェでおじさま方と毎夜サッカー観戦をしたり、シーシャを吸わせてもらったり、旅の途中で仲良くなった家族を訪ねたり、たくさんの出会いがあった。また、他の留学生たちも欧米に来る留学生とはまた違った雰囲気で、真剣に発展途上国に興味があったり、国際問題に取り組みたい人が多く、彼らの熱意やエネルギーに刺激を受け、モチベーションも上がった。モロッコ人は良くも悪くも適当で、語学学校に通った時も今回のボランティアの際も、「とりあえず受け入れるけど何も保証できないよ」スタイルである。つまり、行ってみたら留学生が自分1人しかいなかったり、仕事をもらえなかったり、急にボランティア先を変更されたりする。それも「神のお導きだ」とモロッコ人風に考えられるようになれたら大優勝だ。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

20,000 円

生活費:月額

20,000 円

モロッコの市場が掃除されたばかりで綺麗な時(笑)
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

20,000 円

生活費:月額

20,000 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

モロッコに着いた最初の日。ホストマザーに家の中を案内してもらっていた。「ほら、ここがシャワールームよ!」彼女が連れて行ってくれた場所には、そう、羊小屋、ではなく、羊が住み着いたトイレが。「来週にはこの子を食べるから、普通に使って良いわよ」と満面の笑みで告げる彼女。結局モロッコでの最初の週は常に羊と共に用を足すことになり、シャワーは浴びられなかった。なぜなら羊がいてドアが閉まらないし、羊に水がかかると暴れて大変だからである。そしてなんとなく彼女の(羊はメス)存在に慣れてきて愛おしくなってきた頃、モロッコの国民行事である犠牲祭がやってきた。犠牲祭ではムスリムの全ての家族が、ナイフで生きたままの羊の首を切って血を抜き、吊るして肉を切り分け、ありがたくいただく。ラム肉は大好物だし、美味しくいただいたのだが、なんか、なんか、どうしても切ない!!

モロッコでのホームステイ

  • 住まい探し : ホームステイ

全くの異文化、イスラム文化を背景に持ち、アラビア語のモロッコ方言がわからない、つまり右も左もわからないまま留学する場合、まず最初はどんな人にもホームステイをお勧めします。何もわからないまま1人で暮らすと逆に不安になってしまうし、モロッコ人はとにかく気さくなので色々な情報をくれると思います。しかし、もちろんホームステイが性格的に向かない人もいらっしゃるでしょう。特にモロッコ人はとても距離感が近いので日本人の感覚からすると苦手に感じる方もいるでしょうし、ステイ先のトイレやシャワーの衛生面で不快に思う場合も考えられます。従って、初めの2週間程度はホームステイを行い、その先は未定のまま渡航するのは全然ありだと思います。ホームステイ以外だと「リヤド」と呼ばれるモロッコ風ホテルで暮らすか、1人でアパートに暮らす(かなり難易度が高いと思いますが)ことになります。留学生がたくさん暮らしているリヤドが中心部にあるので、そこでは他の国の友人を作ることもできると思います。ただ、かなりの確率で相部屋、エアコンがなかったり、音が気になって眠れないこともあるようです。モロッコの住居探しはほぼ運なので、気に入らない点が少しでもあればそれをきちんと伝え、ストレスなく過ごすために交渉しましょう。交渉する力はとても大切ですし、特にモロッコにおいてははっきり文句を言うスキルを身につけないと自分ばかりが損をしてしまいます。

留学前にやっておけばよかったこと

手軽な日本食をパパッと作れるようにしておけばよかったです...。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学には実際、合う合わないがあります。私自身、留学や海外での生活が自分に「合う」と思ったことはありません。いつも友達作りや、新しい環境に慣れることに苦労して、辛い思いばかりしてきました。しかしそれでも、自分の人生においてこの先ずっと日本で暮らしていくという選択肢はありません。失敗したらいつでも帰ってきて良い。そういう場所が日本にあるうちに、自分の殻をつき破って、冒険してみませんか?