留学大図鑑 留学大図鑑

熊倉泰成

出身・在学高校:
新潟県長岡高等学校
出身・在学校:
筑波大学大学院
出身・在学学部学科:
理工学類物理学科
在籍企業・組織:
東京エレクトロン

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最終更新日:2023年02月01日 初回執筆日:2023年02月01日

半導体デバイスを動かすソフトウェアの開発

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ローレンスバークレー国立研究所
  • アメリカ合衆国
  • バークレー
留学期間:
10か月
総費用:
5,000,000円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC760> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

半導体デバイスの性能評価に必要なソフトウェアの開発を行った。ソフトウェアを書くのはほぼ初めてだったが、ソフトウェア開発に強いアメリカに飛び込んで、開発の一部を任せてもらうことでイチから慣れていこうと思った。結果、半導体デバイスをより正確に性能評価できる機能を実装し、日本で製造された半導体デバイスがうまく動作していることを保証できるようになった。

留学の動機

「どうやって宇宙が生まれたのか」と疑問を持った私は、小さい粒子の性質を調べる素粒子物理学の実験を行っている。小さな粒子の性質を調べるための道具として、半導体でできたセンサーがよく用いられ、日本は従来センサーの開発に貢献してきた。一方、半導体の動作を担うソフトウェアの開発で日本は弱いため、日本のものつくり的な視点と米国のソフトウェアの視点を両方持ったエンジニアを目指して留学を決意した。

成果

研究者視点とエンジニア視点を学ぶことができた。研究者は「あれが知りたい」「それを知るにはどんな実験をすべきか」を考える。エンジニアは「実験を正しく行うにはどんな実験器具がいるか」「それをどうやって作るか」を考える。両方は似てるようで違い、視点が異なると研究の仕方も全然変わってくる。今回、実際に体験することで、両者の求めるものが違うことに気づくことができたのは一ついい発見だった。

ついた力

自分らしさ力

周りの空気を伺ったりやりたいことを我慢する癖があったが、留学を経て自分らしさに自信がついた。きっかけは寮でイベントの主催をしたことだ。楽しくにぎやかなイベントが多く企画される中、自分はもっとお互いの専門性をぶつけ合わせる企画がしたいと思い、プレゼンイベントを企画した。真面目過ぎたかと心配したけど、たくさんの人が参加して「楽しかった」と言ってくれて、自分のやりたいことを表現する自信がついた。

今後の展望

今後は、自身の好きな半導体を勉強するため国内半導体企業で働く。日本が国として注力する自動運転や次世代半導体開発に貢献できるようなエンジニアになることを目指す。日本の半導体はかつてに比べたら弱ってしまったので、再び日の丸半導体が注目されるようにがんばります。

留学スケジュール

2021年
12月~
2022年
9月

アメリカ合衆国(バークレー)

米国国立研究所の実験グループに所属し、平日は毎日研究を行った。帰宅後は現地の無料の語学学校で英語を勉強したり、留学生寮でイベントに参加して文化交流した。常にだれかといるような生活だったので、ずっと人といても疲れなくなった。長期休みには留学生友達と国立公園を巡り、日本と違う壮大な景色を楽しんだ。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

230,000 円

生活費:月額

140,000 円

項目:飛行機や旅行

1,000,000 円

留学生友達とヨセミテ国立公園へ。
留学生寮で企画したプレゼンイベント。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

230,000 円

生活費:月額

140,000 円

項目:飛行機や旅行

1,000,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

アメリカ生活の中で衝撃的だったものの一つがホームレスの多さだ。道を10分歩けばホームレス3人とすれ違うくらい、当たり前のようにホームレスがいたのが驚きで、それをきっかけにアメリカのホームレスの現状に興味を持った。カルフォルニアは米国でも特にホームレスが多い地域で、ホームレスの4人に1人がカルフォルニアにいるそう。実際にホームレスに食料と宿を提供するフードバンクのボランティアに数回参加しホームレスと話したところ、住宅費の上がり続けるカルフォルニアでは、本人の能力と関係ない仕方のない理由(例えばコロナ)で職を失うことがあるとわかった。また、ホームレスはマリファナ中毒だったり街中で怒鳴ってるようなイメージがあったが、そういう人たちはあくまで一部分にすぎず、大部分は自分から見て”普通の人”であることも印象的だった。日本はセーフティネットが機能していることを改めて実感するとともに、日本以外の国ではそれが当り前じゃないことを学んだ。

現地のフードバンクボランティアに参加した様子。

英語は習いつつ慣れろ。とにかく留学生と話すべし。

  • 語学力 : 英語

「最悪ボディランゲージでコミュニケーションとれるっしょ」と留学した私は、英語で大変苦労した。英語が当たり前のアメリカで英語が話せないと、相手とコミュニケーションがとれない。もちろん研究でも議論できない。渡米後にようやく危機感を持った私は、「現地の英語学校に入る」「留学生寮に引っ越す」をして英語力向上に努めた。英語学校については、米国は地域ごとにESL(English as Second Language)の教育を行っていて、無料で通える英語学校がある。私も週4回オンラインで英語のクラスを受け、発音やボキャブラリを毎日鍛えた。留学生寮はもっと英語に役立った。500人程度が住む大きな寮で、ご飯は食堂で世界中の留学生と食べるため、とにかくたくさん英語を話すことができた。最終的に、相手の言っていることを理解して、自分が言いたいことを伝えられるようになるまで5か月程度かかったけど、現地だからこその英語力の鍛え方もあると感じた。

これから留学へ行く人へのメッセージ

コロナ禍だからこその留学のメリットもあります。自分はコロナで他の留学生が少なかったおかげで、教授にたくさん面倒を見てもらえました。また、コロナ禍なのに留学している、ということは周りとの差別化になります。留学したいと考えている人は、是非留学を最大限楽しんでやるという気持ちでばんばってください!