留学大図鑑 留学大図鑑

ゆや

出身・在学高校:
加藤学園暁秀高等学校
出身・在学校:
シンガポール国立大学
出身・在学学部学科:
Business School
在籍企業・組織:

シンガポール国立大学の日本人会の運営メンバーです。正規留学・交換留学について質問等あれば、大学の日本人会のインスタグラム/ホームページに気軽ご質問ください。私が可能な範囲で質問にはお答えしますが、もし答えられない場合は、大学に在籍する他の日本人メンバーに繋げます。


最終更新日:2021年10月29日 初回執筆日:2021年10月29日

日本の労働力人口減少の解決策を探すために

留学テーマ・分野:
大学進学(学位取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • シンガポール国立大学・商学部
  • シンガポール
  • シンガポール
留学期間:
4年間
総費用:
17,000,000円 ・ 奨学金あり
  • (独)日本学生支援機構(JASSO)「海外留学支援制度」 15,000,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 ネイティブレベル<英検一級、TOEFL108点、TOEIC945点> ネイティブレベル

留学内容

現在、私たちの国、日本は労働力人口の減少、という課題に直面しています。労働力人口というのは、働く意思と能力がある15歳以上の人たちのことを指し、社会の維持に欠かせない存在です。政府や自治体を支えているのも、私たちの祖父母世代を金銭的に支えているのも、皆さんの身の回りの物を作っているのも、日頃使用しているサービスを提供しているのも、彼ら彼女らです。このように、国の基盤を支えている労働力人口が、日本では様々な理由で年々減っています。

これは、ある程度経済が発展した国には必ずと言っても良いほど、起こってしまう現象です。政府が効果的な政策を導入して、将来少子化が改善されるまで、この労働力不足に向き合わないといけないのが、今の若年層の現実です。

しかし、国を支えることを理由に、今ある貴重な労働力を酷使することは、ストレス増加、更なる少子化、過労死をはじめとした多くの弊害を生じます。労働力不足を乗り越えるには、労働力人口全体の生産性を上げることが必須です。

シンガポールは、面白い国です。建国されてから50年余りの、小さな国家ですが、人材を含み、国の限られた資源を最大限活用して、過去数十年で急成長を成し遂げました。そのような国から学ぶことはたくさんあると思いました。

留学の動機

私がシンガポールで人材マネジメントを学ぼうと思ったのは、限られた労働力を最大限向上するためのヒントを学びたかったからです。日本は、独特な文化・習慣のためか、組織の効率が悪い部分が多いと感じます。対してシンガポールは、急速に発展して先進国の仲間入りをした国です。政府も非常に効率的に、効果的に機能しています。人口は少ない割に、非常に優秀な人材が多いです。

成果

まだ1年間しか住んでいませんが、実際に現地に住んで、正規留学生として過ごすことで発見することが多くありました。大学の単位も、非常に実践的で、興味深いトピックが揃っていると思います。生活面でも、オーケストラや、お菓子作りの大学の課外活動に入るなどして、非常に充実した生活を送っています。

ついた力

発言、ネットワーキング力

シンガポールの学生は、非常に頭の回転が速く、自分の知っている情報や根拠などを上手く組み込みながら、大勢を前にハキハキと喋ります。最初はそれに圧倒されましたが、徐々にその議論に参加できるようにもなりました。これは、自分の発言力が向上した証拠だと思います。ネットワーキング力に関しては、現地に住む日本人のビジネスマン・ウーマンとの交流であったり、インターンシップの経験などから培うことができました。

今後の展望

はっきりした将来の展望は決まっていませんが、可能性としては、日本に帰国して経営コンサルティング系企業に就職してコンサルタントとしての経験を積むことや、国際機関で世界規模の課題に取り組むことを考えています。インターンシップでの経験や、私の興味ある分野で働いている方々の意見などを参考にして、じっくり考えていきたいと思っています。

留学スケジュール

2020年
8月~
2024年
5月

シンガポール(シンガポール)

私はシンガポールに頼れる家族や親戚は誰一人いませんでした。住んだこともない国でした。大学の勉強についていけるのか、他の学生たちの中に溶け込めるのか、まず私のような日本人学生はいるのだろうかなど、たくさん不安がありました。

ですが、1年住んでみて、何の問題もありませんでした。

まず大学の勉強は、要領を掴むまでにそこまで時間を要しませんでした。高校時代の努力が報われたのだと思います。ちなみに、高校では国際バカロレア(IB)を履修しました。

そして、多国籍国家だからか、シンガポール人はとても寛容で、自分が外国人扱いされているとあまり感じませんでした。見た目が国の大半の人と同じ、東アジア系の顔だからかもしれません。加えて、シンガポール人の中には日本の文化が好きな方が多く、たくさんの方に良くしてもらいました。今では、いつ何があっても頼れる親しい友人達に恵まれています。

費用詳細

学費:納入総額

12,000,000 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

50,000 円

マリーナベイエリアの夜景
費用詳細

学費:納入総額

12,000,000 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

50,000 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

シンガポールはアメリカの学生ビザなどと違い、渡航後に正式な学生ビザの申請手続きを行います。それまでは、学生ビザでも観光ビザでもなく、"Social Visit Pass"という、1ヶ月ごとに更新されるビザで滞在します。学生ビザは、大学を通して申請して、その数週間後に国から発行されます。

私はそのSocial Visit Passの更新をうっかり忘れて、この国に1日だけ違法滞在してしまいました。

シンガポール入国管理庁の建物に自ら足を踏み入れ、担当の人になぜ違法滞在してしまったかの経緯を説明しなければいけませんでした。

国から追放されたり、もしくは刑務所に入れられるかと思いきや、注意されただけで済みました。

Social Visit Passの更新のリマインドなど、誰もしてくれないので、シンガポールに留学する際はくれぐれもこの点には気を付けてください。

シンガポール入国管理庁の建物

学生寮がベスト

  • 住まい探し : 学生寮

シンガポールに留学する場合、住まいのオプションとしては、いろいろあります。ですが、私は学生寮に住むことをお勧めします。

理由は:
1. キャンパスに近い
2. コストダウン
3. 同じ大学の学生との交流の機会
4. 安全
などが挙げられます。

シンガポールに留学する際、住まいに関して悩んだら、とりあえず大学の寮にしておくべきです。

交換留学生はもちろん、国際生も、最初の2年間であれば、大学が寮の部屋を保障してくれます。

私の通うシンガポール国立大学の寮について詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になるかと思います。
https://nus-jsa.com/residence-information/

これから留学へ行く人へのメッセージ

どこに留学を決めても、決して後悔することがないようにしてください。そのためには、入念なリサーチはヒアリングも重要ですが、自分の直感を信じてみても良いでしょう。

何かコメント・質問などあれば、気軽にご連絡ください。