留学大図鑑 留学大図鑑

Natsu Ozawa

出身・在学高校:
東京都立国際高等学校
出身・在学校:
エディンバラ大学
出身・在学学部学科:
理工学部情報学科
在籍企業・組織:

イギリスのエディンバラ大学でコンピュータサイエンスを勉強する傍ら、哲学や数学、社会のことを考えてます。

頑張って答えますのでなんでもtwitterで聞いてください!


最終更新日:2021年12月10日 初回執筆日:2021年12月10日

イギリスから情報技術と社会を考える

留学テーマ・分野:
大学進学(学位取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • エディンバラ大学
  • イギリス
  • エディンバラ
留学期間:
4年
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • (独)日本学生支援機構(JASSO)「海外留学支援制度」 14,224,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<英検 1級> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

強い興味を持つコンピュータサイエンスを探究するために、イギリスで4年間の正規留学に望みました。
コロナウイルスの影響で、一年目は日本からオンライン授業に参加していましたが、2021年9月に渡英が叶いました。パンデミックの混乱もあり、到着後は家探しから友達作りまで全てで戸惑いましたが、現在では無事落ち着いた生活を取り戻せました。
現地では同じくコンピュータサイエンスへの志を抱く学生と頻繁に議論を交わし、切磋琢磨しています。エディンバラ大学には世界中から学生が集まりますが、スコットランド出身の友達もできて、スコットランド特有の慣習を学んだり、スコットランド独立などの政治的問題についても話を聞いています。
そうした日常の中で、ヨーロッパの様々な問題意識に触れ、日本が直面する「情報技術の公共利用」という課題に対して、自分なりの問題意識の形成と行動を進めています。
学業面ではコンピュータサイエンスの学習を進める裏で、哲学や数学などの関連分野を幅広く探求しています。2年目からは、教員補助(Teaching Support)として後輩を指導し、概念的な理解をさらに深める挑戦をしています。

留学の動機

留学前の動機は以下の三つでした。

- 情報学の諸分野に関する充実した授業を受講したい
- 世界中から集まる同じ志しを持つ学生や研究者と切磋琢磨したい
- 主体性が当たり前の自由な環境で、制限を受けずに自己研鑽に励みたい

エディンバラ大学は世界有数規模の情報学科を置くグローバルな大学であるため、これらの目標を追うのに適していました。

成果

2年目の現在に至るまでに、情報学・数学の基礎知識を固め、IT企業でソフトウェアエンジニアとしてインターンシップを行うほどの技術力を身に着けました。
また、関数型プログラミングからアセンブリ言語まで幅広い技術に触れ、圏論や倫理学、哲学などの関連分野も幅広く探求しました。

ついた力

主体的行動力

エディンバラ大学の生徒に対するサポート体制は余り厚いものではなく、残念ながら何をするにも自ら情報を調査し、行動を起こし、戦い続けなければなりません。おかげさまで、主体性と行動力を一層磨くことができ、周りに心強い仲間を作ることができました。

今後の展望

情報学科で残り2年半学習します。
情報学の諸分野に関する知識・経験を充実させ、以前よりも一層学際的議論を意識し、学内での人間関係を充実させます。休み期間中はポストコロナの欧州を探検しようと思っています。
また、自分の興味はどこにあるのか、自分の能力はどのようにして生かしたいのかを考えつめ、社会を取り巻く問題と情報技術を使った改善について、イギリスでアイディア収集を進めます。

留学スケジュール

2020年
9月~
2021年
9月

イギリス・その他の国・地域(日本・東京)

日本の実家からオンライン授業で学習していました。現地の友達と繋がることが一苦労でしたが、エディンバラがロックダウン状態にあったために、Discordサーバーでたくさんの人と知り合えました。現在に至るまでDiscordで送信したメッセージは累計1万通を超えます。渡英したときはDiscordで知り合った友達が支えてくれたため、とても心強かったです。
1年目の終わりの夏休みにはクックパッド株式会社でソフトウェア開発をしました。当初は海外でのインターンシップを目指していたのですが、学生ビザを取る前に海外でインターンシップをすることは困難でした。クックパッドでは大学で学んだコンピュータサイエンスの力を活かし、アルゴリズムの構造的改善に取り組みました。先輩社員からは自分の総合力と自走力が評価され、自信に繋がりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

初出社日に撮影した本社ビル。英国に住むと日本の夏も恋しくなる
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2021年
9月~
2024年
5月

イギリス(エディンバラ)

渡航2ヶ月前から家探しに奔走していましたが、結局家が見つからないまま渡英しました。家が見つかるまでの1ヶ月はホステルに泊まったのですが、欧州各地から旅人が集まるホステルでは人生で一番の異文化経験ができました。特に、趣味で勉強していたスペイン語を毎日ルームメートと話せることは思ってもいない幸運でした。
日中は情報学科ビルと大学図書館で友達と作業をして、週末にはホームパーティーや趣味を満喫することが日常です。エディンバラは光害が少ないので、雲がない日に夜空に満点の星を見ることが趣味です。他にも、クラシカル音楽のコンサートやハイキング、歴史的建造物を見るなど、着々と趣味を増やしています。
2年次の大学の勉強はあまり激しくないのですが、興味がある圏論や哲学を独学していると時間はあっという間に過ぎてしまいます。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

晴れた日は観光日和。街からエディンバラ城をのぞむ
情報学科の自習スペースから眺めた市街地
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

10日間の隔離を終えて外に出ると、マスクをしていない人が大半。校舎の近くのパブではクラスターが発生してもおかしくないほどの人混みが。日本ではメディアに取り上げられ一大事になる規模です。
友達に聞くと、こちらの人はワクチンをすれば感染対策をする必要性は低いと思っているそうです。逆に、その後のホームパーティーでは、マスクを取れとプレッシャーがかかる羽目に。「強いお酒を勧められないようにするため」と誤魔化しましたが、コロナ時代の最大のカルチャーショックはコロナウイルスに対する意識の差なのかもしれません。
ヨーロッパではワクチンの普及に伴い感染対策に対する意識が低下しています。感染者数が増加している場合でも、一部の場合を除いて自由に海外旅行に行くことができます。果たして、コロナ対策の答えは一つではないみたいです。

マスクをしなくても良いのはアダム・スミスだけではないよう

1ヶ月家を探し続けた

  • 住まい探し : シェアハウス

エディンバラは景観に関する建造物の規制があるため、新しく居住地区を開発することが難しいらしいです。それなのに、毎年学生の数は増えています。こうした状況により、例年学期の初めには賃貸物件の需要と供給が釣り合わなくなるそうですが、今年はコロナウイルスの影響により最悪とのこと。
大学2年目から渡英した私は学生寮には入れません。ゼロの状態から自力でシェアハウスをする人と物件の応募に取り組みました。
こうした状況では、柔軟性が一番大切でした。シェアハウスは2つ以上のグループと同時に探していましたし、物件もほとんど全てのウェブサイトを網羅し、最低条件を満たしていれば応募しました。あとは、勘に頼りました。結果、ネットで知り合った何の面識もない学生と同居するというリスクを取りましたが、幸せに暮らせています。

どこの家もコンロがガス式ではないので料理が大変

留学前にやっておけばよかったこと

自分が何をしたいのか、なぜそうしたいのか、やってみないとわからないことも多いけれど、考えをまとめておくと生きやすいですよ

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は一つの手段です。自分のやりたいことを追ううちに、留学が自然と選択肢に入ってくる。そしたら、あとは手段を取るだけです。夢を抱くをあなたを応援しています。