留学大図鑑 留学大図鑑

M.N

出身・在学高校:
大連楓葉国際学校
出身・在学校:
早稲田大学・早稲田大学大学院
出身・在学学部学科:
法学部・法学研究科
在籍企業・組織:

オランダ留学をご検討の方はぜひいつでもご連絡ください。


最終更新日:2023年01月06日 初回執筆日:2023年01月06日

国際人権法と欧州人権法の比較法学

留学テーマ・分野:
大学院進学(修士号・博士号取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ライデン大学
  • オランダ
  • ライデン
留学期間:
1年
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • (独)日本学生支援機構(JASSO)「海外留学支援制度」 2,729,025円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

元々国際公法、国際人権法を専門にしていたのですが、比較法学の視点から国際人権法を勉強したいと思い、ライデン大学の欧州・国際人権法のコースに入りました。

1年のプログラムでは、欧州人権条約と国際人権法(自由権規約など)の総論と各論を勉強できました。各論では、ビジネスと人権、差別、子どもの権利、テクノロジーと人権などを学びました。
また、授業では米州やアフリカの判例も多く取り扱ったので、他の地域との比較もできました。さらに、クラスメートは各国から集まってるので、ほとんどの授業では各国の実情や制度について議論することができました。そのため、より広く比較の視点を得ることができました。

留学の動機

私は、個人救済の枠組みの中で、国連の人権条約機関や地域の人権機関が各事案の背景にある各国の構造的な問題にどの程度アプローチできるのかについて中心的に研究していました。この点について先例を持っている欧州の人権条約や人権裁判所の仕組み、内容、関連判例、これらの先例を可能にしている欧州枠組みの背景を勉強することで、自分の研究をより深めることができると考えていました。

成果

コロナの影響はかなりありましたが、充実した留学になりました。クラスメートと先生とは積極的にzoomを開催して、授業では議論しきれなかった内容を話し合ったりしました。また、2021年3月にトルコがイスタンブール条約からの脱退を発表するというニュースがあったのですが、トルコ人クラスメートと共に現地NGOのサポートや英語媒体への寄稿を行うなど、現実社会に自分たちの学びを還元することも実践できました。

ついた力

マネジメント力

一年のコースでは、短期間に様々なインプットを行い、異なるトピックに渡ってレポート執筆やプレゼンテーションなどのプロジェクトをこなす必要があります。そのため、一つのプロジェクトに対する計画力やグループをまとめあげる能力、さらには次のプロジェクトに切り替えていける能力がかなり養われたと思います。

今後の展望

今後はヨーロッパでアカデミアを目指しながらも、市民社会の一員として現実に起きている問題に対して実際的に行動できる人になりたいと思っています。

留学スケジュール

2020年
9月~
2021年
8月

オランダ(ライデン)

プログラムでは、1-2ヶ月で1-2つのコースを学習し、1週間の休みを経た後に、再度新しいコースをこなす、というサイクルを採用していました。全ての授業はオンライン座学が中心で、コースの最後にはグループレポートやプレゼンテーションを行なっていました。普段の授業準備や復習は関連文献のリーディングがメインで、授業中は事前に準備した質問を聞いたり、先生からの質問を議論することが多かったです。グループワークのほとんどは共同レポートの作成ですが、動画作成や模擬裁判なども行いました。
住居についてですが、コロナの影響で最初の半年は日本の実家から授業を受けていました。渡航直後は、短期契約でアパートメントを借りました。途中で学生寮の空きがあったため、その後は寮に住みました。
コロナの影響でソーシャルライフはほとんどありませんでしたが、制限が緩和されてからはクラスメートとBBQや美術館巡りなどをしました。

費用詳細

学費:納入総額

2,400,000 円

住居費:月額

70,000 円

生活費:月額

40,000 円

図書館での勉強の合間に、クラスメートと外でランチ
費用詳細

学費:納入総額

2,400,000 円

住居費:月額

70,000 円

生活費:月額

40,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

留学の魅力に多様なバックグラウンドを持つクラスメートを挙げられる方が多いと思うのですが、私もその一人です。私はコロナの影響でなかなか渡航ができなかったのですが、クラスメートのほとんどは既にオランダにいて、オフラインで授業を受けたりしていたので、当初は非常にフラストレーションが溜まっていました。その中でも、積極的にzoomを開催してくれたり、私がオランダに渡航できた際はみんなでパーティーをしてくれたり、クラス全体と自分の繋がりを感じさせてくれました。
私のコースは国際人権法がテーマなので、バッググラウンドとして自国の人権問題に積極的に関わっている法律家もたくさんいて、毎回授業内外で行われる議論がとても深く、刺激的でした。世界で頑張っている優秀な同僚を思うことが、自分の活動の励みになっています。

クラスメートとは常にオープンエアの中で会っていました

オランダでの家探し

  • 住まい探し : 一人暮らし

オランダでは住宅不足が深刻のため、家探しはとても苦労する過程です。学生寮から外れてしまった人は、シェアハウスや一人暮らしのアパートを探す必要があります。私はコロナの影響でいつ渡航ができるか分からない状況だったので、学生寮には入りませんでした。渡航時期がはっきりした1ヶ月前に、ウェブ上で家探しをはじめました。以下に重要だと思ったtipsを共有します:
1.必ず現地物件を確認すること!自分がいけない場合は、現地にいる友人に手伝ってもらう:
私は現地に行けなかったので、友人に依頼しました。渡航直前だと焦って決めてしまったりするのですが、契約内容の確認や大家さんとの相性を見極めるため、ウェブ上のみの情報だけで決めないようにしたほうがいいです。
2.多少家賃が高くてもオランダの住宅手当の対象になるかもしれません:
私の家賃は700ユーロくらいなのですが、住宅手当を申請することができたので、200ユーロくらいをオランダ政府から支給いただいています。留学生でも申請できる手当なので、多少家賃が高くても、手当の対象となるか一度確認してみましょう。
3.交通の利便性は自転車を考慮して考えましょう:
私の自宅はライデン中央駅から徒歩20分くらいなのですが、オランダではほとんど自転車で移動するため、10分程度で駅にアクセスができます。駅周辺の物件は家賃が高いことが多いので、駅から少し離れたところも探すことをおすすめします。

これから留学へ行く人へのメッセージ

お金、一人暮らし、語学など、留学はとても勇気のいることです。それでも、留学をしたという経験は、必ず人生の財産になります。今は留学も一般化していて、経験者がたくさんいると思うので、何かに悩んだ時は、ぜひ迷わず周りに相談してみてください。応援しています!