留学大図鑑

小野寺圭祐

出身・在学高校:
平塚江南高等学校
出身・在学校:
総合研究大学院大学
出身・在学学部学科:
物理科学研究科宇宙科学専攻
在籍企業・組織:

最終更新日:2021年04月21日

NASAの火星探査ミッションへの参加

留学テーマ・分野:
大学院進学(修士号・博士号取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • パリ地球物理研究所
  • フランス
  • パリ
留学期間:
13ヶ月
総費用:
1,800,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 2,330,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC 820点> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

留学のテーマは「惑星科学を実践的に学ぶ〜NASAの火星探査への参加〜」です。将来の目標である「惑星科学者として世界の惑星探査をリードする」ことを実現するため、今回の留学では研究の専門性を高めることと惑星探査の現場経験を積むことを目的として、現在運用中であるNASAの火星内部構造探査ミッションInSightに参加してきました。留学先のパリ地球物理研究所では、InSightのサイエンスチームメンバーと共同研究を行い、火星の地震や気象データから火星の内部構造の推定を行いました。

留学の動機

留学のきっかけはNASAのInSightミッションの存在が大きいです。私の専門である惑星地震学は地球以外の地震を扱うため、新しいデータを取得できる機会がかなり限られています。火星に関しては、前回のViking2での地震観測から約40年ぶりに新しいデータが取得されることもあり、惑星地震分野の歴史が大きく動く現場に立ち会い、自身も惑星科学の発展に携わりたいと考えたのが最初の動機です。

成果

色々な研究分野に携わる機会があったこともあり、査読付き論文が5件(うち筆頭が1件), 国際会議での発表が11件(うち筆頭が4件)と当初の目標(論文1件, 国際会議での発表1件)を大幅に上回ることになりました。また、フランスおよびアメリカの研究者との共同研究やNASAの会議での研究成果の発表を通じ、自身の研究の認知度を世界レベルで高めることができました。

ついた力

不測の事態への対応力

留学中に新型コロナウイルスの感染拡大の影響でロックダウンになったり、日本に緊急帰国をすることになるなど不測の事態に見舞われることもあった。しかし、そういった状況下でも冷静さを保ち、オンラインで研究や授業を継続し、最終的には当初目標としていたよりも多くの成果を生み出すことができた。

今後の展望

日本の大学と今回留学したパリ大学でのダブルディグリープログラムを終了した後は、引き続きパリ地球物理研究所で研究員として世界の惑星探査に携わる予定です。特に土星衛星タイタンでの地震観測が予定されているNASAのDragonflyミッションにおいては、地震観測チームに参加することになっています。

留学スケジュール

2019年
7月~
2020年
8月

フランス(パリ)

パリ地球物理研究所にてNASAのInSightミッションのサイエンスチームメンバーと火星地震に関する研究を行った。滞在前半には、NASAのサイエンスチームの会議で研究成果を発表したり、現地で共同研究を実施したりした。後半は、フランスでの新型コロナウイルス感染拡大に伴い、日本に帰国し、オンラインにて研究活動を継続した。最終的には火星の地震および気象データの解析を行い、火星の内部構造の推定に大きく貢献し、成果を国際科学誌に投稿する予定である。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

火星探査機InSight(上段, 左下)と火星地震計(右下)
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

パリ大学の同期で同じ研究室所属の友人には研究で躓いた時やフランス語でのプレゼン準備の手伝いなど、本当に色々な面でお世話になりました。NASAの会議で発表する機会や出張も多く、忙しい研究生活を過ごす中で、仲良くなることができました。留学を終えた今でも交流は続けています。元々日本好きということもあり、今度はぜひ日本に遊びに行きたいと言ってくれています。

帰国直前の記念写真(左が同期です)

フランスではやはりフランス語

  • 語学力 : その他の言語

今回フランスのパリに留学したのですが、観光地ということもあり、英語が話せれば問題ないだろうと思い、フランス語をあまり勉強しないまま渡仏しました。しかし、結果から言うと、日本にいる間にフランス語を勉強しておけばよかったと思うことが多々ありました。まず、国際学生寮とは名ばかりで、家賃の支払いはフランス語で行う必要がありましたし、大学へのメールも英語で送信しても返事が返ってこないのに、フランス語で送るとすぐに返信が来ると言うこともよくありました。ですので、観光地として有名な都市に留学する場合は英語だけでなく、やはり現地の言葉もある程度勉強してから海を渡るのが良いと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

日本から離れ異文化に身を置くことで、いかに自分が小さな世界・偏った価値観の中で生きてきたかを大きく実感しました。留学では、楽しいことばかりではなく、大変なこと辛いことがたくさんあるかと思いますが、それらを含めて自分の成長の糧になるはずです。後悔のないよう、それぞれの目標に向かって頑張ってください。応援しています。