留学大図鑑

前野

出身・在学高校:
市川高等学校
出身・在学校:
東京都立大学大学院
出身・在学学部学科:
システムデザイン学科 機械システム工学域
在籍企業・組織:

最終更新日:2021年04月07日

医療と工学の二つの視点を持ったエンジニア

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • マラヤ大学 医学部 熱帯感染症研究センター
  • マレーシア
  • クアラルンプール
留学期間:
1年
総費用:
900,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,200,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC:725> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

目的:抗体検査用の装置を開発するため,医療現場のニーズを把握する

実践内容:
1.熱帯感染症研究センターの勉強会,シンポジウムに参加
月に2回開かれるデング熱,診断技術,ワクチン開発の勉強会に参加.成功大学とのシンポジウムにも出席し,研究員との人脈を形成.装置や実験結果に対する意見を仰いだ.
2.実験補助
熱帯感染症研究センター,および医学部薬理学科の研究室の中で実験補助を行い,タンパク質の評価技術を学んだ.また,統計処理の指導を受けた.
3.臨床試験
デング熱患者血清を用いて,装置の評価を行った.その結果,本研究で開発したデバイスが従来法と高い相関性(R=0.93)を有することを示した.反応時間は3時間短縮した.

留学の動機

現場ニーズを捉えなければ付加価値の高い装置開発はできないと思い,熱帯感染症研究センターへ留学しました.学部四年生の時に開発したデバイスをマラヤ大学医学部の先生方へプレゼンしたところ,装置コンセプトや評価手法の不備を指摘され,エンジニアとして現場を知る必要性があると感じた.

成果

・新しい装置コンセプトの提案
・現地での結果を論文,学会発表

ついた力

視点の多様性力

自身の専門領域に固執せず,顧客の利益目線で議論することを強く意識するようになった.これまでの議論において「相手の主張と自分の主張,どちらが正しいのか」にばかり意識が向いていた.しかし,多民族国家での暮らしや医師との議論を通じてものづくりの全体像を把握し「どうしたら顧客のメリットになるか」を考えるようになった.

今後の展望

マネジメントも学び,高い視座を持ったエンジニアになる.コロナ禍におけるmRNAワクチン技術の登場もあり,人の健康を促進するのはメカではなく医薬品だと考える様になった.そこで,私は機械エンジニアとしてセンシング技術を通じた日本のものづくりの発展に貢献しようと思う.その際は,技術だけでなく経営や現場視点を常に持つように心がけたい.

留学スケジュール

2019年
9月~
2020年
8月

マレーシア(クアラルンプール)

1.熱帯感染症研究センターの勉強会,シンポジウムに参加
月に2回開かれるデング熱,診断技術,ワクチン開発の勉強会に参加.成功大学とのシンポジウムにも出席し,研究員との人脈を形成.装置や実験結果に対する意見を仰いだ.
2.実験補助
熱帯感染症研究センター,および医学部薬理学科の研究室の中で実験補助を行い,タンパク質の評価技術を学んだ.また,統計処理の指導を受けた.
3.臨床試験
デング熱患者血清を用いて,装置の評価を行った.その結果,本研究で開発したデバイスが従来法と高い相関性(R=0.93)を有することを示した.反応時間は3時間短縮した.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

480,000 円

生活費:月額

120,000 円

項目:交際費など

300,000 円

予備実験用に自分の血液を採取
熱帯感染症研究センターのメンバー
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

480,000 円

生活費:月額

120,000 円

項目:交際費など

300,000 円

スペシャルエピソード

留学前後での、自分の変化

自身の専門領域に固執せず,顧客の利益目線で議論することの重要性を学んだ.「現場ニーズを捉えなければ付加価値の高い装置開発はできない」と思い異分野である医学部へ留学したが,異分野であるがゆえ実験データに対する解釈に違いが生じ,「なぜ理解してくれないんだ」という不満が多く募っていた.そんな中,熱帯感染症研究センター所長であるProf.Sazalyと議論した際は私がやろうとしてることに理解を示し,的確なアドバイスを下さった.これは,「どうしたら顧客,社会に役立つのか」という高い視座から相手の理解に取り組んでいたからだと思う.対する自分は,これまでの議論において「相手の主張と自分の主張,どちらが正しいのか」にばかり意識が向いていたなと反省した.そして,エンジニアとして技術を社会課題解決に応用するには自身の専門領域を深めるだけでなく,ものづくりの全体像を把握し「どうしたら顧客のメリットになるか」を意識して開発をする必要があると考えるようになった.今後はマネジメントも学び,高い視座を持ったエンジニアになろうと思う.

研究所の仲間と.ランチタイムでも研究の議論をしてた.

自分の目的を何度もアピール

  • 留学先探し : インターンシップ

異分野の医学部に留学したため,周りの人達は私が何をしたいのか全く理解できないところからのスタートでした.その中でも自分の目的を文章や資料に落とし込み,関係者へメールなどで何度も伝えることでミーティングやシンポジウムへのお誘いが来る様になり,現地での活動も充実した.活動の目的は自分の中にしかないので,誰かが助けてくれることは期待せず,そして煙たがられることすら気にせず積極的に発信をすると良いと思います.

留学前にやっておけばよかったこと

住居は大切なので,早めのリサーチ.

留学を勧める・勧めない理由

多様性の大切さを実感する.日本には空気を読むなど均質な価値観が未だ存在しているが,そのことを認知するのは難しい.しかし,海外へ留学すると外国人として扱われるため,日本での常識・形式は通用せず自らの価値基準に則った行動を求められる.特にマレーシアは多民族国家ということもあり,国民同士の間でもマナーや祭日が異なるため個々人特有の価値観に対し比較的寛容であった.

これから留学へ行く人へのメッセージ

まよっているなら行った方が良いと思います!!動きながら考えましょう.