留学大図鑑

Aki

出身・在学高校:
岩手県立黒沢尻北高等学校
出身・在学校:
電気通信大学
出身・在学学部学科:
情報理工学研究科情報学専攻
在籍企業・組織:
同大学院博士課程

先輩の近況をリアルタイムでチェック!

米国留学,およびD進(国内)に関して相談に乗れる部分もあると思います.

電気刺激でボディハック

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • University of Chicago, Physical Science Division, Department of Computer Science
  • アメリカ合衆国
  • シカゴ
留学期間:
5か月と2週間
総費用:
1,724,884円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 890,000円
  • JASSO(第一種;留学期間を6か月として計算) 732,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

本留学では米国のシカゴ大学で研究室を経営する私の分野では新進気鋭と呼べる若い先生のもとで,電気刺激を用いたVirtual Reality技術の研究を行った.電気刺激とVRの研究は将来的に体の自由不自由の差を埋め,さらに現在の運動や感覚を拡張した体験を可能とすることができると考えこのテーマで研究している.本留学においては,数か月単位とはいえ一つの論文をまとめるのにぎりぎりの短い期間であるので,当時目下の目標として,同分野で高い質の論文を出し続けている若い研究者たちとともに研究することで,彼らの研究に対する取り組みを取り込み,今後の研究に生かしていくことを第一とした.研究テーマに関しては留学前から進めていたもの,現地で先生とディスカッションして挙がったものなど3,4つのテーマを試したものの,あまり芳しい結果には至らず,少し焦りを感じ始めたころに目的外の発見をし,これが先生に受け,先生の勧めで当分野最高峰の学会論文に挑戦することとなった.しかし,実験を開始直後にCOVID-19の影響で大学が閉鎖,実験続行が不可能となり,そのまま3月末を以て留学を終了・帰国となってしまった.ただし,帰国後日本で実験可能となった7月以降再度実験し,予定していた国際学会同等以上の学会に提出,査読後採択が決まった.本留学中の成果ではないが,実質本留学がなければ成しえなかったことであり,一応付記する.

留学の動機

留学を意識し始めた前期課程2年生(M2)当時,D進後1年目のフェローシップに不採択となり,D1の活動をどうしようか悩んでいた時期であった.その時に留学経験がありPhDを取得したばかりの先輩から,フェローシップを持っていると意外に身動きがとりづらいので,逆に留学とかするなら今がいいのではと提案を受け,さらに同分野で有名な研究者が研究室をその年に始めたという情報を得てよい機会だと思い留学を決めた.

成果

留学先での研究テーマは帰国後COVID-19の感染対策を考慮した環境で実験を再開し,国際学会ACM CHI 2021に投稿,採択された.
研究テーマ以外で得られた学びとしては,アメリカではホームレスあるいは物乞いが多数いることと,それに対して手を差し伸べる人が少なからずいたことである.こういった問題は行政などの力でしか根本的な解決はできないが,その瞬間に手を貸せるのは個人であるのかなと感じた.

ついた力

発言力

日本においては発言するための立場(ポテンシャル)のことを発言力と呼ぶことが多いと思うが,先方ではそう言う部分もある一方で,立場を得る・保つために発言しなければならないことを感じ,それに対する積極性を得た.言葉の壁もあり,最初は多少消極的な部分があったが,それを続けているとだんだんと「お客様」扱いを受けているように感じ,これではいけないと思い,それまで以上に発言の積極性を意識するようになった.

今後の展望

いまだ模索中.現在の研究に近いことをやるならアカデミック,社会に近いことをやるなら企業であろうが,どちらへの興味もある.ただしどちらであっても,活躍の場は日本にとどまらないことは今回の留学で意識できた.

留学スケジュール

2019年
10月?
2020年
3月

アメリカ合衆国(シカゴ,クック郡,イリノイ州)

アメリカ合衆国イリノイ州クック郡シカゴ市のシカゴ大学ハイドパークキャンパス内ジョン・クレラー・ライブラリにあるHuman Computer Integration Labという研究室にて,PIのProf. Pedro Lopes,PostdocのDr. Jun Nishida,その他多数のPh.D.学生や研究員とともにVirtual RealityやHuman Computer Interactionの分野の研究を行った.期間としては10月15日から3月31日まで.COVID-19の影響で研究は中断されたが帰国後に実験し,オンラインで会議を重ね,国際学会CHI2021に投稿,採択された.住居は最初の1,2週間程度はAirBnBで予約した2か所で過ごし,その間に契約したアパートでその後の留学生活を過ごした.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

JCLを背にして.11月1日,前日は大雪.
シカゴのダウンタウン「ループ」の河の上から
ディープディッシュピザ.もっとでかいのもある
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学から繋がるストーリー “今、これやってます”

留学中はもちろん色々アメリカならではの体験をしたが,やはりほとんどは研究室とアパートの自室との往復であることが多かった.と書くと,なかなか「イキイキ」としたエピソードに聞こえないかもしれないが,ちゃんと一人で海外行って研究をやってきたという意味で頑張ったなという思い出になっている.だがその研究生活もCOVID-19の影響で実験を始めたころに中止となり,あちらでは形になるものは作れなかった.しかし,日本に帰ってきて,緊急事態宣言も収まり実験ができるようになってから,Zoomやメールで先方の先生と密に連絡を取りながら論文を書きあげ提出,採択が決まり,現在はこの論文内容の国際学会への発表のための準備を引き続き行っている.またあちらでポスドクをやっておられる日本人の研究者とはシカゴを案内してもらい,ごはんも一緒に食べることも多くかなりお世話になったし現在も進路に関しての相談をさせてもらったりしている.彼らとは現在のテーマが終わっても何かしら関わっていく一生ものの,得難い縁になると思う.

研究室のあるジョンクレラーライブラリの玄関を2階の窓から

研究室立ち上げたばかりの若い先生に凸

  • 留学先探し : 大学院

博士課程として留学をするからにはホストとは今後長く付き合うことになりうるので,とすれば若くてその分野で活躍しているような方がいいかもねというアドバイスを指導教員からいただき,そんなちょうどいい人いるかなと探していた.そんなところに,本当にちょうどその分野で有名な人がPh.D.を取得して研究室を開いたばかりという情報を得た.というのも彼は初めて自分が論文を読むという体験をした時の著者であり,研究動向をしばしば追っていた方であった.
研究留学しようと思っている方は研究動向を追っている中でちょっと年上くらいの研究者をちょっと調べてみると良いかもしれません.特に若い先生は実績が欲しいことが多く,無給で一緒に研究してもらえるならば結構ウェルカムであることが多いと思います.

これから留学へ行く人へのメッセージ

他の人のここのメッセージを見たことないですがほぼほぼすべての人がいってそうな気がしますが,行けば何とかなります.何とかなりますが,何かを成すには自分から行動することが必要になります.ただ周りは割と手を差し伸べてくれることもあるので,その手を見逃さず積極的につかみに行く姿勢は必要かもしれません.COVID-19でいろいろ状況が変わってるでしょうが,その中でも行動を起こす人はきっとつかめると思います.