留学大図鑑 留学大図鑑

なつめ

出身・在学高校:
静岡県立浜松西高等学校
出身・在学校:
香川大学大学院
出身・在学学部学科:
農学研究科
在籍企業・組織:

ケニアのビザ、予防接種、海外の植物の日本への持ち込みの経験があります。
その他何か質問があれば是非ご連絡ください!


最終更新日:2021年02月02日 初回執筆日:2021年02月02日

サトウキビ根の内生菌から香川の農業に貢献

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Teso North Sub - County- Agricultural Office, Ministry of Agriculture,Livestock and Fisheries
  • ケニア
  • ブシア郡
留学期間:
10週間
総費用:
500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 440,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

香川県は日本一小さな都道府県であり、農業産出額は小さいながらも農業は基幹産業の一つです。香川県では様々なオリジナル品種の開発がされていますが、農業の持続的な発展のためには、国内外の産地間競争に負けない香川県産オリジナル品種の開発やブランド化の推進や、環境に配慮した農法が必要だと考えました。
そこでケニアでは、オリジナル品種の開発やブランド化の推進をの為に、ローカルマーケットへ赴きどんな野菜がどのように売られているのかを見学しました。また農業上優良な微生物の探索を目的として、ケニアで生育しているサトウキビのサンプリングを行い日本へ持ち帰り、香川県産サトウキビと根における内生菌の比較を行いました。
その他にも、受入れ先のTeso-north地域の農業セクションに受入頂いている際には、香川県の農業及び農産物についてのプレゼンテーションを行ったり、各種ミーティングへの参加もさせて頂きました。

留学の動機

もっと多くの人に香川県のオリジナル品種の野菜を知ってほしいという想いから、現在大学院で専攻している地圏共生の分野から香川県の農業のに貢献したいと思ったことがきっかけです。加えて研究室にケニア人留学生が在籍していた縁もあり、私の専攻している分野からケニアと香川で何かできないかと思いケニアへの留学を決めました。

成果

留学を通して、実験に関する知識やスキルや語学力が格段に上がったわけではありませんでした。しかし実際に現地の農業のやり方を見たり研究所を訪問したことによって、これまで遠く離れた場所の出来事だったことが自分ごとになりました。そのモチベーションがあったから、帰国後の解析をやり切り、学会で優秀発表を頂くことが出来たと思います。

ついた力

自分を大切にする力

留学に行く前は目の前のことで精一杯になりすぎていて、自分自身に余裕もなく周囲の人にも迷惑をかけることが多かったです。日本にいる時よりも穏やかな時間の流れでケニア人の生活を間近で見て思ったことは、彼らは自分のことを大切にしているから、他の人にも優しくできるんだという事でした。そんな彼らを見習おうと思い、帰国後の忙しい日々の中でも定期的に自分と対話し向き合うことが出来ています。

今後の展望

ケニアにいたときに丁度サバクトビバッタの襲来や大雨による農作物の不良を目の当たりにして、地球温暖化の影響をもろに感じました。この経験から、4月からは環境に配慮した製品の扱う企業で研究開発を行うことに決めました。農業からは少し遠ざかってしまいますが、「持続可能」をキーワードに今後の人生を展開していきたいと考えています。香川県に対して何かできることがないか模索し続けようと思っています。

留学スケジュール

2019年
12月~
2020年
2月

ケニア(ブシア郡)

以前私の研究室で修士課程を取得したケニア人留学生が勤めている、サブカウンティーの農業セクションを受入先として活動していました。
このセクションのスタッフの方のご協力の下、ケニア西部にある製糖会社3社からサンプルとしてサトウキビを頂きました。
また近隣の農家さんへ連れまわしていただき現地の農業を見させて頂きました。
また農業グループのMTGへ参加したり小学校での農業活動に関する会議を見学しました。

またナイロビにあるKALROという農業の研究機関の教授の下へ訪問し、ケニアの茶についての研究についてのお話を伺いました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

20,000 円

生活費:月額

10,000 円

お世話になったオフィスの方たちと
サトウキビのサンプリング
ダイズ畑
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

20,000 円

生活費:月額

10,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

Emmanuelさんです。(男性ですが、エマさんと呼んでいます)
もともと私が学部3年生の時に研究室にが分属になった際、留学生として来ていた方で、今回の私の留学のキーパーソンでもありました。エマさんが帰国するときに、まさか私がケニアへ行くとは思っていませんでしたが、エマさんがいなかったら多分ケニアに行くことはなかったです。ケニア滞在中、理不尽と感じることがある度に話を聞いてくれて、私の八つ当たりにも耐えてくれていました(笑)
本当にAsante sana!!

2か月で一番ナイスな2ショットと思っている一枚

1か月を過ぎる前にナイロビにあるニャヨハウスで延長しておきましょう

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

私の留学は75日間で大学への受入では無かった為、一次入国ビザという90日間有効なビザを日本でオンラインで取得しました。ケニアへはスムーズに入国することが出来ました。ここで注意なのは、90日間有効なビザであっても、1か月分しかビザがおりないという事です。そのチェック方法は、入国スタンプの上に手書きで1month(ビザの種類によっては1monthではないかもしれませんが)と書かれているかどうかです。入国スタンプを押されてホッとしますが、もし、入国審査の際スタンプの上に何か書かれた場合は、その場で何が書かれたのかを確認することをお勧めします。ケニア滞在60日くらいたって長距離バスを利用した時の話です。長距離バスを利用する際は途中の関所でポリスチェックを受けなければなりません。その際パスポートを見せたときに、初めて自分のビザが切れていたことに気が付きました。その時は現地の方が一緒にいて事情を説明してくれたため、事なきを得ましたが、本来は事前にビザを延長しておかなければなりません。私はNYAYO HOUSEに行ってビザを延長してもらい手続き自体はスモールトークをしているものの5秒の間で完了しました。ビザの延長の際もできれば現地の方と、係の人に対しては穏やかな気持ちで延長をお願いするといいと思います。このような情報は入国前に日本語で手に入れることはできませんでしたので、現地の移民管理局などのホームページで現地の対応はどうなのか確認することをおすすめします。https://www.kenyanevisa.com/kenya-visa-extension/
ビザが切れた状態は不法滞在と同じ扱いになります。国によっては、高額な罰金の支払いを命じられたり強制送還になってしまう可能性もあります。必ず自分の留学先のビザについては「自分」で確認するようにしてください。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は準備も含めて大変なことがたくさんありますが、その分沢山の学びがあります。私は在学中に何度か留学を経験しましたが、トビタテでの留学はたくさんの人が協力してくださったし、留学後も繋がれる沢山の仲間ができました。現地では理不尽なことも多いと思います。そういう時は是非見方を見つけて支えてもらうといいです。私もそうしたお陰で乗り越えることが出来ました。健康に気をつけて楽しんでいってらっしゃい!