留学大図鑑 留学大図鑑

はるお

出身・在学高校:
宮城県仙台第二高等学校
出身・在学校:
東北大学
出身・在学学部学科:
経済学部経営学科
在籍企業・組織:

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最終更新日:2021年03月22日 初回執筆日:2021年03月22日

日本と移民をつなぐ架け橋に

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • パダボーン大学 Economics and Business Administration
  • ドイツ
  • パダボーン
留学期間:
7ヶ月
総費用:
1,200,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,400,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEFL ITP 580> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<TOEFL IBT 93>

留学内容

ドイツにおける移民問題から日本における移民政策について考えるため、ドイツのパダボーン大学に7ヶ月間交換留学に行ってきました!当初は1年間の留学で、現地の移民支援を行う団体でのボランティア活動などを行う予定でしたが、新型ウイルスの影響により7ヶ月間での帰国となってしまいました。主に、現地では経済・経営系の授業を受けながら、移民関連の研究を行う教授のもとでティーチングアシスタントとして活動を行いました。また、日本を紹介するカルチャーナイトを大学で企画したり、現地のラグビーチームに参加したりと課外活動にも取り組みました!

留学の動機

日本で移民の受け入れが活発に議論されるようになる中で、移民先進国と言われるドイツの移民政策における好事例や問題点を学ぶことで、日本と移民をつなぐ架け橋になりたいと思い留学を決意しました。また、留学という大きな経験を経て、人間としての成長を図ることも大きな目標でした。

成果

コロナ禍での留学中止という状況により、当初に計画していたような成果を出すことはできませんでした。その中でも、日本の学部レベルを超えた専門の授業を学んだことは、より学びを深めるための糧となりました。また、全く異なる文化圏で新しく自分の周囲にコミュニティを作り上げていった経験は大きな自信につながりました。特に、現地でできたたくさんの友達はかけがえのない宝物です!

ついた力

友達力

留学先はもともと移民にルーツを持つ学生や多くの留学生が集まる大学で、多くが全く異なる文化的なバックグラウンドを持っていました。そうしたダイバーシティ豊かな環境の中で、お互いを尊敬しあい、常に笑い合えるような友達をたくさん作る力を身につけ、とても自信になりました。

今後の展望

今回、留学が中止になり完全不燃焼で終わってしまったこと、海外の学生を見て自分の専門への学習がまだまだ足りていないことを思い知ったことから、一度国内の大学院に進学し、再度海外大学院にチャレンジしたいと考えています。その後は、民間企業を経て、ビジネスのバックグラウンドから国際機関に飛び込みたいと思っています!

留学スケジュール

2019年
9月~
2020年
3月

ドイツ(パダボーン)

現地での大学で主に経済・ビジネス系の授業を全て英語で履修しました。日本では学べないレベルの高い内容で刺激を受けました。また、グループワーク型の授業で、異なる文化圏の学生とのチームビルディングは自信になりました。移民関連の研究を行う教授のもとでティーチングアシスタントととしても活動し、東北大学との共同の移民学習プログラムの運営に携わっていました。プログラム自体はコロナの影響で中止になりましたが、海外での業務を確実にこなせるようになりました。また、現地の学生と協力を得ながら日本文化の紹介イベントを企画も行いました。結果100人以上が参加する大成功となりました。現地では大学の側の学生寮に住み、他の留学生と交流する生活で、毎週末に嗜むドイツビールは最高でした!大学のラグビーチームにも所属し、体をしっかり動かしていました。

費用詳細

学費:納入総額

25,000 円

住居費:月額

35,000 円

生活費:月額

60,000 円

項目:旅行・遊び

500,000 円

グループワーク型授業での様子
現地のラグビーチームでの試合でプレーしたときの様子
毎週末の行きつけのバーにて留学生の友達と
費用詳細

学費:納入総額

25,000 円

住居費:月額

35,000 円

生活費:月額

60,000 円

項目:旅行・遊び

500,000 円

スペシャルエピソード

日本のことが、とても好きになった瞬間

自分以外の数名の日本人留学生、現地のドイツ人大学生たちと協力して日本文化を紹介するカルチャーナイトを企画しました。現地に留学してから数ヶ月、アジア人とだけしか認識されず、日本人としてのアイデンティティに目を向けないようになっていました。そんな中、カルチャーイベントがまさかの大盛況。100人以上の現地学生や留学生が参加し、これほど人がきたイベントは初めてと言われるほど。用意した手巻き寿司は一瞬でなくなるし、日本のクイズ大会は大盛り上がり。特に日本酒の瓶を出した時は歓喜の嵐。あまりの人気に少しパニックになってしまいました。いろんな国の学生から日本への好意的な言葉をくれるとともに、日本に行ってみたくなったと言う声もたくさん聞きました。日本人として他らしく思えたと同時に、日本に少し貢献できた気がして、とても思い出に残る夜となりました。

カルチャーナイト終了後の記念写真

コロナでの留学中止を超えて

  • 帰国後の進路 : 就職(企業)

2020年の3月、国内からの突然の帰国連絡に絶望の淵へと立たされました。留学は本当に道半ば。当初予定していた活動はほとんど達成することができず、このままでは何も成果のない手ぶらでの帰国になってしまう恐怖。そして、せっかくできた友達やお世話になった人とも、しっかり別れを言う時間もありませんでした。そうした、悲しみ、悔しさ、不甲斐なさのなかで帰国直後はほぼ抜け殻状態となってしまいました。何かしなければいけない。そうん気持ちから、向かったのは就職活動でした。本来9月だった帰国が早まったことをポジティブに捉え、必死自分の将来について考えを巡らしました。最終的には大学院でもう一回留学に挑戦したいと言う結論に落ち着きましたが、それでも確信を持ってそう思えたのは、帰国直後になんとか自分を奮い立たせて動き続けた結果だったともいます。壁にぶつかったら閉じこもるのではなく、とにかく手を動かしてみる。それがトビタテで学んだ一番の武器だと感じています。

これから留学へ行く人へのメッセージ

世界に出てみることほど、自分の力を試すのに適した環境はないと思います。そして、そこで得た知識と自信は一生もの。自分の世界が大きく広っがることは、留学に行った人にしかわかりません。留学に踏み出そうとしている皆さんは、すでに強い心を持っているので胸を張って一歩を踏み出してみてください!