留学大図鑑

西村将太朗

出身・在学高校:
豊田工業高等専門学校
出身・在学校:
北海道大学
出身・在学学部学科:
工学部機械知能工学科
在籍企業・組織:

先輩の近況をリアルタイムでチェック!

母子家庭で育ったため,留学はもちろん,大学の学費や生活費等も給付型奨学金で賄っています.そのため,奨学金についてはかなり詳しいと思います(こちらはブログ記事にも書いております).今後のことは未決定ですが,日本のほかに米国,英国の大学院も受験しており,海外PhDや海外就職に興味があります.何かありましたらどこからでもお気軽にご連絡ください!

最終更新日:2021年01月08日

航空宇宙工学を極める第一歩

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • バース大学機械工学科バイオメカニクス研究室,シェフィールド大学機械工学科,航空宇宙工学科
  • イギリス
  • オックスフォード・バース・シェフィールド
留学期間:
11か月
総費用:
2,300,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,850,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC920(高校),IELTS6.0(直前)> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS7.0(留学開始一か月),TOEFL93(帰国後)>

留学内容

2019年4月~7月
オックスフォードの語学学校にて語学学習,自分は会話力に自信がなかったため主にスピーキングを伸ばしつつIELTSなどを強化.

2019年7月~9月
バース大学機械工学科,バイオメカニクス研究室において血管内流れの層流乱流境界層について解析.

2019年10月~2020年2月
シェフィールド大学機械工学科,航空宇宙工学科の交換留学.機械系の学部の内容は高専と北大の一年間で既に学んでいたので,主に航空宇宙工学科の修士の授業(機械系や制御系など)の授業を履修した.また,燃焼研究室に所属させていただき,博士学生の下で学ばせていただいた.

留学の動機

航空宇宙に憧れ,将来はNASAに行きたいと考えていた私が,米国PhDに挑戦するために休学をして勉強期間を設けたかったというのが最初の動機.海外生活の経験が一切なかったため,語学力をあげつつ研究経験を積み,また海外大学院入試のために役に立ちそうな海外の研究者とのコネも作れるというメリットから,留学を決意した.今後米国に長期間住むのなら他の国がいいということで,イギリスに決めた.

成果

外国の研究環境や大学内でも日本と同じようにやっていけるという自信がついた.特に議論に強くなったと感じる.

ついた力

準備力,自己PR力,行動し続ける力

研究室配属前の学部生だったため,留学中の全ての機会は教授などによるコネなどなしで自分を売り込むことにより得た.本格的なCVを作るのももちろん初めてで,自分の高専時の経験などをアピールし複数の大学からオファーを頂いたことなど,以前から得意としてきた自己PRや行動を起こし続ける力が向上した.また,後述するように準備力が飛躍的に向上した.

今後の展望

日本の大学の航空宇宙工学専攻に既に合格したほかに,以前から興味のあった米国6大学と英国の1大学の大学院申請を終わらせ,奨学金などとともに現在結果待ちの状態である.正直,全部受かった場合どこに行くべきか現在(国の選択含め)かなり迷っているのだが,最終的にはやはり米国でPhDをとって宇宙開発,その後ある程度以上の実績と地位を得て日本の航空宇宙産業に貢献したい.

留学スケジュール

2019年
4月~
2020年
2月

イギリス(オックスフォード・バース・シェフィールド)

一年を通し,イングランド内を転々として語学学習,研究や学部留学をしていた.環境を何度も変えたことで,無数の異なるコミュニティー,環境に身を置くことができ,関わることができた人も場所や時期により様々で楽しい経験となった.住居一つをとっても,ホームステイからシェアハウス,学生フラットまで様々な形態を経験することができ,イギリスの文化はもちろん,外国籍が多いイギリスならではの多文化共生を肌で感じられた.

費用詳細

学費:納入総額

400,000 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

60,000 円

項目:旅行費,音楽機材,スポーツ用品等

400,000 円

sheffieldの街中.懐かしい.
オックスフォード.懐かしい.
ロンドンの住宅街.懐かしい.
費用詳細

学費:納入総額

400,000 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

60,000 円

項目:旅行費,音楽機材,スポーツ用品等

400,000 円

スペシャルエピソード

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

私の当初の計画には実はバースでの研究期間はなく,7月からシェフィールドの研究室にそのまま入れてもらう予定であったが,規則で学部生の研究は不可能となり振出しに戻った(最終的に交換留学期間中は別の教授から交換留学生としての籍の裏で条件付きで研究室に入れてもらうことができた).その後,某大学から新規プロジェクトの初期メンバーとして有給職を手に入れるも,結局ビザの制度上海外の学生が大学から給料をもらうのはどうあがこうが無理らしくこれも不可能となり,一度は手に入れた研究先を自分にはどうしようもできない理由で二度も失うというかなり厳しい思いをした.その後,複数の研究機関に同時に連絡を始めたことで,最終的にはバース大学とマンチェスター大学から機会を頂け,最後まで迷ったうえでこちらから条件のいい方を選ぶことになった.留学中にこのような自分の能力に起因しない多数の理不尽に見舞われたことで,物事への準備に対する自分の見方が変わったように思う.先に起こることを見越して準備するだけでなく,予見した状況が起こらなかった場合にそれにすぐさま対処できるよう心の準備をしておくことを学んだのである.

一ミリも関係ない留学中何度も足を運んだスウェーデン

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

私は人と知り合う機会をより多くするため,留学を通して(というか普段からそうなのかもしれないが)行動範囲や所属すべきコミュニティーというものをかなり計算して生きていたと思う.その環境的な努力に加え,そこで出くわした目の前の人とどう接するかで友好関係は広がっていくと思う.もちろん,一人で知らない人の集団に入って仲良くなることもあるが,その場合にもやはり初対面で確実に印象を残すためには,何か秀でた一芸があるといいと思う.特に,自分がさほどその言語を喋れないとか,あまりおしゃべりでないというのならこの差は大きい.私の場合にはいくつかある中でも,音楽が一番であった.何度か大学のバーなどで歌ったりしたが,数百人の前で歌い熱狂させた翌日以降街を歩いていると「あ,クイーンの人でしょ!」と声をかけてくれる人もしばしばいたので,それでかなり知り合いも増えた.バースにいた時期などは特に深夜の研究室に籠っており殆ど人との関りがなかったため,そういった楽器の演奏,歌やライブ,フェスなどは心の拠り所でもあった.このように,自分の留学内容に関係なくともいつでも頼れる趣味などを現地でも行うことができれば,息抜きとともに友達を作る引き出しにもなるのでおすすめ.

一ミリも関係ない留学中何度も足を運んだスウェーデン

家賃

  • 住まい探し : ホームステイ

オックスフォードで語学学校に通っていた3か月だけ,ホームステイをしていたのだが,そのホームステイ先を語学学校に任せていた.月当たり大体800ポンド(120000円弱)を払っていたが,ホームステイ先で話していると実はその家自体は600ポンドほどで部屋を貸しており,200ポンドほどを語学学校に手数料で払っていたことが判明(笑).その後は直接その家と契約をすることで若干費用を抑えることができた.最初だけホームステイも経験したいということで私はこの選択をしたが,本当に安くしたいのであれば私がバースで住んだように現地のアプリ等でシェアハウスを探すことで大幅に費用を抑えることが可能である.

留学前にやっておけばよかったこと

渡航前は大学の奨学金のように複数受給という考えが抜け落ちており,一つ出したし絶対落ちないからもういいだろと考えるのをやめてしまった.しかし,後で調べると私の地元の市が英国に長期留学をする学生向けに出している奨学金など,かなりピンポイントで自分が追加で貰えそうなものがもちろん他にも多数あった.資金により選択肢が狭まった場面もあったため,考えておくべきだったと後悔している.

留学を勧める・勧めない理由

正直,誰もが留学に行って得をするかというと,そういうわけでもないと思う.自分のやりたいことがすでに明確で,そのために留学というプロセスが不可欠,もしくは最善という人,或いはまだやりたいことは決まっていないが,それについて考える機会や時間が余分に欲しいという人であれば留学を考えてみてもいいのではと思う.

これから留学へ行く人へのメッセージ

どれだけいい準備をしようが,どうせ失敗しますし,しんどい思いもします.しかし味わう失敗やしんどさの次元は,あなたの留学前のスペックと準備次第です.事前の準備によって最初に味わうであろう失敗やしんどさをいくつか回避できたならば,最初にぶち当たる壁はもっと高次元のもので,従って留学期間にできることも増えるでしょう.ぜひいい準備をし,より良い経験をしてきてください.