留学大図鑑

いぶさん

出身・在学高校:
秋田県立秋田工業高校
出身・在学校:
国際教養大学
出身・在学学部学科:
国際教養学部
在籍企業・組織:

最終更新日:2020年12月07日

リトアニアにおける日本ビジネスの開拓

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ヴィータウタス・マグヌス大学(情報学部及び経済学部)/NGO: now Japan/杉原千畝記念館・VDU東アジア研究センター「Dragon Project」
  • リトアニア
  • カウナス
留学期間:
11か月(内8か月は現地、3か月はリモート授業)
総費用:
1,350,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,450,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS6.5> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

他の国と比べて日本に関するビジネスがあまり発達していないリトアニアという地で、自分の好きな日本酒を切り口にビジネスを開拓することを目的に様々な活動を行っていました。交換留学先であったヴィータウタス・マグヌス大学では、ビジネスを考える上でリトアニアという国を理解するためにリトアニア語とこの国の歴史観や文化を授業や近年の経済成長を裏付けるICT分野について座学と現地での肌感を通して学びました。また、課外活動としては本留学の主軸となるビジネスの開拓を計るために、日本酒に関する歴史・作り方に関するレクチャーやテイスティング会、印象調査をはじめ、現地での日本への興味・関心やメディアによって作られたステレオタイプを正しい認識に変えるために、現地の小・中学生や学生、シニア層に向けて日本文化のプレゼンでの紹介や文化交流(料理や折り紙などの遊び)を行いました。

留学の動機

リトアニアという土地は自分の地元である秋田との類似点(気候、豊かな自然と継承された文化、飲酒量など)が多く見受けられ、この土地であれば文化交流をする中で双方の特異性(=エキゾチックな価値観の交流)から、新しいビジネスを興せるのではないかと考えた。加えて、日本のオリンピック誘致や大戦中に難民救済で貢献した杉原領事からもたらされる価値を活かして日本文化(ビジネス)を推進しやすいと考えたことが主な理由。

成果

現地の可処分所得の低さや国外から流入してくる安価でおいしい酒との競争から考えて日本酒という馴染みがない且つ輸送費や雑費が加味された高級品が流通するのが難しいことが判明した。その他、お酒への法的規制や販売登録の難しさによる障壁もあり、日本酒を切り口としたビジネス展開は失敗に終わる。人口のパイの少なさや経済規模の小ささ、国の位置などの理由からマーケットとしての弱さを実感させられビジネスの難しさを知る。

ついた力

調査/分析/インタビュー/説明/企画力

ビジネスの展開を摸索する上で、その基盤を固めるために沢山のリサーチを行いました。現地の人がもつ日本への印象調査やお酒の趣向、現地でレストラン経営をされている方へのビジネスに関するインタビューやマーケット調査を行う中で、イベントを企画して実演する_結局、大きな障壁にぶつかって失敗に終わるもそこに至るまでのアプローチで多くの経験を培うことが出来たと思っています。

今後の展望

留学を通してハードの伴うビジネスの難しさを実感しました。その一方で、日本の「アニメ」をはじめとしたコンテンツビジネスが海外の人に与える影響力の強さを感じさせられたので、これからは日本ビジネスを今後世界に拡大していくためにまずはその「日本」を知って貰うための情報発信をしていきたいと考えています。そして、そのためにまずは自分が日本を正しく知っていくところから始めようと思っています。

留学スケジュール

2019年
8月~
2020年
6月

リトアニア(リトアニア(カウナス))

留学先では、大学の授業で政治/経済/歴史/ICTなどを体系的に学んで現状と未来を分析する傍ら、日本文化を広めてビジネスの展開を図るために、NGOや大学傘下の団体に所属して日本文化の紹介/体験をする場に積極的に参加して来ました。現地で日本文化イベントを主催するNGOに参画して企画やブースでの出店に携わったり、大学傘下の組織に所属して現地の子どもや大人に対して日本文化の紹介をして回ったりしました。現地の人にとって身近ではない「日本」を正しく知ってもらうのは難しかったですが、その中では自分にはない気付きや価値観を発見することが出来ました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

25,000 円

生活費:月額

30,000 円

イベントで現地の子どもに鶴の折り方を教えている様子
現地の中学生たちに向けて行った日本文化紹介プレゼンの様子
留学中、筋肉で語り合ったルームメイトたち
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

25,000 円

生活費:月額

30,000 円

スペシャルエピソード

国境を越えた「うまい!」

時代は目まぐるしく変化する時代ではありますが、世界を回ってみて変わらずそこにあったのは「うまい!」という感動とそこから生まれる笑顔でした。歴史的な背景から対立するような関係の人たちでも一つのお皿や一杯のお酒を囲むことで共有される「おいしい」「楽しい」という感情がそれらを忘れさせ、ヒトとヒトを繋ぐ架け橋になっていたのはとても印象的でした。今回の留学では失敗も多かったですが、多くの人たちと「うまい!」とその感情からこぼれる笑みに数多く触れることが出来たのはとても貴重な体験でした。

ドイツのオクトーバーフェストでの乾杯の様子
日本酒のおいしさに感動を覚えるリトアニア人
日々進化していく自分の料理スキル

人生は一度キリだけど、勝負は一度キリじゃない

  • 帰国後の進路 : 起業

自分の人生を"経営"していく、人生において事に仕える(仕事する)と考えた時に、「あなたは本当は何がしたいのか」としっかりと自分に向き合う必要があります。もし、その方向性が「起業」であるのであれば「自分で道を開く」その道に進んでいくのも一つの手だと思います。しかし、その道を選んだからには「日々思考し続けること」「人を受け入れて動かしていく器量」が必要ですし、失敗するかもしれないという不安と戦い続けることも必要です。だからこそ、学生の内に多くの「失敗」を経験することが大事だと思います。「失敗しても大丈夫」「どこからでも自分はやり直せる」「目標のためには諦めない」_失敗をする中でこれらのメンタルを構築して行動を起せるようになっていけば、あなたは誰かに使われるのではなく自分で人生を運営してゴールに向かっていくことが出来るようになるはずです。失敗して強くなりましょう。動くことで選択肢を増やしていきましょう。これからの時代は、安定を求めて誰かに使われているだけでは、力ある強い者にドンドンと食い潰されてしまいます。

留学前にやっておけばよかったこと

トビタテ!留学JAPANプログラムの日本代表として留学先に派遣され、現地の人に向けて日本文化発信プロジェクトを行っていましたが、その中では幾度となく自分の「日本に対する理解の低さ」を実感させられました。出発する以前にしっかりと日本のことを学び直していたつもりではありましたが、意外とその「当たり前」の中に普段は気が付かない文化や宗教観があることを調べてから留学に臨むといいかも知れません。

留学を勧める・勧めない理由

日本を飛び出して一度海外に出てみるのは大事なことだとは思います。しかし、現代においてはインターネットで接続されてあらゆる情報に接続できる環境が整っている為、その学びが必ずしもそこでしか得られないのかということには一向の余地があると思います。その上で現地でしか得られない自身の成長や文化観の違いを学び得るために留学に行って欲しいと思います。"海外経験"や"旅行"を目的にするのであれば意味がありません。

これから留学へ行く人へのメッセージ

海外での生活と言えば、メディアで表出されるようなキラキラした生活を想起されがちですが、留学で体験する生活は必ずしもそのような生活ではありません。人種間での差別は間違いなくありますし、都市だからといって日本のように便利であるとも限りません。だからこそ、あなたがもつステレオタイプに騙されず、どんな状況でも柔軟に対応して、不便利や貧しさをも楽しめるマインドセットを持ちましょう。