留学大図鑑

Sae

出身・在学高校:
東京都立八王子東高等学校
出身・在学校:
国立大学法人東京農工大学大学院
出身・在学学部学科:
農学府農業環境工学専攻
在籍企業・組織:

先輩の近況をリアルタイムでチェック!

・イギリスの大学へ通うには、通常かなり授業料がかかりますが、研究留学であれば無料で在籍できる可能性があります。Tier5VISAでの留学を考えている方、お力になれると思いますので是非ご相談ください。
・専門は農村計画学で、特に日本とヨーロッパの内発的な地域発展について幅広く興味があります。意見・情報交換等いつでも大歓迎です!
・Facebookのメッセンジャーからお気軽にご連絡ください^^

英国の逆都市化から農村の未来を見据える

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Newcastle大学Centre for Rural Economy
  • イギリス
  • ニューカッスルアポンタイン
留学期間:
12か月
総費用:
1,900,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 2,170,000円
  • 大学独自のもの 200,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC835点、IELTS6.0 > 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

農村地域の持続的発展に向けた実践知の獲得を目的に、ニューカッスル大学のCenter for Rural Economyにて1年間研究活動を行いました。具体的には、1970年代から英国で確認されている「逆都市化」(都市から地方への人口移動)に着目し、移住者に人気のある郊外地域でフィールド調査(アンケート調査とインタビュー調査)を実施しました。その結果、田舎へのあこがれが強く、子どもを豊かな環境で育てたいミドルクラスが多くみられました。しかしながら、単に移住者が増えれば地域が活性化されるわけではないようです。こうした裕福な層の移住によって、住宅価格の高騰や地域内での貧富の差の拡大といった課題が生じています。コミュニティ団体が地元企業や行政と連携しながら対策を講じていますが、いずれも対応策に過ぎず、予防の観点からの移住政策は行われていません。日本では近年、田園回帰(都市の若者を中心とした農村地域への関心の高まり)が期待されていますが、移住・定住促進に向けては、移住者の量だけではなく質を高めていく必要があります。今後、日英農村地域の発展のためには、移住者を地域の活力として受け入れるための仕組みづくりが重要だと考えられます。

留学の動機

日本の生活しか知らない人生は損な気がする。最初はそのくらい単純な気持ちでした。学部2年生のときにはじめて海外を訪れ(1週間の英国スタディツアー)、その後、1か月のオーストラリア語学留学や1週間のNASA研修など、様々なプログラムに参加しましたが、ずっと長期で研究留学することにこだわってきました。留学のための留学ではなく、目的をもって現地で暮らすことが人生の財産になることを確信していたからです。

成果

イギリス社会で多様性にもまれ、自分自身がもつ可能性と軸を見出すことができました。留学の本質は、留学したという優越感や達成感ではなく、何気ない日々のなかで異文化に触れたときに、自分のアイデンティティや信念を見出せるかどうかだと感じます。私は留学があったからこそ研究の道に進む覚悟が芽生えました。また、新たな可能性として国際色豊かな仲間たちと日本からゴミのない世界を目指すビジネスを始めています。

ついた力

伝える、飛び込む、Give、エンパシー力

研究の一環でフィールドワークを実施した経験から、①研究内容を的確に他者に伝える力、②信頼関係のもと調査に協力してもらうコミュニケーション力、➂地域コミュニティに飛び込む勇気を学びました。また、普段の暮らしのなかで、周囲の方々のGiveの精神にふれ、Giveからはじめるコミュニケーションで、相手に寄り添うエンパシーを身につけることができたと感じています。多様性を生き抜くなかでどれも必要な力です。

今後の展望

今後は博士課程へ進学し、日本と英国、両方の農村地域の持続的発展に向けて、地方移住の研究を続けていく予定です(日本学術振興会特別研究員DC1採用内定)。また、ライフワークとして、ゴミのない世界を目指して地域内の栄養循環を生み出すサービス(有機野菜の宅配と生ゴミコンポスト)を国際的な仲間と共に展開していきます。

留学スケジュール

2019年
3月?
2020年
3月

イギリス(ニューカッスルアポンタイン)

ニューカッスル大学のCenter for Rural Economyに研究員として所属させていただき、英国の逆都市化(地方への人口移動)に関する研究をしていました。研究の前提となる社会的文化的背景が日本と異なり、研究計画や調査内容の見直しが必要でしたが、先生方のサポートのおかげでフィールドワークを実施することができました。一番苦労したことは、地域コミュニティへの入り込み方です。これには研究以外の活動が役に立ちました。私は週末、WWOOF(農家ボランティア制度)を利用して、オーガニック農場のお手伝いをしていました。ファーマーズマーケットの売り子として地域の方との関係をつくり、結果的に調査協力を得ることができたのです。こうした活動以外にも、キリスト教コミュニティが主催する国際交流会で見識と人脈を広げたり、食や農に関する合宿や他国への旅を通して、多様性のなかで生き抜く力を身につけていきました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

66,000 円

生活費:月額

40,000 円

項目:航空券、研修、旅行、その他

630,000 円

ニューカッスルのシンボルTyne Bridge
ファーマーズマーケットにて
Devon州の田園風景
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

66,000 円

生活費:月額

40,000 円

項目:航空券、研修、旅行、その他

630,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

新型コロナウイルスが猛威を振るう直前の3月初旬、日頃からお世話になっている指導教員の先生と研究グループの仲間たちを家に招いて、日本食パーティーを開催しました。2~3日前から食材調達と仕込みをして、手巻き寿司をメインに、角煮、味噌汁、納豆、大根サラダ、コーヒーゼリー等を用意。日本から持って来ていた折り紙で箸入れをつくり、和柄の手ぬぐいで食卓を彩りました。当日は10人ほど来てくれて、はじめての手巻き寿司をすごく楽しんでくれました。食後は、箸置きにしていた折り紙を広げて、みんなで風船やカエルを折って遊びました。最後にはサプライズで私の誕生日を祝ってくれて、一生忘れられない大切な日になりました。
私は留学するまで”人のために何かしたい””みんなに喜んでもらいたい”という気持ちだけで行動したことがあまりなく、ホームパーティーなど企画したこともありませんでした。しかし、イギリスで生活するなかで、周りの先生や友だちの優しさと見返りを求めないGiveの精神にふれて、心の底からみんなに感謝の気持ちを伝えたいと思うようになっていきました。どうしたら喜んでもらえるかを考えながら準備する過程は、意外にも楽しく、人のためが自分のためになることを学んだ経験となりました。

大好きなみんな

あいさつ運動で会話のきっかけをつくろう

  • 語学力 : 英語

留学スタート時に言語の壁にぶち当たる人は少なくないと思います。私もそのうちの一人でした。言いたいことがあるのに上手く伝えられない。英語の文章を頭で考えているうちに会話は別のトピックへ。今日もみんなの会話に入れなかった…なんて落ち込むことも多々ありました。そこで私がはじめたのが「あいさつ運動」です。英語って日本語と違って、”Hi! How are you?”って声をかけられるじゃないですか。これって、話したいことがなくても会話のきっかけをつくってくれる魔法の言葉なんです。捉え方を変えれば、自分はここにいるよー!あなたがいることわかってるよー!って互いの存在確認みたいな意味もあります。挨拶をされて嫌な気持ちになる人はいないでしょう。まずは、自分から声をかけてみるのが大切です。簡単な挨拶ができるようになったら、今日は寒いねとか、週末は何するの?って世間話を加えられると、より距離が縮まっていきます。そこから一緒に出掛けようっていう話になったりするかもしれません。
私のタイ人の友だちが言語についてアドバイスしてくれたことがあります。「英語ができないのはあなたのせいじゃない。お互いのせいだよ。だって、あなたは英語を話しているじゃない。」そうなんです。何も恥じることはありません。英語圏の国にはネイティブじゃない人もたくさんいます。現地の人はそれをわかっているはずです。英語を話すということよりも、相手とより良い関係を築こうという姿勢で英語を使ってみることが大切だと思います。

現地での人脈づくり:最初は日本人を積極的に頼ろう

  • 帰国後の進路 : その他(インターンシップなど)

さあ、現地に着いたはいいが何がなんだかわからないぞ。という生活スタート時の困りごとは、変なプライドは捨てて現地の日本人を頼りましょう。留学する人のなかには、たまに日本人とはつるまないと心に決めている人がいるのですが、それはもったいないことだと思います。確かに、せっかく海外に来たのに、ずっと日本人と一緒にいたら英語は上達しないし、留学の意味を見失うかもしれません。でも、現地に溶け込む入口としては、日本人がもつ情報や人脈をフルに利用すれば良いと思います。私の経験上、生活のこと、旅行のこと、なんでも質の高い情報は現地の日本人が持っています。また、帰国間際の人から生活雑貨をもらえたりもします。現地の日本人とのつてがなければ、大学のJapanese Societyを探してみると良いでしょう。日本人か少なくとも日本に興味のある外国人と出会うことができるはずです。

留学の持ち物

  • 帰国後の進路 : その他(インターンシップなど)

渡航するときのスーツケースに何を入れていこうか迷っている方へ。あれもこれもパンパンに詰めて32キロを引き連れて渡英した私が留学に必要な持ち物を厳選しました。添付画像を参考にしてみてください。欧米諸国では、たいていの物は手に入るので、あまり欲張らず身軽で行くことをお勧めします。

持ち物リスト1
持ち物リスト2

留学前にやっておけばよかったこと

やっておけばよかったなあと思うことは2つあります。①留学先に関する本を読むことと➁留学経験を発信するツールの準備です。①はたとえば英国留学であれば、ブレイディみかこさんの著書をいくつか読んでおけばよかった。そうすれば、イギリス社会の様子がイメージできたと思うし、EU離脱の社会的文化的背景をもっと敏感に感じ取れたと思います。➁に関しては、個人的に日記をつけていたけどブログで発信できたらよかったです。

留学を勧める・勧めない理由

海外に少しでも興味があるのなら留学をお勧めします。ただ、学びを最大化するためには、目的と計画とタイミングが重要です。あなたの人生にとって留学することはどんな意味を持ちますか?あなたのやりたいことは留学しないとできないのですか?(日本でできることはやり尽くした?)人生を見据えたときに留学する必然性をうまく説明できないのであれば、ひょっとしたら、まだ留学するタイミングではないのかもしれません。

これから留学へ行く人へのメッセージ

これから見る世界、体験するものは、その時その場所であなただからこそ得られる瞬間です。ぜひそれを大事にしてほしいと思います。人は忘れっぽい生きものです。余裕があったら、何をしたのかよりも何を感じたかをどこかに書き留めておいてください。きっと未来のあなたを勇気づけてくれます。”楽しかった留学”で終わらせないために、ちょっと欲張るとしたら、テーマの異なる人脈をいくつか持っておくと将来の可能性が広がります