留学大図鑑 留学大図鑑

かりん

出身・在学高校:
神奈川県立横浜国際高等学校
出身・在学校:
早稲田大学
出身・在学学部学科:
国際教養学部
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年11月30日 初回執筆日:2020年11月30日

「もったいない」食品ロスを0に

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ブリティッシュコロンビア大学、Department of Land and Food System
  • カナダ
  • バンクーバー
留学期間:
7ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,370,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 ネイティブレベル<英検1級、TOEIC955点> ネイティブレベル

留学内容

私は大前提として「日本での食品ロス0を目指して、持続的な消費システムを確立する」という目標を基盤に、「食料の持続性について学び、英語のアウトプット力を磨く」ために、持続性やエコに都市規模で注力しているカナダのバンクーバーで留学を行いました。
学習面ではブリティッシュコロンビア大学の「土地と食料システム」学部にて、資源として、そして消費財として、2つの観点からの「食」を授業や、州内の牧場、NicomeklFarmの訪問などの実体験も含めて学びました。一方実践活動面では、コロナの関係で当初予定していた2つのうち1つは断念したものの、Zero Waste Squadというボランティア団体に所属し、ロス削減を奨励するイベントの開催、またキャンパス内の学生会館などでブースを展開し、参加型アクティビティーを通し情報発信を行いました。

留学の動機

高校でSDG関連の課題研究を行ったときに、日本や先進国で食べ物が大量に廃棄されている一方で、途上国などではゴミ山から食料を漁る子どもたちがいるということに衝撃を受けました。元々食べ物が好きということもあり、フードロスについてもっと専門的な知識を身に付けたくて留学を決意しました。

成果

この留学経験を通して「食料の持続性」については、生活と経済の両側面から実体験も通して理解を深め、「英語のアウトプット力」については、留学先大学で教授の厳しい指摘を受けながらもそれを糧に鍛錬し、掲げていた留学目標は達成できたと感じます。

ついた力

模倣からのレベルアップ力

留学では学習面で多思い通りにならないことが多々ありました。でも、何か参考や目標にするものが明確にあると、最初は模倣でもそのスタイルに慣れていくと自分のものにでき、結果成長できることがわかりました。

今後の展望

最初に留学目標で掲げていたように、「日本の食品ロス0」と「持続的な消費システムの確立」を目指して就活を頑張りたいと思います。食料システムについて留学で知識を深め、ロス問題解決に対して様々なアプローチがあることがわかったので、視野を広く、進路を模索していきたいです。

留学スケジュール

2019年
9月~
2020年
3月

カナダ(バンクーバー)

ブリテイッシュコロンビア大学には7ヶ月間、学業期間としては1年間留学しました。私は大学の学生寮で生活し、私含めた6人の多国籍なルームメイトと生活を共にする中で、言語、料理、習慣などの違いから刺激を受けたり、共有したり、貴重な経験を得ました。授業では、カナダ政府による食料供給管理制度、食品の加工工程やそれに関する法律、栄養素の摂取過不足が人体に与える影響などについての、プレゼン、レポート、ディベート、及びグループプロジェクト(5、6人で)を行いました。所属していた学部の特性もあって、牧場や近所の小学校など、フィールドワークもありました。かなりの作業量が毎回求められましたが、だからこそ寮の子たちやクラスメイトと協力しあったり、忙しながらも楽しい学校生活でした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

UBCモニュメント前
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2019年
11月~
2020年
3月

(バンクーバー)

実践活動として、ZeroWasteSquadというボランティア団体で、5ヶ月間授業と並行しながら活動を行いました。ロス削減のための情報発信のほか、地産地消を推進するイベントの実施やサポートも行いました。特にブリティッシュコロンビア大学の敷地には農場、UBCファームがあるため、そこと連携し、月2回ほどのペースでキャンパス内で野菜市場を開きました。他にも季節に合わせて、旬の地域の作物をテーマにしたイベント、例えば10月にはりんごフェスティバルを開催し、りんごを利用した屋台の出店を地域住民に募集し、運営のサポートをすることで、エコ活動の奨励とともに、地域の住民の交流の場を設けました。
これらのボランティア活動を通して、現場で働くことの大切さを知りました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

りんごフェスティバルでのゴミ分別ステーション
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

私は日本発信プロジェクトの一環として、現地の同じ学部生と共に大学の近所の小学校、Queen Elizabeth Elementary Schoolを訪問し、お弁当作りワークショップを実施しました。小学1年生の授業の時間を借りて、健康のために適切な栄養素の摂り方と、エコで健康的な食べ方の例としての「お弁当」文化の2点を伝えることを目的に、担任の先生と相談しながら1ヶ月ほどかけて準備を進めました。
当日は正しい食事の摂り方やお弁当について、クイズを織り交ぜた授業を行い生徒たちの理解度を確認したのち、手順や包丁を持つ際などの注意事項を説明し、事前に用意した材料(ご飯、高野豆腐の甘辛炒め、ブロッコリー、パプリカ、りんご)を使って、班毎にお弁当を作ってもらいました。
お弁当は、野菜が苦手な生徒たちがいたにも関わらず、全ての班が完食してくれました。また、ワークショップ後に理解度の確認や感想の共有を行うと、たくさんのポジティブな返答と、今後自分のお弁当を持ってくるなどのコメントももらうことができました。実際の声や反応をもらえるのはとても嬉しいし、頑張ったことに対してそう言ってもらえるのは、すごく勇気をもらえました。

小学生たちが作ったお弁当

自信と好奇心を大事に!

  • 周囲の説得 : 恋人・友人

留学に行くのにあたって多くに人が不安なのはやっぱり違う言語の環境での人間関係ではないでしょうか。私も最初の方は現地の人含めいろんな人と交流していましたが、だんだん環境に慣れてくるにつれ、ネタ切れ状態のようにうまく話せなくなってしまいました。そこで私は、とりあえず大学で開催されていたイベント、サークル・クラブ体験、寮開催の交流会、キャンパス内のパーティー・クラブなどに積極的に参加するようにしました。そこで気づいたのが、そもそもカナダが多国籍なこともあり、同じように英語での会話に慣れていない人もいて、でも話そうという姿勢が彼らからすごく感じられました。要は、実は不慣れなのはみんな一緒で、言語の壁があっても「自信」と「好奇心」さえあれば、自然と楽しくコミュニケーションはとれるのだなと実感しました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学の醍醐味はやっぱり、今まで見たことない、感じたことがないことに出会えることです。今回の留学で私は明確な目標を持って挑みましたが、別にそんなものがなくても、ただちょっとでも興味があれば、年は関係なしに留学をしてみるのはいい経験になると思います。たくさんの刺激があるし、もしかしたら自身の変化のきっかけになるかもしれません。これから留学行こうかなと考えてる方はぜひ思い切ってください!応援してます!