留学大図鑑

Ayano Ito

出身・在学高校:
佼成学園女子高等学校
出身・在学校:
お茶の水女子大学大学院
出身・在学学部学科:
人間文化創成科学研究科(博士前期課程)比較社会文化学専攻
在籍企業・組織:

美術と社会がもっと強くつながるために

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ケルン大学
  • ドイツ
  • ケルン
留学期間:
6ヶ月
総費用:
1,300,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 960,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ドイツ語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

私の留学はドイツのケルン大学に留学し語学力や専門性を高めながら、フィールドワーク等を通してケルンという街における美術と社会の結びつきを探ることが目的でした。渡航後はケルン大学でドイツ語の勉強をしながら市内の美術館・ギャラリーで行われている市民向けイベントなどの美術館教育の内容を調査したほか、オークションハウスでのアルバイトを通してアート市場の現場を肌で触れました。その結果、ケルンの街の美術館で行われるイベント・教育活動の多くは受付・広告等の業務を市が代行することで、美術館の教育普及担当は研究に集中できる環境が整っていることがわかりました。また、オークションハウスでは世界中から訪れるバイヤーの方とのお話を通して、市場の流動性を知ることができました。

留学の動機

日本の大学で美術史の研究をしていた私は、日本社会の中で美術史の存在がほとんど見えないことに疑問を感じていました。自分自身の研究課題であるドイツ美術史について深く知るためにも、また社会における学びの活かし方を検討するためにも、一度日本を出てみたいと思うようになりました。実際に留学したい旨を両親に伝えた際は大反対されてしまいましたが、強い気持ちを形にしたいと考えトビタテに応募しました。

成果

ケルンという街が持つ国籍や性、年齢への【寛容さ】こそが、この街に多くの芸術家を集めギャラリーが栄え、美術館や美術品が人々にとって身近な存在となっているということを理解できた事が1番の収穫でした。

ついた力

自分を最後まで励まし切る力

自分の実力や留学生活への不安に押しつぶされそうになることが多々あり、果たして自分の留学に「成果」を生み出せるのだろうか?と自問自答する日々もありました。それでも留学し現地で活動を行うことができたのは、現地での時間を通して「その道を選んだ自分を最後まで励まし続ける力」を徐々に高めることができたからであると考えています。

今後の展望

以前は修士課程を卒業したら美術館に就職したいと漠然と考えていましたが、留学を通してドイツの文化芸術に対する対応の手厚さを見て、美術館という一つの箱の中で活動するのではなく、もう少し広い場所で日本国内の文化芸術を主体的に考え改善できるような仕事をしたいと思うようになりました。卒業後は民間団体に就職し、文化芸術と私たちの生活のより良いあり方を模索していきたいと思っています。

留学スケジュール

2019年
9月?
2020年
3月

ドイツ(ケルン)

平日はケルン大学で主にドイツ語の勉強に力を入れ、空いた時間に文献を読んでいました。土日は少し足を伸ばして美術館やギャラリーへ。遠出をする日以外はほぼ毎日図書館に通っていました。
大学の寮に入れなかったため、ドイツ人の学生とマンションの1室をシェアしていました。一人暮らしさえしたことなかった私に、同居人が度々料理を作ってくれました。
大学の講義を通してできた友人とタンデムをしたり、カーニバル やクリスマスマーケットなどに一緒に行ったりする中で、ドイツ語を覚えていきました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

66,000 円

生活費:月額

- 円

ほぼ毎日通っていた、大学の図書館です。
ケルンのお祭りの日
ケルン大聖堂をバックに
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

66,000 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学前後での、自分の変化

留学の1番の変化として、国籍への考え方が大きく変わりました。留学前は日本=日本人=日本らしさ、の様な安直な考えが自分自身の根底にありましたが、ケルンで生活してみて「〜人」という呼称を形成する出身地や母語といった要素は想像を遥かに超えて多様性に溢れていることを知り自分の視野の狭さを痛いほど自覚しました。都市を形作る人々の多様さに、グローバルの一言には収斂できないグラデーションがあることを学びました。

ケルンのビール、ケルシュです!

語学力に自信がない中でのアルバイト

  • 語学力 : その他の言語

ドイツで有名なオークションハウスのケルンオフィスで、お客様への接客とオークション会場の運営係としてアルバイトをしました。初日はオフィスで飛び交うドイツ語が全く分からずどうしようかと思いましたが、私と同じアルバイトの方が話す言葉を全てメモにとり、オウムのように反復することで段々と話せるようになりました。日を重ねるごとに従業員と仲良くなり、一緒にクリスマスマーケットに行ったのも良い思い出です。巻物や桐箱の扱いなど、日本で学んでいた学芸員課程での知識を生かすこともできました。このアルバイトは大学の友人に誘われたのですが、引き受けるか迷っていると、友人に「ドイツ語が話せないことを理由にしていたら、いつまで経っても何もできないよ」と言われハッとしました。自分が得たい経験・知識に向かって貪欲な姿勢で挑むことの大切さを学びました。

オークションハウスで勤務中の一枚

留学前にやっておけばよかったこと

・日本での携帯番号でしかできないことを済ませておくこと(ex.オンラインバンキングのアプリをスマホに入れた際のPINコード認証)
・初日の滞在先を決めること(到着初日から寮に住む予定だったのに、寮の事務所が臨時休業/手違いで寮が用意されてなかった、という例を聞きました。ホテルか友人の家に泊まれると良いと思います)
・現地のSIMカードを手に入れるまでの通信環境(ドイツは街のwifiが弱めです)

これから留学へ行く人へのメッセージ

私にとってこの留学は初めての海外滞在でした。渡航前は何一つ先が見通せないことに強い不安感を感じていましたが、身の安全が確保できる最低限の準備さえこなせば、あとは置かれた場所でなんとか「もがく」ことができるものです。過度にストレスを溜めすぎずに、「さぁなんとかするぞ!」という気持ちで行って来てください!楽しんで!