留学大図鑑

小泉 匠摩

出身・在学高校:
独立行政法人 国立高等専門学校機構 八戸工業高等専門学校
出身・在学校:
独立行政法人 国立高等専門学校機構 八戸工業高等専門学校
出身・在学学部学科:
産業システム工学専攻 機械システムデザインコース
在籍企業・組織:

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11期理系です.ご質問がある方は「トビタテ 相談」のように,トビタテの内容だとわかるように連絡お願いします.

太陽熱発電の熱効率向上を目指せ!

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • オーストラリア国立大学 ソーラーサーマルグループ
  • オーストラリア
  • キャンベラ
留学期間:
4か月
総費用:
1,030,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 730,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

研究は複雑・細分化されており,世界中でグループを組んで行われています.将来世界で活躍できる研究者になるために,海外の研究室で海外の研究者と共同で研究することを目指しました.私は国内の学校で伝熱工学という分野を勉強しており,特にふく射と自然対流の複合伝熱現象に関する研究を行っています.この複合伝熱現象は主にオーストラリアで行われている太陽熱発電の熱効率低下を促しているものです.この問題に対して研究を行っているグループで研究を学ぶことで「グローバルな研究者になりたい」と「専門知識を深めたい」の2つを達成することを目指し留学を行いました.現地では主に3つのことに取り組みました.1.Matlabを用いたデータ解析用のプログラム作成,2.実験に用いる断熱材の熱伝導率(物性値)の測定,3.加熱平板からの対流熱伝達を防ぐためのエアカーテンの有効性の評価です.学問を教科書から学ぶのではなく実際に使用して身に着けるために,自ら実験条件を考えることを意識しました.最終的には,異なる温度の平板から生じる熱損失をエアカーテンによって抑えられる可能性が見えてきました.

留学の動機

海外の研究者と同じ地で研究を行い,環境問題を解決できる研究者になりたかったから.今や研究は様々な国の研究室と共同で行うことが大半です.この際多種多様な分野の研究者と関わることも増えています.これらのことより,1.様々な分野に関して理解があり,研究に生かせる,2.語学力があり,海外の研究者とコミュニケーションがとれる,この2つの力を身に着けたく思い留学を決意しました.

成果

Matlabを用いたコード作成をできるようになり,様々な実験条件に合わせたデータ解析用のコードを15個程度作成しました.それを用いて,加熱平板から生じる熱伝達損失を軽減するためのエアカーテンについて,各平板温度に対する有効性を評価できました.

ついた力

適切に調べ理解する力

疑問を細分化して調べる力です.現地で初めて知ったMatlabという解析用ソフトを用いなければなく,一から使い方を調べるしかありませんでした.序盤は大雑把に「Matlab 使い方」などと検索していましたが,なかなか思うようにいきません.そこでまずこのソフトができること,実行には何が必要なのかなど調べる点を細分化して段階的に調査していき,ある程度使用できるようになったと思います.

今後の展望

研究者になりたいです.日本政府は2050年にカーボンニュートラルを達成すると宣言しており,達成にはバイオマス発電やバイオ燃料を用いた車などの技術を実用化できるレベルまで上げる必要があります.このような環境問題に関する研究を行い,持続可能な世界の発展に貢献したいです.

留学スケジュール

2019年
9月?
2019年
12月

オーストラリア(キャンベラ)

留学先の研究室ではほぼ毎日博士課程3年のイラン出身の先輩と過ごしました.そこではただするべきことを教えられることはなく,研究内容について「こんなことを達成したい」や「今こんな問題点がある」といったことを教えられ,それに対して何をすべきか自分で考えてみてという指導を受けていました.とある時のミーティングでは中国出身の博士課程の学生が積極的に先生や他の学生と議論を交わしていました.これらのことから,自分の行っている研究について他人事さを全く感じませんでした.まるで学生が先生のように,しっかり自分のことと意識して取り組んでいました.これは帰国後も印象に残っており,自分の研究について自分が一番詳しくなるという志で研究を続けています.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

お世話になった博士課程の方と実験設備です.
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

オーストラリアについたとき,聞こえてくる言葉に日本語はなく,空港にある看板などの表示にも日本語はなく,海外に来たなと実感しました.違いを感じた部分は,ホームステイでいただいた食事に使用されている食材であったり,散歩のときに見える植物だったり,舞い散る砂ぼこりのにおいであったり,信号機であったり様々です.この中で生活していて私はオーストラリアの風景が好きなのだなと感じました.例えば留学開始1週間後,私がお世話になったソーラーサーマルグループのアクティビティがありました.それは大学が保有する天文台で行われましたが,初めて見るような景色でした.人工物がほぼなく,カンガルーの親子が自然と歩いていて,周りには街灯がなく星空がとてもきれいだったことを覚えています.ある日には湖のほとりで流れ星を見ることもできました.もちろん自然の景色もですが,家や街頭,ごみの回収ボックスなど人工的なものも自分の好きなデザインでした.家のまわりには木が多くゆったりしていて,歩行者用の道路が幅広く薄茶のような色で日本にはない感じのものでしたが気に入っています.

街並みの様子です

ご飯つき!ホームステイ探しはしっかりと!

  • 住まい探し : ホームステイ

日本でも海外でも同じことですが,やりたいことにしっかり取り組むには休息の場の確保は必要不可欠です.そこで,シェアハウス,寮,アパートなど住まいには様々ある中から,私はホームステイを選びました.理由は3つあります.1つ目の理由は三食のご飯付きプランが選択できたことです.私がお世話になったホームステイ先では朝食にはコーンフレークやパン,昼食にはお弁当,夕食はそのときどきで作っていただきました.食事はエネルギーの源となり,活動には必要不可欠です.3食用意してもらい,他のことに意識を集中できるのはとても助かりました.2つ目の理由は洗濯をしていただけることです.これも1つ目の理由と似ていますが,時間のかかる家事をしていただくと他のことに集中できます.日本とは湿度等の気候が多少異なるため,地元の気候を知っている方に洗濯をしていただいたことはとても助かりました.3つ目の理由はラフなコミュニケーションをとる場ができたことです.留学へ行っているので活動先での方とはコミュニケーションをとることが多かったと思いますが,ミーティングなどのような業務的なものが多いと思います.ホームステイでは「おはよう」や「行ってきます」などのような日常的なコミュニケーションをとることができます.これらのことから滞在方法として「ホームステイ」を選んだのはよかったです.

留学前にやっておけばよかったこと

自分の留学に必要な語学力を把握し,身に着けておくことです.留学中に必ずしも語学力があがるわけではありません.自分から英語の世界に飛び込み,自ら発言しない限り上達は厳しいでしょう.なぜなら,ある程度の語学力がないと,語学力がレベルアップする場に飛び込む勇気が出ないと思うからです.そこで,留学中に行うミーティングや友達との会話ができるレベルの語学力を身に着けておくべきだと思います.

留学を勧める・勧めない理由

留学中は1日中自分の判断を頼って行動する必要があるため,自分の考えを行動に移す力が身につくと思います.悩み事があるけれど考えすぎてしまう,なかなか行動に移すことができないという方には留学を勧めます.また,自分の将来が見えない人にもお勧めします.勧めない理由は思いつきませんでした.

これから留学へ行く人へのメッセージ

コロナ禍の今,留学へ行くことは難しくなっているでしょう.今後も留学を満足する期間実行できるかわかりません.そこで,留学できるとなった時のために,留学中に達成したい目標を再確認しておきましょう.目標の有無で学ぶ量は大きく変化します.学びのチャンスは日々過ごす中に転がっていますが,気づけるかどうかは自らの意識にあるでしょう.意識という言葉は捉えにくい,目標をしっかり確認しておきましょう.