留学大図鑑

三田 紗央里

出身・在学高校:
関東国際高等学校外国語科英語コース
出身・在学校:
エディンバラ大学(博士)東京大学(修士)早稲田大学(学士)
出身・在学学部学科:
文学言語文化学部
在籍企業・組織:

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英国表象文化史研究で博士号取得を目指す

留学テーマ・分野:
大学院進学(修士号・博士号取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • エディンバラ大学 文学言語文化学部 映画研究
  • イギリス
  • エディンバラ
留学期間:
3年~4年
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • (独)日本学生支援機構(JASSO)「海外留学支援制度」 10,758,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS 8.0> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

 エディンバラ大学で、英国のスパイ文学・映画・演劇・テレビにおける男性同性愛の表象について博士論文を執筆しています。古くから英語圏ではスパイと男性同性愛者が同一視されてきた歴史があり、そうした歴史がスパイ・フィクションにおいて、1950年代から現代に至るまでどのように表象されてきたのかを探っています。所謂スパイものというジャンルは、英国では20世紀を通じ広く親しまれてきました。そのようなジャンルにおける同性愛者の表象を分析することで、大衆的想像力の中で同性愛がいかに扱われてきたのか、そしてその表象は英国における同性愛者の歴史とどのような関係にあるのかを、ジェンダー研究・アダプテーション研究の視点から研究しています。
 以上の内容の博士論文執筆に加え、エディンバラ大学の学部生向けの演習指導を担当しています。その週のテーマに合わせ問いを設定し、学部生のディスカッションをまとめ指導する役割を担っています。学生のレポートの採点も担当し、英国の大学での貴重な教育経験を積むことができています。

留学の動機

外国文化・文学の研究者を目指す際には留学経験が重要です。私の研究テーマは英国に関するものだったので、本場の大学で博士号を取得することを強く望んでいました。また長期留学を経ることで、今後の研究や大学での教育活動等を英語で遂行するための語学力を身に着けられると考えました。

成果

現在3年目を終え、博士論文の全章の草稿(英語で8万5千単語程度)を書き上げました。長期に渡る指導教官の先生たちの綿密な指導のおかげで、これだけの分量の博士論文の第一稿を仕上げることができました。また研究年間報告での詳細なフィードバックや、学会発表等での質疑応答で、様々な人から意見をいただき、草稿を練り上げることができました。

ついた力

研究力

英国の博士課程は3‐4年と短い期間ですが、その分凝縮されています。頻繁に行われる指導教官との面談では、先生たちに自分の書いたものを見ていただき、懇切丁寧な指導を受けます。こうしたプロセスを経て、他者の意見を積極的に取り入れ、決まった期間の中で研究をより優れた方向へ導いていく能力を培いました。またこうした作業は全て英語で行われるので、自分の英語力にも自信がつきました。

今後の展望

今後は、これまでに書き上げた草稿に修正・加筆作業をし、博士論文提出を目指します。その後は、VIVAと呼ばれる、複数の研究者による口頭試問が待ち受けており、これに通れば晴れてPhD取得となります。英国の大学で培った英語力・研究能力・教育経験を基に、一人前の研究者になるため精進していきたいです。

留学スケジュール

2017年
9月?
2021年
8月

イギリス(エディンバラ)

エディンバラ大学の博士課程では、3年間の研究活動を経て、4年目に博士論文を書き上げ提出することになっています。学期中は月に1-2度指導教官との面談があり、そこで受ける指導を基に博士論文のプランを練り、執筆を進めていきました。一年に一度アニュアル・レビュー(研究年間報告)という審査があり、複数名の研究者に一年の成果を発表し、質疑応答に応えます。この審査次第で次学年に進級できるかどうかが決まります。幸運なことにどの年次もスムーズに進級できました。
 こうした研究活動に加え、学部生の演習指導を行ったり、研究者や博士候補生向けの様々なセミナーに出席しました。学部生・大学院生向けのセミナーを聴講する機会もありましたが、博士課程の院生という立場から意見を求められることが多く、公の場で英語で発言する経験を積みました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

エディンバラ大学付近の旧市街
年末のエディンバラ大学とクリスマスツリー
エディンバラ大学講堂
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

 研究テーマが英国に関するものなので、英国でしか得られなかった学びは沢山あります。まず論文執筆に必要な資料に自由にアクセスすることができました。エディンバラ大学図書館の豊富なコレクションに加え、大学から与えられた各種データベースへのアクセス権を用いて様々な論文を手に入れることができました。またエディンバラからはロンドン等各都市への直通列車が走っているので、研究に必要なアーカイブ訪問等も容易にできました。
 演劇作品を舞台で直接見られたことも、英国ならではの学びであると考えます。演劇は英国文化において大変重要な位置を占める分野なので、本場で生の舞台を鑑賞できたことは、英国文化史を研究してきた自分にとって大変刺激になりました。
 観劇や電車での移動に関しては学割が用意されていることが多いため、英国へ留学すると上記のような学びのチャンスを廉価で得ることができます。長期に英国留学することで大変貴重な数年間を過ごすことができています。

ロンドンのナショナル・シアター
エディンバラ大学の近くにあるフェスティバル・シアター

指導教官探しと大学院受験

  • 留学先探し : 大学院

 博士課程の留学では、自分のテーマに合った指導教官を探すことが第一に求められます。私の場合は、様々な研究者の論文や著書等を読んだ上で、自分のテーマに近い先生にメールでコンタクトをとりました。その際には英語250~300単語程度の、簡潔な研究計画を添えました。現在の指導教官である先生が興味を示してくださったため、エディンバラ大学に出願することを決めました。英語で2500単語程度の研究計画を執筆し、それにアカデミックIELTSのスコアを添えて、エディンバラ大学に出願書類を送り、その後Skypeでの面接を受け、博士課程への受入が決まりました。IELTSのスコア取得や出願作業は時間がかかるので、留学計画があれば早いうちに準備を始めるとよいです。また英国での博士留学は高額な費用がかかるため、留学のための給付奨学金が必要になるかと思います。このため、入学の1~2年前からの綿密な用意が必要になります。

これから留学へ行く人へのメッセージ

博士課程留学に興味がある人は、博論のテーマを定めた後、そのテーマと近い研究をしている先生とまず連絡をとってみることが大事だと思います。イギリスの大学は、世界各地からの学生を積極的に求めているようです。私は留学前は、この程度の能力でPhD留学などしてよいのだろうかと不安でしたが、始めてみたら意外に順調に物事が進んだので、まず挑戦することが大事かと思います。