留学大図鑑

佐藤 裕菜

出身・在学高校:
茨城県立土浦第一高等学校
出身・在学校:
千葉大学大学院
出身・在学学部学科:
園芸学研究科 環境園芸学専攻
在籍企業・組織:

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緑の防災インフラを広める

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ボゴール農科大学農学部、じゃかるた新聞
  • インドネシア
  • ボゴール
留学期間:
1年間
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,590,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

留学の目的は、将来【緑を活用した防災インフラを進める】ために、日本と同様に都市化に伴う自然災害が問題となっているインドネシアにおいて、緑地の管理や機能を調査することです。この目的を達成するために、大学院で専門の授業とフィールドワーク、インターンシップを行いました。大学のランドスケープ実習では、植物のもつ様々な機能をテーマに、現地の緑化活動を調査しました。学生・教授らと共同で行ったフィールドワークでは、土砂崩れなどの自然災害のリスクがある伝統的な農村に泊まり込み、住民に防災に対する意識調査を行ったり、今後、緑を活用してインフラ整備を行うため植生や土壌の現地調査を行いました。インターンシップでは、新聞記者として自ら取材にいき、洪水に関連したごみ問題や障がい者雇用、農業生産について記事を執筆しました。

留学の動機

園芸学部で、緑には人の快適な暮らしに役に立つ効果があることを学びました。子供のころから近所の川が氾濫する様子を見て心を痛めてきたという経験や東南アジアの混沌としたまちの個性あふれる雰囲気が好きなことから、土木や建築とは異なる「緑」という視点で、東南アジアのまちで洪水の被害を軽減できる取り組みを行いたいと考えたことがきっかけです。

成果

研究では、古くからの農業システムの中で自ずと守られてきた土地利用と規範があり、自然環境と共生しながら持続可能な暮らしが営まれてきたことを知ることができました。防災マップを作成し、国際学会で発表を行いました。インターンでは、記者としての心得や現地で働く厳しさを学びました。ASEAN事務局や在インドネシア日本国大使館での取材など普段なら貴重な経験ができました。 

ついた力

自発的に行動する力

1人で渡航し、一から研究を進めるのに苦労した経験から、行動力を身に着けました。20人以上から情報を集めたり、ホームステイする際に現地の言葉を覚えたり、スケジュールややりたいことをSNSや口コミで拡散してもらったりしたことがきっかけで、他学部の調査に参加したり、卒業生と面談する機会を得ることができました。とにかく動いてみる、人に助けを求めてみる、そしたら自然と人を巻き込んで進んでいけました。

今後の展望

インドネシアでは、心に余裕を持ち、イライラしたり悲観的にならず、臨機応変に対応することが当たり前で、価値があることとされていました。帰国後、自分を見つめなおしたり、知り合いが仕事のストレスから身体を壊してしまっている現状を知っていくうちに、修士論文は園芸療法や植物の癒し効果など、インドネシアで実感した心の余裕の重要性やメンタルヘルスについて研究したいと考えています。

留学スケジュール

2019年
4月?
2020年
3月

インドネシア(ボゴール)

主に農業に特化した9つの学部によって構成されるボゴール農科大学(IPB)にダブルディグリー制度を利用し留学しました。研究活動と5つの授業で単位を取得しました。子育て中や社会人経験がある人がほとんどのクラスメートと、インドネシア語と英語で授業を受けました。試験の中で印象深かったのは、Interaction of human and landscape の授業で行われたIndustry4.0およびSociety5.0についての意見交換です。私は今後AIや遠隔操作が可能になれば味気ない生活になるのではないか、と否定的にとらえていましたが、ディスカッションを通して今地球が抱えている人口増加・減少、過疎・過密、気候危機などの課題を解決する有効な手段になりえると前向きに捉えられるようになりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

20,000 円

生活費:月額

- 円

遠足でシンガポールとマレーシアへ。
森林学部の学生とフィールドワーク。
先生と学生の距離が近く、学期末には先生の家でパーティー。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

20,000 円

生活費:月額

- 円

2020年
1月?
2020年
2月

インドネシア(ジャカルタ)

地元紙の翻訳ではなく、独自取材による報道がうりの新聞社ので記者として朝から晩まで編集業務を学びました。時事ニュースだけではなく、興味のある環境や社会課題などのテーマで自由に取材できる反面、自分の書く記事に責任を持つという意識を強く持ちました。先輩から「たった一つの誤字で信ぴょう性が下がってしまう」と言われていたにも関わらず、ミスがあった時は特に落ち込みました。それからは何度も確認を重ね、紙面のレイアウトの段階でインドネシア人社員の方と積極的にコミュニケーションを取るようにするとミスが減りました。最終的には「君たちは一番優秀なインターンだったよ」と言ってもらうことができました。目標としていた名刺100枚交換は叶いませんでしたが、誇らしかったです。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

20,000 円

生活費:月額

- 円

インターン仲間と印刷所に連れて行ってもらい、感動。
ポンプ場を取材した時に見た洪水の原因の1つ、海洋ごみ。
大学付近のカフェの取り組みも記事にできた。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

20,000 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

10年間以上続けている「よさこい踊り」です。はじめは日本文化を知ってもらいたいという気持ちが大きかったですが、汗を流して踊ることが自分自身の楽しみやストレス発散になりました。ジャカルタで行われた「縁日祭」や「JAK-JAPAN MATSURI」に参加しました。特に約50人のインドネシア人の踊り子と共に1つのチームを結成し、熱気に包まれながら発表した瞬間は鮮明に覚えています。また、ボゴール農科大学、パクアン大学、アタマジャヤ大学の大学生向けのよさこいのワークショップで、日本チームや踊りの紹介、鳴子の使い方・振り付け指導を行ったり、日本から持ってきた鳴子をプレゼントしたりしました。この経験から、日本食やアニメ以外にも日本文化に興味を持っている人がたくさんいることに気が付きました。伝統楽器ガムランの音楽、特産品のバティックで作られた衣装など、インドネシアで広がる新しいよさこいのスタイルを知り、これからも彼らとコラボレーションしていきたい気持ちです。

「縁日祭」で審査員や、誘導スタッフとして働いて大忙し。
約50名のインドネシア人ダンサーと息を合わせて。
世界とよさこいでつながる輪。

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

同じ寮に住んでいた2人です。留学開始から約2か月間は周りに気を遣ってばかりで、孤独を感じていました。自分の気持ち、特に心の黒い部分(笑)を周りの人に話せるようになってからは、段々と心が軽くなっていき、彼らとはなんでも話せる親友と呼べるような関係を築くことができました。旅や自然が好きという共通点もあり、一緒に美味しいものを食べに行ったり、私の家族が日本から遊びに来た時はアテンドしてくれたり、時には泣いている私を慰めてくれたり、お世話になりっぱなしでした。ご両親への挨拶や結婚式のドレス選びまで付き添ったのにも関わらずコロナ禍でふたりの結婚式に参列することはできませんでしたが、これからもご縁を大切にしたいです。

1泊2日かけて、標高2958mのグデ山登山。
コモド島で、コモドドラゴンとご対面。
結婚式の様子。

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

留学中に目にした美しい景色です。なんといっても、インドネシアの魅力は美しい自然と多様な文化。地域ごとに、話す言葉も、バティックのモチーフも、結婚式のスタイルも、違います。まだまだ、訪れてみたい場所にあふれています。

ギリ・トラワンガンでライセンスを取得し、ダイビングした時。
ブロモ山で日の出を見た時。
ラブアンバジョーで島めぐりをした時。

計画的に準備を進めよう!

  • 留学先探し : インターンシップ

留学前に想定していたインターンシップ先と連絡が取れず、留学期間中に受け入れ機関を探すことになりました。設計事務所やNGOにも連絡しましたが、お金やビザの関係でなかなか決まらなかったので、時間に余裕を持って準備するのが大切だと思います。

ワクチンを受けよう!

  • 生活 : 病院

渡航前に不安なのが、医療情報かと思います。私はまずは所属している大学の保健室で、おすすめの病院と推奨する予防接種を教えてもらいました。そして実際に病院で先生と相談しながら、予防接種の計画を立て、A型肝炎、B型肝炎、DPT、の3つを接種しました。あくまでも参考程度に、早めに母子手帳を持って病院へ行き、先生と相談してみてください。(時間も、お金もかかるので)

留学前にやっておけばよかったこと

コツコツと語学の勉強をすることをおすすめします!

留学を勧める・勧めない理由

自分の人生を俯瞰して観た時に、全く違う価値観や文化に飛び込んでみた経験があるか、ないか。コンフォートゾーンを抜け出し、外に飛び出すことのわくわくを感じる選択肢の1つとして、留学には大きな意味があると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

勇気をもって大きな決断をした、あなたに拍手!!健康に気を付けて、チャンスをつかんでいってください。