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リョウマ

出身・在学高校:
宇都宮短期大学付属高等学校
出身・在学校:
千葉大学
出身・在学学部学科:
融合理工学府基幹工学専攻機械工学コース
在籍企業・組織:
TOMOCloud

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最終更新日:2020年04月27日 初回執筆日:2020年04月27日

電気だけで細胞を画像化できる?!

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • The MRC Centre for Regenerative Medicine, The University of Edinburgh
  • イギリス
  • エディンバラ
留学期間:
11か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,760,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS7.0> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

私の研究は電気インピーダンストモグラフィー(EIT)法という画像化技術です。もともと、工学部で研究の予定だったのですが、事務の手違いでなぜか、医学系の共同研究先になってしまいました。最初はまずいかなとも思ってたのですが、周りの優秀な研究者達を知るに連れて、もうここしかないと思うようになりました。EIT自体を研究している人はいなかったのですが、画像再構成に必要な逆問題解析のアルゴリズムだったり、細胞の画像化に詳しい人、深層学習に詳しい人など、とにかく圧倒されました。そこで、EITに対して今までとは違ったアプローチをすることが出来、研究が一段と進みました。やはり、”医療×工学”は強いなと。研究者としての幅が広がりました。

留学の動機

最初は語学留学を計画していたのですが、そのことを研究室の教授に相談したら一刀両断されました(笑)いい意味で。「研究留学すれば、語学勉強も研究もできていいだろ!」という感じ。もともとアカデミアとしていくか、普通に就職するか迷っていたので、とりあえず1年研究してみようと決意しました。彼はその場ですぐ、受け入れてくれる研究所をいくつか紹介してくれて、その中でも特に細胞工学に強いエディンバラを選びました。

成果

国際学会参加や論文投稿、ビジネスへの展望など数多くのことを経験し、学ぶことが出来ました。また、いくらシミュレーションが上手くいっても実験で証明できなければ、特にバイオロジーでは何の意味もないことを痛感しました。(もちろん、シミュレーションや理論ベースの実験です)

ついた力

見渡す力

もともとのめりこんだらガツガツやって、周りが見えなくなるタイプだったのですが、周りの研究者達の、落ち着いて仕事していながら、しっかり結果は出していくスタイルを肌で感じて、”Soft focus”でものごとを幅広く見渡すことが、実は一番効率の良い方法だと気づきました。深呼吸をして、視野を広く保って先を見通す。とても大切だと思います。

今後の展望

現在は、学んだ”医療×工学”の知識を活かして、教授と共に医療機器ベンチャーの立ち上げに奮闘しております。周りを見渡して、先を見通しながら、企業を成長させていきます。

留学スケジュール

2019年
5月~
2020年
3月

イギリス(エディンバラ)

11か月間ずっと、エディンバラでしたが本当に大好きな街になりました。建物も自然も全て詰まってて、人も優しい(スコットランド訛りで聞き取れないことも多々ありますが(笑))。夜(昼?)みんなでパブ行ったり、マラソンしたり、小旅行したり。みんな人生楽しむベースでいるから、いつも明るい雰囲気が漂っていて、これはぜひ日本にも持ち帰りたいなと思いました。あと、みんな日本の文化とかすごい好きで、、ウイスキーソサイエティ行くとすごいチヤホヤされたり、日本食作るとみんなめちゃくちゃ喜んでました。

費用詳細

学費:納入総額

100,000 円

住居費:月額

70,000 円

生活費:月額

50,000 円

PhD取った人のお祝い
家から10分の丘です。最低週1で登ってました。
費用詳細

学費:納入総額

100,000 円

住居費:月額

70,000 円

生活費:月額

50,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

留学初期に出会って、そこからはほぼ毎週飲みに行ったり遊びに行ったりしたトムです。特にエディンバラ最大のイベント” FRINGE”の間の1か月間はほぼ毎日ビール片手にショーを見に行きました。ドライブも行ったり、彼の母国のラトビアにも招待してくれました。英語もかなり教わって、逆に彼が日本語を勉強中だったので教えたりもしました。フラットを1週間追い出された時はすぐに泊めてくれました。彼のライフスタイルやものの考え方が人とはかなり違くて、僕はそれが大好きで、話しているだけでとても楽しかったです。働くことや人間関係について今までとは違うように考えることが出来るようになりました。また、トビタテ繋がりでエディンバラ旅行に来た人はよく私とトムでスコットランド風にもてなしたりしてました(笑)

ネス湖のUrquhart城にて

自分の持ち物は極力少なく!

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

留学先にもよるとは思うのですが、とにかく荷物は必要最低限にすることをお勧めします。その方が留学中の身動きが取りやすいというのと、基本的になんでも揃います。まあそこに住んでいる人がいるので当たり前ですが(笑)どうしても日本のものが欲しい人は持っていけば良いとは思いますが、僕はそういった文化にも出来るだけ浸りたかったので、あまり日本のものは持っていきませんでした。かといって、現地調達をたくさんしたかというとそうでもありませんでしたが。気候のおかげもあって、服もそんなにレパートリーはなくても暮らせました。逆に浮いたお金で友達と遊んだほうがいい思い出がたくさんできると思います。ただし、自分用の日本のものは少なくていいですが、人にあげる用は多い方がいいです。お世話になった人にあげるのはもちろん、初めての人でも話題のきっかけになりやすいのでお勧めです。イギリス人はたいてい「Oh, lovely」と言います(笑)人にあげてなくなったスペースは帰るときに自分のお土産を詰めましょう!

留学前にやっておけばよかったこと

他の国は分かりませんが、イギリスは電話社会です。入学手続きも最初はメールだったのですが、あまりにも対応が遅すぎて、電話したら2日ほどで手続きが終わりました。メールは見ても返さないことが多いです。特に留学生に対してはそうなのかもしれません。

これから留学へ行く人へのメッセージ

アクティブに動いても、動かなくても留学中の日々は一瞬で過ぎ去ります。創造の倍以上に早いです。どうせなら、アクティブに動いてたくさん吸収して楽しみましょう!