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Sai スズキ

出身・在学高校:
千葉県立佐倉高等学校
出身・在学校:
東京外国語大学
出身・在学学部学科:
国際社会学部ビルマ語学科
在籍企業・組織:

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最終更新日:2021年04月05日 初回執筆日:2021年04月05日

ミャンマーと日本をメディアで繋ぐ留学

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ヤンゴン編集プロダクション、ヤンゴン大学国文学科
  • ミャンマー
  • ヤンゴン
留学期間:
12か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,590,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ビルマ語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

 編集プロダクションでの記者インターンシップとヤンゴン大学での語学留学を並行して行いました。インターンシップではスポーツ、芸能から政治まで様々な分野の取材を行い、日本に向けて発信しました。またミャンマーの食文化や芸能分野を中心に、ユーチューブやフェイスブックでの動画での発信活動も行いました。語学留学では現地の授業に参加し、ビルマ語に加え、ビルマ語で学ぶミャンマースタディーズ(文化、歴史、人類学)など幅広く学びました。
 留学を通して目的であった、日本とミャンマーを近づける事、そして自らがミャンマーについての幅広い知識や経験を積む事を達成出来たと思います。

留学の動機

 日本の途上国への関心の薄さとミャンマーでの日本の存在感の低さを漠然と問題意識として感じ、ミャンマーを日本に発信したいと思っていました。また自分自身としても、「ミャンマー」という専門性を語学だけじゃない、様々な面で磨きたいと思い留学を決めました。

成果

 ミャンマー発のニュースが日本には量的に少ない中、一連の発信活動で日本人にミャンマーへの関心を持ってもらう事ができました。一つの指標として、自身が立ち上げと運営を行ったユーチューブで1000人、フェイスブックで7000人のフォロワーを獲得しました。また日本のメディアとしてミャンマーの与党国民民主連盟(NLD)幹部への独占インタビューを行う事ができました。

ついた力

「無謀だ」を「やってみよう」にする力

 自分にとって最大の挑戦はミャンマーの与党国民民主連盟(NLD)幹部への独占取材でした。関心があり、元々やりたいと思っていましたが、学生の自分には無謀だと思っていました。しかし記者としての活動の中で、政治と関連の無い現場でも、小さな成功・失敗経験を繰り返すうちに、いつしか「無謀だ」という気持ちと「やってみよう」という気持ちが逆転しました。ここで得た自信が、「無謀」に取り組む力になりました。

今後の展望

 今回の留学で「ミャンマー」に加え、「言葉や映像で発信する事」という専門性を磨くことが出来ました。これからもその専門性を磨くと共に、自分にとっての新しい専門を見つけ、自分にしかできない事をやれればと思います。

留学スケジュール

2018年
9月~
2019年
9月

ミャンマー(ヤンゴン)

 ミャンマーにおけるスポーツ・文化・芸能・政治など幅広いニュースを日本へ発信する。取材・執筆・発信まですべて自身で行う。媒体は日本語ネットメディアのほか、ユーチューブやフェイスブックの動画プラットフォームを活用。留学前の問題意識として、日本人の途上国に対する関心の低さを問題としていた。依然としてミャンマー発のニュースが日本には量的に少ない中、一連の発信活動で日本人に対してミャンマー発信を通して関心を持ってもらう事ができた。一つの指標として、自身が立ち上げから運営まで行ったユーチューブで1000人、フェイスブックで7000人のフォロワーを獲得。また日本のメディアとしてミャンマーの与党国民民主連盟(NLD)幹部への独占インタビューを自ら企画・実行した。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ミャンマーカレーYouTuberとして活動する様子
最大都市ヤンゴンでは伝統と現代技術の融合が進んでいます
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2018年
12月~
2019年
9月

ミャンマー(ヤンゴン)

 ミャンマーの学問の中心であるヤンゴン大学にて、ビジネスレベルのビルマ語習得を目標とした授業、さらにミャンマースタディーズ(歴史、文化、人類学)などの授業を履修。インターンシップにおいて実用できるレベルのビルマ語を習得。またミャンマースタディーズ履修を通して、ミャンマーに関しての幅広い知識を獲得。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

分厚い辞書を使って授業に臨みます
卒業式では日中韓の学生がミャンマーの伝統衣装で出席しました
本文を一言一句覚えるのがミャンマー式、初めは苦労しました
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

  留学してはじめて経験できたことがたくさんありました。その中で特に、記者をやっていたからこそできたことが多くありました。
 汗が噴き出す暑さのヤンゴンで、ある日路地にうずくまって居眠りをしている中年の男性を見つけました。男性の目の前には何故か古びた体重計があり、後日それがミャンマー名物の路上体重計ビジネスだとわかりました。取材したいと思った私は、記者の特権を使ってその男性にお話を聞きに行きました。
 男性も「記者ならばいいか」と、儲けの話から、今までの人生の話、そして「俺にとって大切な」と言っていた家族の話までしてくれました。留学してなかったらもちろんの事、記者でなかったら、私がその男性に話すことも、その男性が私に話してくれることもなかったと思います。考えてみれば、ミャンマーで得た経験一つ一つが本当に貴重な経験でした。
 1年間の記者としての活動の中で取材ができた、15歳で政治犯になった男性、日本でも活躍する芸能人、ミャンマーのメディア規制と闘う国際弁護士など、どの方も記者だからこそお話を聞けた人ばかりでした。
 もちろん取材中は記者としての意識をきちんと持って臨んでいましたが、今思うと学生の自分にたくさんの話を聞かせてくれたミャンマーの人々に本当に感謝しています。

クリスマスに腸チフスにかかったのも、留学ならではの経験でした

外国語を学ぶゴールは…?

  • 語学力 : その他の言語

 この留学を通してビルマ語を極めたいという気持ちは、当初から持っていました。大学の授業だけで満足していた私は、偶然ある日に留学前の自分がビルマ語を話しているのを見ました。そして「その時の自分からほとんど成長していない、授業だけでは思うように語学力が伸びない」と気付きました。私はこの事に気付くのに留学期間の半分を使ってしまい、非常に後悔しました。その後はミャンマー人しかいないコミュニティに積極的に入るようにしたり、ランゲージエクスチェンジイベントに積極的に参加するようにしました。結果的にミャンマーの友人からも「ビルマ語が上手くなったね」と言ってもらえるようになりました。
 ミャンマーではビルマ語を話す外国人が少なく、ビルマ語を少しでも話すと驚かれて、褒められます。それに甘んじているといつまで経っても上達できないと感じました。「自分の語学力を絶えず客観化し、それより高いところに目標を持っていく」、これが語学力の向上に必要な事なのだと思いました。そしていつまでもゴールが見えない事が、外国語を学ぶ楽しさだと思えるようになりました。

ランゲージエクスチェンジイベントに参加
大学の政治サークルに参加

これから留学へ行く人へのメッセージ

 留学経験は何倍にもなって自分にかえってきていますし、これからも後々かえっていくと思います。来年もまた留学しようと思ってるぐらい、留学して良かったと思っています。留学するか迷っている立場ならば、行く意思があるという事です、行っちゃいましょう!