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かおる

出身・在学高校:
神奈川県立上溝高等学校
出身・在学校:
中央大学
出身・在学学部学科:
文学部人社会学科
在籍企業・組織:

ドイツにてWorking Holiday、および留学をしたので、ドイツでの留学を考えている方は気軽に連絡してください。また留学時には難民支援ボランティア活動を一年間おこない、日本における多文化共生はどうあるべきかを探っていました。将来の日本における多民族、多文化共生社会の形成に興味がある方も是非連絡してください。


最終更新日:2020年07月06日 初回執筆日:2020年07月06日

ドイツの難民移民統合プロセスを日本へ

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ベルリン自由大学人文社会学科ドイツ学専攻及び社会文化人類学専攻
  • ドイツ
  • ベルリン
留学期間:
12か月
総費用:
2,900,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,170,000円
  • 大学独自のもの 360,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ドイツ語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<Goethe-Zertifikat B2> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<Goethe-Zertifikat C2>

留学内容

留学の目的は、日本における多文化共生の環境作りのヒントを現在もなお大きく話題となっているヨーロッパ難民危機2015年のヨーロッパにおける最大の難民受け入れ国であるドイツにおける難民の統合プロセスから学ぶというものである。1年間の難民支援ボランティア活動、ベルリン自由大学での就学を通して、将来、少子高齢化で外国人労働力が不可欠になるであろうと思われる日本がどのように移民や難民を受け入れればいいのかを研究した。難民支援ボランティアについては、実際にドイツが難民問題に対してどのような措置をとっているのか、とくに留学計画時に重要だと考えていた言語的な統合のアプローチみるために、ドイツ語を教える活動を中心に様々な活動に参加した。また大学では、難民、移民についてを政治的や宗教的視点からみるゼミナールを受け、ドイツの視点からのこれらの問題点について考えた。

留学の動機

日本では両親が外国人で日本で生まれ育った人や片親が外国人である人に対して外国人という印象をどうしても持ってしまう。ドイツ滞在をきっかけに、これは日本特有のものだと気づいた。なぜ日本ではこのような意識があり、ドイツではあまりみられないのかを考えたところ、日本には多文化共生の環境がなかった。そこでドイツにおける難民統合プロセスと多文化共生社会の形成を現在のドイツにおける難民問題から研究しようと考えた。

成果

統合プロセスにおいて言語習得の重要性は確認できたが、それ以上に相互の文化的、社会的、宗教的な価値観の理解が多文化共生において最も重要な要素だと感じた。この相互理解のために難民支援機関が最も力を入れていた活動は、人と人を繋ぐというもので、地域の人々と難民を繋ぐイベントや異文化理解のためのイベントを積極的に開催するなど、地域活動からドイツ全体の難民問題にアプローチをかけいることがわかった。

ついた力

計画、行動し継続する力

ドイツは、日本のような団体行動主義ではなく、個人行動主義であり、実際に計画し行動に移さなければ何も始まらず、一つ一つの行動に責任を持たなければならない。これまでは消極的に物事に取り組んでいたが、実際に自分でアクションを起こすことで変わる自分の環境をみて、行動する価値を知ることができた。留学をきっかけに、今までの自分ではしないようなことに挑戦する行動力、またそれを継続する力が身についたと感じる。

今後の展望

今後も、ドイツにおける移民・難民の統合から将来の日本における多文化共生社会の実現に向けてドイツの大学院で学ぶことを計画しており、最終的に将来の日本に貢献したい。このトビタテ留学は私にとって将来の目標のための大きなバネであり、このバネを活かしてさらに次のステージに飛び立ちたいと思う。

留学スケジュール

2018年
9月~
2019年
9月

ドイツ(ベルリン)

交換留学制度を用いて、ドイツのベルリン自由大学に留学した。またそれに並行して難民支援機関でのボランティア活動に従事した。以前Working Holidayでドイツに1年間滞在したことがあるが、今回は以前とは違い学業に集中することができた1年間となった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

アパートの上からみたベルリンの街
Berlin leuchtetの際のブランデンブルク門
オーバーバウム橋
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

難民支援ボランティアをしていた機関でドイツ語が母語話者でなくドイツ語を教えている人は私だけでした。それにもかかわらず、おためしの授業がきっかけで、私のことを指名してくれたことが、私の自信になりました。

イラクからの難民である生徒のラショーとわたし

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

ベルリン到着時に、住居トラブルがあり、1か月住む場所がないがない状態でした。留学以前から知り合っていた友人ロバートと当時知り合うことになったロバートと共同生活を送っていたレンツォのもとで幸い1か月留まることができ、無事住居を見つけることができました。寛大な2人の友人を持つことができて幸せです。今後もベルリンで再開できることを楽しみにしています。

右からレンツォ、ロバート、わたし

ココでしか得られなかった、貴重な学び

映画制作をしている友人に誘われ、映画制作の現場で実際にお手伝いをすることになりました。映画がどのように作られるのかさえ知らなかった私にはとても貴重な体験でした。

映画制作

留学をする前には事前に住居を見つける

  • 住まい探し : 一人暮らし

現地で住居を見つけようと考えていた私は、ベルリンに到着するや否やなかなか見つからない住居にパニックになりました。特にベルリンのような学生に人気の街は学生寮も1年待ちが普通です。次はしくじらないように早めに住居確保に従事します。

学生寮
学生寮

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学をするにあたり、必ず何か大きな壁にぶつかると思います。物事は諦めることは容易いですが、諦めずに困難に立ち向かうということには、物凄いエネルギーが必要です。そのエネルギーを使ってでも乗り越えるべき壁がそこにあって、その先をみることができるのもその人だけです。そこにある大きな価値を留学中に見つけてください。