留学大図鑑

門田みゆ

出身・在学高校:
広島県立府中高等学校
出身・在学校:
筑波大学
出身・在学学部学科:
国際総合学類
在籍企業・組織:

難民支援の場からドイツの難民の現実に迫る

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ケルン大学・国際関係学
  • ドイツ
  • ケルン市
留学期間:
14か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 2,490,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ドイツ語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<独検定2級>

留学内容

難民問題の核に迫りたい、難民問題解決の切り口を見つけたいという思いからドイツ留学に臨んだ。大学でドイツや欧州における難民問題について学習しながら、現地では実際に難民の方と関わるような活動を行いたいと考えていた。実際に、ケルン大学ではケルングローバルスタディープログラムに参加し、EU内の国際関係を法、公共政策、EU政治、EUの途上国開発などの視点から勉強した。同大学でドイツ語のスキルを磨いた後は、ケルン市内の難民支援ボランティア団体「Uber den tellerrand」に5ヵ月間参加し、難民の方との交流、日本食提供、ケルン市内で職を通した異文化理解を行うイベントを開催したりと、直接難民の方々と関わりながら多くのイベントを実行した。

留学の動機

高校時代にアメリカ留学をした際、メキシコからの移民の友達から「トランプが大統領になると家族はバラバラにされてしまう」と心の内を明かされた。その直後欧州難民危機が起こり、移民・難民について考えさせられることが多くなった。難民問題というけれど、実際に難民は保護国でどの様な生活を強いられているのか、難民の社会統合はどう行われているのか、難民問題の解決にはどういったアプローチがあるか知りたく留学を決めた。

成果

ケルン大学では公共政策の授業でドイツにおける難民統政策や、ドイツの歴史から難民支援の意義など、ドイツが難民問題にどう取り組んでいるかを学べた。難民支援ボランティアでは、難民が母国料理を参加者に振る舞うイベントを週一回行うことで、彼らの居場所づくりや交流場所の創造に携わった。難民と直接関わり、彼らと友達になることで彼らの経験や考えをシェアしてもらうなど貴重な経験をした。

ついた力

行動力、まきこみ力、適応力

難民支援ボランティア団体での活動が決まったその次の日に、日本食50人分を提供するイベントするように頼まれた。計画的に物事を進める派の私であったが、その場でYESと返事をして行動に移るなど、そうした急な物事に対しても対処する行動力が付いた。また、言語ができなくてもコミュニケーション能力に頼ってその場になじんだり、予想していない状況に対しても冷静でいるなどの適応力を身に付けることができた。

今後の展望

難民支援活動を通して学んだことを活かし、先行研究などを踏まえたうえでドイツの難民政策に関する独論・卒論を書くつもりだ。将来は紛争の多い地域で途上国支援に関わるなど、難民の発生を阻止するような仕事に従事したい。また、ドイツの高い環境意識から環境を考えた行動を心がけるようになり、自分の環境意識も高まった。留学後に筑波大学の環境活動団体に入ったこともあり、今後はその活動範囲を拡大し影響力を高めたい。

留学スケジュール

2018年
8月?
2019年
9月

ドイツ(ケルン史)

2018年8月からの一か月間はバイロイト大学でドイツ語の集中プログラムを受け、その後2019年9月から2019年9月までケルン大学に在籍していた。同時に2019年5月より5ヵ月間、難民支援ボランティア団体「uber den tellerand」で活動した。ケルン大学在学で国際関係学を学ぶ間は、ドイツの典型的なWGと呼ばれるシェアハウスに他の留学生7人と共に住んでおり、授業で出会ったドイツ人学生や他国からの留学生を自宅に呼んでは日本食を提供していた。ボランティア先では多くの難民と共に、彼らの母国料理や日本食作りを通した交流のみならず、日常生活において彼らの生活に寄り添った。夏にケルン市のホテルで開いた最大の交流イベントでは、日本食やイスラム料理を他都市から参加したドイツ人と一緒に作り、相互理解を深めるなど、数多くの交流イベントを企画して実行した。

費用詳細

学費:納入総額

80,000 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

40,000 円

ボランティア先で他の参加者と共に
費用詳細

学費:納入総額

80,000 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

40,000 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

ドイツのケルン市に到着した翌日、学校までの道を確認するために慣れない電車の中にいた。これからの新生活に不安を抱えながら、外の景色を眺めていた時、停車駅で急いで電車に乗車してきた女性が、焦燥した様子で私に何か聞いてきた。早口のドイツ語で何を全く話しているか理解できず、助けを求めようと周囲を見渡すと、周囲には私の目線からすればいかにもドイツ人の方々がたくさんいた。この女性はなぜ他の人に見向きもせずに私の様なアジア人に即答してほしいような内容を聞いてきたのか、本当に不思議だった。後にドイツ人の友達にこの経験を語ると、彼女は「ドイツにいる人は、完全に観光客と判断できる様な大荷物をもっていたりしない限り、誰でもドイツ人として見るのよ。移民・難民が多いドイツはでは外見で判断しては失礼にあたるしね。」と言った。今まで旅行した国々ではアジア人だからと現地の言語ではなく英語で話しかけられることがほとんどだったが、ドイツはどんな背景をもった人でも同じドイツ人として扱うことが普通になっているんだと思うと、その包容力に感動し到着してすぐドイツが好きになった。

ケルン市で行われたプライドパレードにドイツ人の友達と参加

現地でのボランティア探し

  • 留学先探し : ボランティア

現地でボランティア団体をすることは意外と苦戦を強いられる。インターネット上で申し込んでも、ボランティア精神が旺盛なドイツでは、募集人数に限りがあることが多いからだ。そんな時には「https:://vostel.de/en」で調べてみて欲しい。自分が滞在している都市名やボランティアの種類、また希望する期間、自分のスキルなどを打ち込めば、探している業種のボランティアを絞って勧めてくれる。気になるところが見つかれば、そのサイト上から願書を出せる仕組みになっている。私の場合、なかなか気に入るボランティア団体が見つからず、留学直後から何らかの活動ができないことに悩んでいた。そんな時にこのサイトを目にし、気になる5つくらいの団体にメッセージを送って返信の来たボランティア団体での
活動が決まった。ドイツでのボランティア探しで悩んでいる人は、ぜひこちらを試してみて欲しい。

よく自分の体験を含めてドイツ史を教えてくれた人生の先輩と。

留学前にやっておけばよかったこと

日本文化についてもっと勉強しておくべきだった。留学前には日本文について英語で語れるように日本の伝統に関する本をもとに知識を増やしたつもりだった。しかしながら、現地で出会うドイツ人の友達は日本の最新のアニメや漫画など自分が知らないことについて質問してきたり、感想を聞いてきたりした。日本に関する情報全てを網羅することは不可能だが、自分が日本文化に精通することで会話は格段に増え、友達の輪も広がりやすい。

留学を勧める・勧めない理由

留学は可能性に溢れている。異なる価値観をもつ者が、同じ時間を共有することで生まれる新しいアイデアや行動に限りはない。言語やホームシックに悩むこともあるかもしれないが、日本にいては経験できない困難に立ち向かうからこそ、今までにないくらい成長した新しい自分を発見することもある。留学は常識の概念をいい意味で覆す、非常に魅力的なものである。

これから留学へ行く人へのメッセージ

これから留学へ行くみんな!留学開始前で、不安を抱えていることも多々あるかもしれない。私もそうだった。でも、現地に着いたら、自然と困難に勇敢に対処していく自分と出合うことになると思う!心配せずに、胸を張って堂々とそれぞれの目標に向かって突っ走ってください。