留学内容

将来日本に住む外国人が安心して医療を受けられる薬剤師になりたいと考え、多国籍の人々が在住するカナダのバンクーバーでの医療を体感することを目的としました。カナダの薬局では、医療従事者の考え方を学ぶこと、カナダでの薬局の役割を学ぶことで、今後の日本の薬局のあるべき姿を考えるという計画を立てました。また、医療従事者側からだけの考え方ではなく、移民の方にも調査を行いたいと考え、高齢者施設でインターンシップを行う計画を立てました。
実際にはMainland clinicで３週間の医療英語の受講し、その後２週間のクリニックと薬局でのインターンシップを実施しました。また、数か所の薬局でのインターンシップを行うことでカナダの薬剤師や薬局の考え方を学びたいと思い、Shoppers drug martという薬局に飛び込みでインターンシップを実施させて頂きました。更に、３週間South granville seniors centreという高齢者の為の施設でのボランティアを行いました。施設のボランティアでは、様々な国からの移民の方と交流でき、自身の選考を活かして漢方に関する講座などを行いました。

留学の動機

学生生活の中で海外からの留学生と接した際、医療を受けることに不安を感じていることが分かりました。実際に薬学生として実習していると、外国人と接する機会が少なからずありましたが、外国人に対して十分な対応ができず、悔しい思いをしたことがあります。このことがきっかけで私が外国人が安心できる医療を実践できる薬剤師となり、薬局を全ての人が安心して医療を受けられる場にしたいと考え、留学を決意しました。

成果

薬局業務を体験し、薬局で働く薬剤師、薬剤師補助の方々とコミュニケーションを取ることで職種理解に努めました。薬剤師との議論を通して日本の薬剤師が当たり前の業務が、海外の薬剤師にとっては当たり前でないことに気付き、業務の意義について振り返ることが出来ました。実際に業務を行う中で、カナダの移民が出身国でのコミュニティをもっており、かかりつけ薬局があることで安心して医療が受けられていることが分かりました。

ついた力

実行力

自身が考えたことを具体化し、行動に移していくことで、実行力がつきました。留学するまでは、言葉の壁もある中でどれほど行動に移せるのか不安もありました。しかし、具体的な計画を行っていたことで、逃げることなく前へ突き進み、やりたいことを実行することができました。

今後の展望

今回の留学を通して、日本に住む人々だけでなく世界中の人々の健康に貢献できる人材になりたいと強く感じました。