留学大図鑑

後藤勇樹

出身・在学高校:
福島県立磐城桜が丘高等学校
出身・在学校:
名古屋大学大学院
出身・在学学部学科:
工学研究科
在籍企業・組織:

最終更新日:2020年01月10日

好奇心は人を動かす

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • テキサス大学オースティン校
  • アメリカ合衆国
  • オースティン
留学期間:
6か月
総費用:
1,200,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,200,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

電子サイクロトロン放射が持つ渦性はなぜ高次高調波のみにしか現れないのか?という疑問から非平衡統計力学の世界的な権威であるペトロスキー博士のもとへ。博士課程の研究留学ということで、授業はなく、一日置きに計算と先生との議論を繰り返す生活を送りました。研究はまだ完結していませんが、一流の物理学者とともに過ごした半年間は今後の将来設計に大きな影響を与えてくれました。また、良い友人にもたくさん恵まれ、生涯忘れられない経験をたくさんすることが出来ました。オースティンで出会った友達はなぜこんなに親切なんだろうと考えてしまうほどでした。研究面だけでなく人間としても大きく成長できた半年間でした。

留学の動機

円軌道を持つ荷電粒子の高次高調波放射には渦性があることが近年に明らかにされました。磁場の周りを荷電粒子が旋回するサイクロトロン運動も円運動の一種であり、電子サイクロトロン放射(ECE)にも渦性は存在するはずです。そこで私はECEの渦性の実験的な検証を行っていました。しかしその過程で、なぜ高次高調波のみにしか渦性は現れないのか、という疑問が生じ理論的側面からこの現象を解決するため留学を決意しました。

成果

半年間という短い期間であったため、論文を書く段階まで研究を進めることは出来ませんでした。しかし、このまま研究を進めれば面白い結果が出そうな段階まで漕ぎ着けることが出来たので、今後この研究を進めるのが非常に楽しみです。また研究を進める姿勢、問題設定、議論の重要性、計算ノートの書き方等、研究者としても必要な素養も学ぶことも出来たので、非常に有意義な留学でした。

ついた力

先を見ずに行動する力

人間誰しも先が見えない道を歩くのは怖いものですが、時には自分の直感にのみを便り行動することが、後にプラスに働くかもしれないということを少しばかり感じました。私自身、今回の留学が博士論文の一部になるかも分からない状況で留学を決めましたが、結果的にこの留学は重要な役割を果たしています。りんごの前CEOも言っておりましたが点と点は後から繋がります。これからも好奇心を大事にしていきます。

今後の展望

今後は研究者として物理学の発展に貢献します。

留学スケジュール

2018年
11月~
2019年
4月

アメリカ合衆国(オースティン)

テキサス大学オースティン校でペトロスキー博士と1対1の議論を半年間行いました。アメリカに滞在中、私は素晴らしい友人がたくさん出来、春休みにはいろいろな場所に旅にも出かけました。どれも素晴らしい思い出で忘れられない出来事ですが、もし誰かにアメリカ滞在中の一番の思い出の場所はどこか尋ねられたら、私はこう答えます。「ペトロスキー博士と議論した黒板の前が一番の思い出の場所です」と。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

何時間も議論した先生の部屋の黒板
ラボの仲間たち
よく食べたTex-Mex
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

アメリカで安かろう悪かろうは正しい?ヒューストンで野球を観た帰り、格安バスでオースティンに帰りました。なんと片道約1ドル。往路は問題なく到着できたのですが、帰りに悪夢が待っていました。突然乗客の一人が運転席に行き何か話しており、その直後、バスが蛇行しだし路肩に停車。何が起こったか分かりませんでしたが、今度は大声で両者が怒鳴り合っています。運転手はかなり興奮しており何をしだすか分からない状況でした。その後、警察もたくさんやって来てたので事の発端を聞くと、どうやら運転手が動画を見ながらバスを運転していたのを乗客が注意したら運転手が逆上したようです。どうにか2人は和解したようですが、まだ半分以上の道のりがあり、外は真っ暗、運転手もそのまま続行という状況で、とても不安な帰路となりました。その後は何事もなくオースティンに帰ることが出来たのですが、もう二度とアメリカで格安バスには乗らないと誓う良いきっかけとなりました。

暗闇に赤色灯が輝いています
アストロズのサヨナラ勝ち

ネイティブとノンネイティブの違い

  • 語学力 : 英語

オンライン英会話やラボの留学生とのコミュニケーションを毎日行っていたので、英語はなんとかなると思っていました。しかし、ネイティブの速さとスラングを多用され、最初は思ったほど会話が出来ませんでした。日本ではノンネイティブとしか話していなかったので、ここまで違うのかと驚きました。しかし毎日毎日ネイティブと話をしていると徐々にそのスピードにも慣れていき、帰国が近くなるころには不自由なく会話が出来るようになりました。英語力を向上させるためにはとにかく話すことです。教科書を開く必要はありません。留学先では雑談出来る友達(特にネイティブの)を早く見つけることが英語力を伸ばす最良の方法です。

これから留学へ行く人へのメッセージ

これからというより、留学を少しでも考えている方へ。なるべく早くに留学へ行くことをおすすめします。私は博士過程の身分から留学に行きましたが、学部時代などのもっと早い頃から行けばよかったと思っています。年齢が上がるとやることが多くなり、中々身動きが取りづらくなります。躊躇している時間はもったいないですよ。自分の直感に従い、やりたいことをどんどんやれば良いと思います。