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ななこ

出身・在学高校:
和歌山県立桐蔭高等学校
出身・在学校:
鳥取大学
出身・在学学部学科:
工学部 化学バイオ系学科
在籍企業・組織:

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最終更新日:2020年04月17日 初回執筆日:2020年04月17日

メンタルヘルスケアインターンシップ

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Canadian Mental Health Association/ Vancouver Fraser/ ECHO Clubhouse
  • カナダ
  • バンクーバー
留学期間:
12か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,170,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC 805点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC 925点>

留学内容

将来やりたいことが分からなかった私は、以前から興味のあった“メンタルヘルス”というテーマでインターンシップ留学をしました。
日本ではメンタルヘルスケアと言えば病院に行って診察やカウンセリングを受けるだけのことがほとんどで、さらにとてもセンシティブなことなので実際にメンタルヘルスに悩みを抱える人と関わるのは難しい状況です。
一方、私が訪れたカナダでは病院内だけでなく地域での支援も充実していて、その1つにCanadian Mental Health Association(以下CMHA)という全国的な組織があります。CMHAはカナダ全土に渡ってたくさんのオフィスを構えていて、地域ごとで様々な支援プログラムが提供されています。そのうちの1つに所属させてもらい、プログラムのお手伝いやメンバー(そのプログラムを利用している人たち)との交流をしてきました。

留学の動機

私が留学を決めたのは、何となく大学に通う中で将来のことを考えていたときに「このままじゃやばい」と思ったのがきっかけです。これまで私はずっと、自分の意見を言うこともほとんどなく、周りがやることをやるだけでした。このままでは自分が本当に納得できる選択ができないまま。自分と向き合い、周りの人に流されない新しい場所で自分らしさを取り戻したい。そんな焦りが留学することになった最初の動機でした。

成果

インターンシップでは、そのプログラムが就職支援や経済的な支援だけでなく、メンバーの“居場所”も提供していることを学びました。一歩外に出れば彼らが自立して暮らせるシェアハウスまであり、社会から孤立してしまうこともある人たちが集まれる空間があることは、日本でも広まるべき支援だと感じました。同時に、メンタルヘルスに関する“stigma”(汚名、恥辱)が強くあることも様々なの国の人から聞く事ができました。

ついた力

Be Myself力

自分らしく、ある意味自己中心的に生きる力がついたと思います。周りに自分の意見をはっきり言う人が多かったことや、海外という新しい土地に行き自分を取り巻く環境をリセットしたことで、これまで周りの人にとらわれていた自分を解放できたことが一番の理由だと思います。自分の意見を言ってもいいんだ、嫌ならNOと言っていいんだ、という当たり前のことに気づけたことで、帰国後も自分の気持ちを大切にできています。

今後の展望

就活を目前に控えていますが、留学でたくさん人の生き方を見たことで余計に進路に迷っています(笑)
まずはどこであれ自分を成長させられる環境で経験と知識を積み、自分を磨きます。そして将来、社会に貢献できるだけの人間力をつけたいと思っています。また、自分が「フツウ」の人間であることも自分の長所になり得ることにも気づいたので、ありのままの自分を受け入れ、制限をかけずにいろんなことに挑戦していきたいです。

留学スケジュール

2018年
9月~
2018年
11月

カナダ(バンクーバー)

英語力を向上させることや友達を作ってカナダ生活に慣れることを目的に語学学校に12週間通いました。この学校には日本人以外には韓国、ブラジル、メキシコからの生徒が多く、年齢や国籍、バックグラウンドの異なる多くの人と一緒に勉強できてとにかく楽しかったです。私が通っていた時期にはハロウィンがあり、午前中は先生も生徒も仮装したまま通常授業、午後からはパーティという欧米の本場らしいハロウィンが経験できたのはいい思い出です。週末には学校が用意するアクティビティに参加したり友達と遊びに行ったりと休みの日も積極的に英語を使うようにしていました。
英語力の劇的な変化はなかったものの、楽しんで英語に触れられたおかげで英語を話すことへの恐怖感はなくなったと思っています。

費用詳細

学費:納入総額

400,000 円

住居費:月額

38,000 円

生活費:月額

20,000 円

Halloween!!
日本発信プロジェクトとして行っていた日本へのメッセージ集め
週末はよくカナダらしくアイススケートへ!
費用詳細

学費:納入総額

400,000 円

住居費:月額

38,000 円

生活費:月額

20,000 円

2018年
12月~
2019年
8月

カナダ(バンクーバー郊外(バーナビー))

CMHAのプログラムの1つ、ECHOというプログラムに実習生という形で活動していました。
ECHOは平日9時から4時半ごろまでメンバー(メンタルイルネスでCMHAに登録している人たち)が自由に立ち寄れ、くつろげる空間で、毎日様々なプログラムが用意されています。例えば、25セントの参加費で1ドルの日用品をかけてビンゴゲームをしたり、メンバーみんなで昼ごはんを手作りして2ドル(破格!)で売ったりタレントショーをしたり…。私はそのビンゴゲームの運営や料理の手伝い、イベントのサポートなどをしていました。
火曜、金曜の日中はMy Artist Corner(MAC)というアートプログラムがあり、絵をかいたり折り紙などをしてリラックスした時間を一緒に過ごしたり、展示会を開いて描いた絵を売ったりする活動をしていました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

38,000 円

生活費:月額

20,000 円

カナダ全土で同日に開かれるCMHAの最大イベントにも参加!
メンバーと一緒にゲームも毎日しました。晴れた日には屋外でも!
夏は月に1回外で活動。7月のその日、たまたまラジオに遭遇!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

38,000 円

生活費:月額

20,000 円

スペシャルエピソード

留学から繋がるストーリー “今、これやってます”

現在私は、山陰でインバウンド事業に取り組んでいるベンチャー企業で有給インターンとして働かせてもらっており、日常的に英語を使って仕事をしています。
主な仕事内容は、国際交流がしたい地元の人と外国人旅行者を繋げ、地元の人に「外国人に鳥取を案内する体験」をしてもらうことです。これがめちゃくちゃやりがいがあり、勉強になるのです。好きな英語でコミュニケーションができ外国人に鳥取を紹介できる。鳥取で国際交流が好きな人と知り合うこともでき、情報交換ができる。彼らに英語を教えたり留学体験を話してencourageすることもできる。
単なるアルバイトではなく、会社という組織の中で日々学びながらインターンができているのは、留学を通して英語が好きであることに気づけ、「自分は英語ができる」と言えるようになり、自分の成長を一番に考えられるようになったからこそ。あのときトビタテに挑戦していなかったら今自分の生活を充実させてくれているこの仕事に出会うこともなかったと思うと、ほんとにカナダに行ってよかったな、留学で変わった自分が活きているな、と感じます。

鳥取砂丘はマストスポット!
みんなの笑顔が力の源!

留学中にやってしまった、私の失敗談

失敗談というか、ハプニングですが、留学先であるバンクーバーに渡航した際のお話です。
私の日本出発予定日の1週間前、大きな台風が被害をもたらし、利用する予定だった関空が浸水、さらに連絡橋にタンカーが衝突するという事故が起きてしまいました。それにより私は予定通りに渡航することができず、復旧のめどが立たなかったため、私は航空券を別便に振り替え(中国の航空会社だったためこれも大変でした…)、実家の和歌山から離れた広島空港から大荷物を抱えて1人で飛び立ちました。
私のフライトは、中国の大連・北京を経由したルートだったのですが、事件が起きたのはやっとたどり着いた目的地のバンクーバー国際空港に着いたときのこと。預けた荷物が出てくるのを待っていたのですが、一向に自分のスーツケースが出てこないのです。“ロストバゲージ”です。初めて1人で乗った国際線でのまさかのハプニング!意外と冷静に必要な手続きはできたのですが、結局多くの荷物が返ってきませんでした。(保険で補償は無事受けられました!)1番悲しかったのが、お守りのようにどこにでも持ち歩いていたぬいぐるみがなくなったこと。2歳の時に祖母がくれたものでした。すごく悲しく、いまだになくなってしまったことが信じられませんが、友達が言ってくれた、「Maybe it’s time to be independent!」という言葉が印象に残っています。

幼少期の私(右)と思い出の詰まったぬいぐるみ

とにかく気持ちをぶつける!!

  • 留学先探し : インターンシップ

トビタテ1次審査申請準備中、私は、インターネット上で“Canada mental health”というキーワードで引っかかったCMHAという組織に受け入れのお願いのターゲットを絞っていました。CMHAにはインターンシップなどの既成のプログラムがあるわけではありませんでした。しかし私はエージェント等が売っているプログラムにお金を払うのが嫌だったので(そうすれば楽だったのですが…笑)、まず300ほどあるbranchのうちの1つにメールを送りました。もちろん返事は来ず、送るメールの数は増えていき、半年ほどたって最終的に80ほどの違うbranchにメールを送ったころ、やっと1通だけ受け入れOKの返事をもらうことができました。
相手方も、経験のない1人の学生を受け入れる体制があるわけではなく、しかもそれが海外からの学生となると、返事をしないのも理解できます(笑)
さらに大変だったのはそのあとで、実際に現地を訪ねたときのこと。事前に渡航前に連絡を取り合っていた関係者が仕事を辞めていて、誰も私の存在を知らないという事態が発生したのです。そのときは結構焦りましたが、事情を必死で説明し、1か月間毎日オフィスに通い詰めました。その結果、私を受け入れてくれる場所を見つけてもらうことができ、無事活動をすることができました。
熱意は人を動かせる、ということを実感した経験でした。

留学前にやっておけばよかったこと

留学中に感じたことを何らかの形で残しておけばよかったです。
最初のころは「日記をつけよう」とか「毎日SNSを更新しよう」と思っていたものの、全く続けられませんでした。留学中は感覚が鈍って分からなくなりますが、特に最初のころは新しい発見や気づきがたくさんあるはずです。それをぜひ携帯のメモにでも書き留めておいてください。帰国後に留学を振り返ったとき、必ず役に立ちます!

これから留学へ行く人へのメッセージ

海外での生活は、新しいことの連続です。さらに、多くの人は、これまで自分の周りに当たり前のようにいた人たちと離れ、新しい人間関係を築いていくことになると思います。これはなかなか日本ではない体験で、きっとあなたを成長させてくれます。現地では新しいことを1つ1つ体当たりで吸収し、何よりも楽しんで充実した留学生活を送ってきてくださいね!!