留学大図鑑 留学大図鑑

河本 聖己

出身・在学高校:
学校法人大阪貿易学院 開明中学校・高等学校
出身・在学校:
和歌山大学
出身・在学学部学科:
システム工学部・システム工学科
在籍企業・組織:

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最終更新日:2023年01月10日 初回執筆日:2023年01月10日

世界のITを牽引するシリコンバレーで挑戦

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • University of San Jose(Gosvea, Inc.)
  • アメリカ合衆国
  • サンフランシスコ・シリコンバレー
留学期間:
18日間
総費用:
500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 450,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

「英語でプログラミングを学ぶ」「アメリカのIT 企業の働き⽅・ビジネスの成功の秘訣を模索する」という⽬標を掲げ、世界のITを牽引するシリコンバレーで2週間、IT 学修をした。午前中はマンツーマンでJava⾔語を学び、午後は⾃⾝の⾜で様々な巨⼤IT企業(Apple, Google, Intel, Adobe Systems, Oracle, Twitter)を回った。現地のエンジニアなどと出会う中で、シリコンバレーの働き方に興味を持ち、現地でなんとかアポイントメントを取得し、Googleを訪問することが出来た。実際に現地で働く社員に仕事内容やそれぞれの企業カラーを聞いたり、様々な⽣活スタイルに触れたりした中で、⾃⾝の将来像が⾒えてきた。

留学の動機

小学生で読んだ「スティーブ・ジョブズの伝記」の存在が大きかったと思う。Appleの創業者である彼の物語は、自宅のガレージから始まる様に、「どうして、アメリカのビジネスは、何もない所からアイデアだけで成長できるのか?」と気になった。周囲の後押しもあり、トビタテ!に応募して留学したいと思った。また、中学生の頃から取り組んでいる情報インフラ開発を絡めて、IT学修を行おうと決めた。

成果

現地では出来るだけ貪欲に活動出来た。休日には、ITエンジニアなどが集まるMeetupに参加し、繋がりを持とうと意識した。巨大IT企業で働く社員や、独立して新たな会社を立ち上げたエンジニアなどにアドバイスを貰い、なんとかアポイントメントを取得し帰国前日にGoogle訪問が叶った。この経験は、様々なことを知ったり・考えるキッカケになった。

ついた力

行動力

「常に新しい環境に飛び込んで、新発見・挑戦をし続ける」をモットーに気になったことは何でも経験するということ。実際にやってみないと分からないので、とりあえず失敗を恐れずに行動するということ。

今後の展望

学校やそれ以外の場所でも自発的に行動を起こし、周囲の人に良い影響を与えられる人になりたいと思った。何か行動を起こすと、時には周囲から反対されたりなど様々な困難があるかもしれない。それでも、空気の流れを変えて何かを生み出し、人々に貢献できる存在になりたいと思う。
具体的に留学を終えた現在、「ICT教育に新しい風を吹かせる」をテーマに、学生目線でICTについて提案・研究開発を行う活動を始めた。

留学スケジュール

2019年
8月~
2019年
8月

アメリカ合衆国(サンフランシスコ・シリコンバレー)

◆留学先機関:Gosvea., Inc.(University of San Jose)
◆生活:ホームステイ(家族構成:夫婦)
◆目標:ITの最先端を進むアメリカ・シリコンバレーで、英語でプログラミングを学ぶ。全て英語で論理的に理解・アウトプット・議論できるようになること。アメリカのIT企業の働き方・ビジネスの成功の秘訣を模索する。
◆学んだこと:平日の午前中は、当該留学先機関にてJavaプログラムを基礎から実用的な内容まで、1日5時間程度マンツーマンで学修を行なった。さらに、放課後の自由時間は自分の足で、シリコンバレーにあるIT企業(Apple, Google, Intel, Adobe Systems, Oracle, Twitter)など回り、現地の働いている様子、社員の方に実際にお話を聞いて、アメリカのビジネスについて教えて頂いたり、興味深い話を沢山聞いた。

費用詳細

学費:納入総額

100,000 円

住居費:月額

130,000 円

生活費:月額

50,000 円

IT学修 修了時の写真
Ambassador活動「Shodo!」
Apple社を訪れた時の写真
費用詳細

学費:納入総額

100,000 円

住居費:月額

130,000 円

生活費:月額

50,000 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

入国審査でのエピソード。

「アメリカはカード社会だから、現金が逆に使えない店もあるくらいだよ。」と聞いていたので、逆に現金を殆ど持たずに入国しようとしたのですが、逆に入国審査でとっても怪しまれました…

アメリカでは近年「移民問題」を受けて、VISA発給や入国審査が厳格化しています。アジアを旅行した人なら分かるかもしれませんが、日本人の場合パスポートを見せるだけで入国出来る場合もよくあります。でも、アメリカでは色んなことを入国審査官に尋ねられます!

僕の場合、現金を5ドルしか持っていなかった(Debit Cardは持っていた)ので、「アメリカで働く気だろ?」と質問攻めに遭いました。
でも、落ち着いて一つ一つの質問にしっかり答えたら、渋々とパスポートにスタンプを押してもらえました…

Immigration

この国のことが、とても好きになった瞬間

①通勤途中のバスでのエピソード。

 乗客の女性が何か困った様子だった。すると、周りの人たちが声をかけて皆でアイデアを出して助ける様子があった。一見怖そうなバスの運転手も、運転しながらテンション高めに会話に加わった。アメリカの人って優しい!と感じる瞬間だった。日本では、なかなか見ることが出来ない光景だろう。


②初対面でも何でも話せる"Meetup"でのエピソード。

 アメリカでは各地で「同じ趣味や興味を持つ者同士が集うMeetup」が開催されている。週末には、日本に興味があるITエンジニアが集まるMeetupに飛び入り参加をさせてもらった。初対面ながらも、すぐに打ち解けることが出来た。AmazonやAppleなどで働くエンジニアに直接、仕事の話や工学の勉強の仕方やオススメなどを訊くことが出来た。

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

企業を回りエンジニアの方とお話しする中で、実際にIT企業の中に入って、どんな環境で働いているのか見てみたくなりました。IT企業は特にセキュリティに厳しく、入れても精々ロビーくらいなのです。

そこで、実際にアポイントメントを取ろうと試みました。

しかし、そこで問題が。そもそも、アポイントメントって誰に連絡すればいいのか、そして英文メールを書いたことがないなど、様々な問題に直面しました。
いろいろ調べながら、ダメ元でApple, Google, Facebook, Adobe、などの広報部にリクエストを出しました。そもそも、一般人が連絡できるアドレス自体が公開されていないため、プレス用のアドレスにリクエストを出しましたが、やはりどこも返事すら頂けませんでした。
そこで、アメリカのビジネスパーソンの間ではメジャーなSNSである、Linkedinを活用して広報部ではなく、社員個人にコンタクトを試みました。おそらく、高校生でLinkedinを使う人は、どこを探しても居ないと思いますが…高校生である僕が会社に入ることはなかなか難しく、帰国まで交渉は粘り続けました。
現地で出会ったトビタテ生の協力もあって、なんとか、最終日にGoogleを訪問することが叶ったのです!

まずは、諦めずに行動を起こすということ。高校生でも意外と出来ることは沢山あるなと実感するエピソードでした。

Google Moffet Place 1
シリコンバレーIT企業の働き方(留学体験発表会スライドより)
留学で得たこと(留学体験発表会スライドより)

高校生のインターンシップ受け入れ先機関を探すのは難しい

  • 留学先探し : インターンシップ

留学計画を立てた当初、インターンシップ(現地のIT企業)を予定していました。
高校生がインターンシップを行うにあたって、受け入れしてくれる企業はあまり多くありません。留学エージェントを通して、なんとかホスト企業が決定していたのですが、出国2週間前になって急遽「インターンシップ担当者の都合で、受け入れ出来ません。」という連絡が来ました。これには、とっても焦りました…
僕の場合、留学エージェントと事前に、万が一の代替プランを準備していたので、難を逃れることが出来ました。留学計画を立てる際は、よく現地の学校や関係先機関と連絡を取り合える体制を整えておくことも視野に入れておいた方が良いでしょう。後々にトラブルが起きても解決がスムーズです。

高校生なら「デビットカード」が便利!

  • 生活 : お金

最近、キャッシュレス化でよく耳にするようになった「デビットカード」ですが、実は銀行口座さえ持っていれば高校生でも作ることが出来ます。
デビットカードとクレジットカードの違いとしては、
◆デビットカード
 使ったらその場で口座から引き落とし。自分で上限設定が出来るので、使いすぎる不安がない。
◆クレジットカード
 決まった日にまとめて口座から引き落とし。基本的には収入審査などがあるため、働いている人でないと持つことが出来ない。

デビットカードであれば、
もし残高不足になったら、日本にいる親にお願いして、口座にお金を足して貰えることも出来ます。オススメはVISA Debitです。世界中のお店で使えます。ちなみに、僕が留学している間は、全てVISA Debitで支払うことが出来ました。

アメリカでは、治安の観点から現金を持ち歩く習慣がなく、カード払いで済ませることが多いようです。逆に現金が使えないショップがあるくらいです。

移動手段はUberが便利!

  • 生活 : 車

日本の交通機関は、基本的にON TIMEで来ますが、アメリカでは20~30分くらい遅れるのが普通です。学校へは、毎日バス(Valley Transportation Authority)で通学していました。ほぼ毎日、遅刻してしまいました(笑)最終バスに乗り遅れたりすると、ステイ先に帰ることすら出来ません。

そこで、僕はUberを利用しました。Uberとは、タクシーとは異なり一般の市民が、空いている時間に自分の車でタクシーのようなサービス(日本でいう白タク)を行うという画期的なサービスです。支払いは、事前に配車アプリにカードを登録して利用するので、ドライバーと現金をやり取りする必要も無く、また目的地までの料金はアプリで配車前に自動で計算されるので、トラブルを避けることも出来ます。

アメリカでは、タクシーの数よりもUberの方が多いので、いつでも配車できます。

留学前にやっておけばよかったこと

・留学する地域について、リサーチしておく
「私がこれから行く国・地域には、どんな時代背景があって、どんな人たちが暮らしているのだろうか」ということを知ってから行くと、留学先で見るものがひと味変わってくるのではないでしょうか。
・イングリッシュネームを持っておく
海外方はなかなか日本人の名前を覚えてくれません。日本語の発音が独特だからです。そこで僕は"Max"という名前で、呼んでもらいました。

留学を勧める・勧めない理由

「留学は出来るだけ早い段階で行った方が良い!」と僕は思います。
右も左も分からない土地で、「上手くいくか分からないけど、とりあえず挑戦してみる」ことで、後から思い返した時に「自分って意外と出来るんだな」とか逆に「自分ってまだまだなんだな」と気づかされるはずです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

高校生で留学するのとしないのでは、将来が本当に変わってくると思います。僕自身、アメリカ・シリコンバレーで実際に様々な場所を回っている中で、ネットや本に書いている情報だけでは学べない事が沢山あると、心の底から思いました。実際に自分の目で確かめてみると、自分が今まで持っていた価値観って一体何なんだろうかと思うでしょう。世界は自分が思っているより、本当に広いです!
留学して人生変えてみませんか?