留学大図鑑 留学大図鑑

おぐ

出身・在学高校:
京都共栄学園高等学校
出身・在学校:
名古屋大学大学院
出身・在学学部学科:
環境学研究科都市研究学専攻建築学コース
在籍企業・組織:


最終更新日:2019年11月19日 初回執筆日:2019年11月19日

多様な人々が共存する公共空間の研究

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ENSA Paris Val de Seine
  • フランス
  • パリ
留学期間:
12ヶ月
総費用:
2,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,960,000円
  • 選択して下さい 300,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC600> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC600>

留学内容

将来の公共空間デザインを考えるため、多様な人種、文化、言語が共存するヨーロッパの研究留学を計画した。生活の拠点にしたパリはヨーロッパ有数の大都市であり、様々な人々が日々出入りしている都市である。ヨーロッパは社会保障やまちづくりなど、かつてから日本が社会のシステム作りで手本にしてきただけでなく、今後より加速するであろうグローバル社会を体現している地域であるためその対象に選んだ。実際にはパリ14区Saint Vincent de Paul地区で行われている暫定的公共空間プロジェクト「Les Grands Voisins」を研究対象とし、2019年1月から6月まで継続して現地調査を行うことで、そのプロジェクトの運営や空間などの実態を明らかにした。調査、研究結果は9月に行われた2019年度日本建築学会大会において発表しただけでなく、修士論文としてまとめ発表するつもりである。また、この事例以外にもヨーロッパ各地の暫定的公共空間プロジェクトの事例を訪問し、研究対象との比較などに役立てた。事例の中には、実際に空間作りに参加し、作ることの難しさや楽しさ、そこで偶発的に生まれる人間関係の面白さを実感できた。留学を通じて、日本では軽んじられがちな、暫定的な公共空間によって生まれる環境の意味やあり方について深く考えることができ、今後日本でそのような環境が実現できるように活動していきたいと考えている。

留学の動機

留学を行うまでは、周りの友人たちと同様、大学院を卒業し企業に就職することを考えていたが、留学経験のある先輩や海外での活動経験のある担当教員の話を聞くうちに、海外には自分の知らない世界があることや自分にもその権利があることに気づいた。専門の建築分野では現地で空間を体感することが重要であると考えられており、自分の専門性を高めるためにもヨーロッパの有名建築を肌で感じることは重要だと思い、留学を決意した。

成果

留学を通して、これまで話したことのなかった人々と議論する機会を持てたことが学びにつながったと感じている。調査の際のヒアリングや旅先の電車やホステルで出会った人と話すことで自分の知らない文化や考え方に触れることができ、世界の広さを知るとともに自分のことを世界を舞台に相対的に見ることができるようになったと思う。

ついた力

あきらめ力

良い意味でも悪い意味でも自分の知らなかった世界に触れることであきらめる力がついたと思う。全力でやってもどうしようもないことが多くあることを知る中で、自分が得意なことがあることにも気づいた。自分の能力にあったものを伸ばし活躍することも一つの手段であると思えるようになった。

今後の展望

自分が専攻する建築に関しても、留学を通して深く考えることができた。自分が興味をもてた建築は都市開発のような大きなものではなく、住民の手で少しずつ作り上げていくような小さなものだった。ただ、そこで専門的な知識やノウハウを持った人が存在することでより良いものが作れることもわかった。それを実現するような仕事に就きたいと考えている。

留学スケジュール

2018年
9月~
2019年
8月

フランス(パリ)

フランス・パリに留学し現地の大学の担当教員や同期の支援を受けながら、暫定的公共空間プロジェクト「Les Grands Voisins」の現地調査を行った。2019年1月から6月から継続的に調査を行い、その成果は修士論文にまとめ発表する予定である。日本では軽んじられる傾向にある暫定的な土地利用であるが、時限的であることがそこでの人々の活動をより自由にしていることがわかっただけでなく、社会実験的に行われたプロジェクトが一過性なものではなく長期的なまちづくりに繋がりうることがわかったことは、今後の日本社会に良い影響を与えれると考えている。また、普段の生活においては現地の学生たちとの食事会などは異なる文化を知る良い機会になった。特に印象的だったのがフランスの公園での過ごし方であり、果物やワインを持ち寄りみんなで楽しく時間を過ごす豊かな時間に心惹かれた。

費用詳細

学費:納入総額

500,000 円

住居費:月額

960,000 円

生活費:月額

432,000 円

項目:旅費

432,000 円

Les Grands Voisinsの中庭の様子
文化の違いを思い知った友達との食事会
最も感動したパリの公園の様子
費用詳細

学費:納入総額

500,000 円

住居費:月額

960,000 円

生活費:月額

432,000 円

項目:旅費

432,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

パリで暫定的公共空間「Les Grands Vosins」の研究を進める中で、他の暫定的な公共空間についても興味をもつようになった。ある程度研究が進み、暫定的な公共空間の場の力やそれがあることの意味についてだいぶ理解できるようになり、他の場所ではどうなのか知りたくなったからである。そこでパリ市郊外で行われている工場跡地の暫定的公共空間「Vive les Groues」を訪ねてみた。そこは多くの人が訪れアート作品やおしゃれなレストランもある研究対象とは異なり、まだまだ荒地を開拓した程度の場所だった。しかし、週に2度行われるWSによって少しずつ空間が豊かになり、それを手伝う住民たちの一体感に興味を持つようになった。次第に自分も手伝いに加わるようになり、よそ者であった自分もその場所に受け入れられていく心地よさを感じることができた。そこではただモノを作っただけでなく、そこで生まれる人間関係の素晴らしさを感じることができたのが大きな成果だと感じている。留学のほぼ最後に参加したWSが、留学の内容を振り返り理解を深めるようなものとなったことにとても驚いていた。

実際につくったコモンリビングの本棚
週末に行われる住民たちのパーティー

作ることの楽しさを知った自炊

  • 生活 : 食事

フランス・パリの物価は世界有数の高さを誇っている。レストランでは15ユーロくらいださないとまともなものが食べれないなど、あまりお金がない学生にとっては食費は重要な問題である。その中で安い食べ物を探しケバブや中東料理などに挑戦してみたこともあるが、常にそういった食事をすることもできないため自分で新たな料理をできるように試行錯誤したのが留学中の良い思い出である。結果的にそれほどバリエーションは増えなかったが、同じ状況にある友達とどういった食材が安くておいしいかなどの情報を共有することで安さを求めつつもヨーロッパならではの食材や料理に挑戦することができた。特に重宝したのはフランスの安くて美味しいパスタである。安くて量もあり美味しいのでぜひ他の人にも挑戦してもらいたい。

一番よく作ったナスとトマトのパスタ

これから留学へ行く人へのメッセージ

「留学する」とはよく聞く言葉ではあるが、実際に準備をし海外に飛び込み生活することは想像以上にものすごい労力を必要すること。ただ、それを乗り越えることで自信はつくし自分の見えなかった世界が見えるようになる。留学をした誰もが口を揃えてこのようなことを言うと思うが、やはり自分がやってみないとその大変さも達成感も味わうことはできない。まずは動くことが大事だと思います。