留学大図鑑

さがたけ

出身・在学高校:
八戸工業高等専門学校
出身・在学校:
八戸工業高等専門学校
出身・在学学部学科:
産業システム工学専攻電気情報システム工学コース
在籍企業・組織:

先輩の近況をリアルタイムでチェック!

コンピュータビジョン関連のAI研究を行っています!「AI技術を磨くために留学したい!」という気持ちはあれど、留学先探しはコネクションゼロからのスタートでした。。。死ぬまでにメンタルヘルスケアの手助けができるようなAIを作りたい!ご相談はinstagramかFacebookのDMでどぞ!

AI研究インターン、将来はメンタルケアに

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ヨーク大学 Active and Attentive Vision lab.
  • カナダ
  • トロント
留学期間:
7か月
総費用:
1,650,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,370,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC810> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

「先生から言われたことだけをやる」「新しいものは先例がないからできない」そんなことばかり上から言われ続ける日本での生活に違和感を覚えていました。そんな時に見つけたのがトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムでした。成績不問で返済不要の奨学金をもらいながら自分の好きなところに行ってやりたいことができる。そんな自由なプログラムに参加しないという選択肢は私にはありませんでした。私はAI研究の聖地カナダのトロントで6か月半、研究室に所属しインターンシップを行ってきました。今回の留学は正規の交換留学ではなかったため、好きなように行動を決められると同時にすべての準備を基本的に自分で行う必要がありました。幸いにも担当教授が自由に研究を行うことを許可してくださったため、最小限の中間報告だけで、表情画像による痛み検出についての研究を自由に好きなだけ行わせていただきました。正規の流れで行くと、大学院生でなければ会うことすらできないような著名な研究者の方々と教授を通じて会う機会もいただき、研究者として非常に大きな刺激を受けた半年間でした。
また、カナダでの連休のタイミングを使ってボストンやアメリカ西海岸シリコンバレーにも訪れました。トビタテ仲間の友人を通じてGoogle本社で働く日本人エンジニアとお話しさせていただく機会もあり、人と人とのつながりの大切さを痛感するきっかけともなりました。

留学の動機

最も大きな動機は「精神疾患患者を支える人の負担を減らしたかった」という思いでした。15年前、当時高校1年生の姉がイジメにより統合失調症を発症しました。現在では普通に働けるまでに快復しましたが、姉を支える家族の精神的身体的負担はかなり大きなものでした。その経験をもとに、研究者の卵として、ケアする側の負担を減らせるようなシステムを生み出さなくてはならないと思い、研究留学をしよう!と決意しました。

成果

 表情画像による感情および痛み推定モデルの学習・検証は終わらせることができたが、実際に電動車いすに設置した状態での動作テストはできませんでした・・・。しかし、世界レベルの研究者である担当教授やlab-matesとのコネクションを手に入れられたんのは何よりの成果だと私は思っています!ド田舎の高専生でも世界にトビタテることを示せたのでは・・・!と、勝手にうぬぼれたりうぬぼれなかったり。。。

ついた力

ダメもとでアクションを起こす力

 自信がなくてもダメもとでアクションを起こすことができるようになりました。これは決して何も考えずに勢いだけで行動しちゃう痛いヤツってことではなく、自分自身が勝手に作り出したネガティブな憶測などには屈せずに行動できるようになったという前向きですんばらしい能力のことです!実際、留学前は成り行きで就職することを考えていましたが、留学後は背伸びして大学院への進学を目指し、合格することができました(拍手!)

今後の展望

 留学で吸収した表情画像の分類に関する研究技術を元に、大学院では画像情報・音声情報・テキスト情報を利用して複合的に状況判断を行う対話型エージェント(弱気になったのび太君を慰めるドラえもんみたいなもの)の開発に着手する予定です。
 また、現時点で具体的なアクションは未定だがメンタルヘルスケアを取り巻く社会の雰囲気や受け入れる環境の整備にも力を注いでいきたいと考えています。

留学スケジュール

2018年
9月?
2019年
3月

カナダ(トロント)

9月~11月 論文を読んで先行事例調査・プログラミング・動作検証
12月    英語での倫理申請書作成・シリコンバレー旅行(1泊4日)
1月~3月  データセット作製・モデル学習・結果の分析・研究のまとめ
基本的に時間を見つけては論文を漁って動かしてみて使えそうなものを探すという日々を過ごしていました。日本でも英語論文を読んで気になるものは実際に動かしてみるという日々をすごしていたので、そういう意味ではベースとなるルーティーンは日本と変わらなかったのかもしれません。ただ、カナダの研究室には国際学会で登壇・受賞するような研究者たちばかりに囲まれていたのでモチベーションの高さと問題解決のスピード感は雲泥の差がありました。一見ストレスフルな環境のように感じますが、自由に研究をやらせてくれる教授とユーモアあふれるlab-matesのおかげで気負いせずに日々を送ることができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

80,000 円

項目:旅行・観光費

250,000 円

最終的に表情認識システムを搭載する予定だった車いすとの1枚
データセット作製の様子。1人あたり30分くらいかかった
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

80,000 円

項目:旅行・観光費

250,000 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

連休を使ってアメリカ西海岸に1泊4日の旅をしてきました。飛行機でロサンゼルス空港に到着後、バスターミナル行きのバスに乗る予定でした。しかしが来たのは予定の15分後。しかも次のバス停の音声案内なんかないから自分の今いる場所もよくわかんないし不安だらけでした。結局、このままだと間に合わないと判断して途中下車。Uberを使うことに。それにはローミングをオンにする必要がありました。「一時的だから大丈夫だろ」と思っていたのですが、ローミングを入れた瞬間たまっていた通知が一気にスマホに入ってきました。。。ええ、日ごろからスマホに入れてたSNSとかゲームの類ですよ。やつら、かなりの通信量なんです。。。いざUberのアプリを立ち上げると電波が圏外に。まさかと思って確かめるとプリペイドSIMの通信量をすべて使い切ってました。そこで、近くのガソリンスタンドに行って、タクシー呼んでくれるように頼んでみることに。するとおじさん「申し訳ないけどうちはそういうことやってないから」とのこと。タクシーくらい呼んでくれよ!って思いましたがここはもうやるしかない。15分ほど親指立てて待ってみると1台の車が止まってくれて何とか長距離バスに間に合わせることができました。彼とは今、互いにPCのメンテなどの相談をしあうような友達です。 実は他にも地下鉄乗り換えミスと飛行機乗り遅れがあったりなかったり。

Googleカリフォルニアで日本人エンジニアと
サンフランシスコで名前も知らない陽気な旅人と
あの有名なゴールデンゲートブリッジで。今のプロフだったりする

ひたすら熱意を込めたメール!

  • 留学先探し : インターンシップ

私の留学における最も大きな障壁は受け入れ先を見つけることでした。海外のAI関連研究先を学生が探すときに一番頼りになるのが教授陣ですが、残念ながら私の学校の教授陣(他学科も含む)のコネクションのなかに海外のAI関連研究者はいませんでした。ですが、所属する学科の教授の知り合いの日本人研究者が関連学会のproceedings(研究概要集のようなもの)のURLをご紹介くださいました。そこには研究題目と概要と研究者氏名と連絡先が掲載されていたため、すべての研究概要に目を通して、メーリングリストを作成しました。最終的に52人のリストを作成し、「自分のやりたい研究」と「研究のどの部分に興味を持ったのか」ということを書いて(一斉送信ではなく1人1人熱意を込めて書きました←重要)CVとresumeを添付してメールを送りました。最終的に10人ほどから返信が来て、そのうち2人から好意的な返信をいただきました。留学前は正直知らなかったのですが、今回受け入れてくださった教授はコンピュータビジョン業界では知らない人がいないような存在であるようなのです。そのような超有名人がなぜ私のような実績のない高専生を受け入れてくださったのか聞いてみると「十分な生活費を持っていた」「十分な学術的能力を持っている真面目な学生だと感じた」「昔すばらしい日本人学生をもっていたから」ということでした。日本国内だと高専生は大学生より能力的に下であるように見られがちですが、著名な研究者から自分の能力を評価してもらえた初めての経験でしたので、私自身の自信にもつながりました。たしかに、現時点でまだ学会での受賞経験はありませんが、私はそれを理由に挑戦をあきらめることはしないつもりです。

留学前にやっておけばよかったこと

様々な国の人と英語で会話をしておけばよかったです。英語力には自信がありましたが、英語圏のスピードは想像以上でした。また、カナダは移民が多い国だったので、インド系アクセントや中国系アクセントなど癖が強いアクセントで話す人が多かったことは予想していませんでした。それと留学中は心のゆとりを失いがちです。リラックスできるような趣味を作っておくといいかも。私はアコギ、写真、珈琲に助けられました。

留学を勧める・勧めない理由

将来の進路や夢が決まっていないなら、留学することもアリだと思います。留学プログラムや奨学金に合格するためには、自分が何をやりたいのか深く考える必要があります。「留学」という言葉を聞くと世界を知ることが主目的のように考えがちですが、自分自身の深層心理と向き合うきっかけにもなります。私自身、留学前は何に対してもネガティブな感情ばかり抱いていましたが、今は将来を前向きに考えられるようになりました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

子供のころの将来の夢って覚えていますか?私は忘れていました。けれども幸運なことにトビタテに出会って、忘れていた夢をもって生活することの「愉しさ」や充実感、焦燥感といった感情が再び顔をだすようになりました。留学は決して「楽しい」ことだけではありませんが、忘れていた「愉しさ」を取り戻す旅だと思って言ってきてください(^▽^)/トビタテ!・・・あ、あと事前準備は心配性なくらいがおすすめです!