留学大図鑑

大城沙織

出身・在学高校:
沖縄県立向陽高等学校
出身・在学校:
筑波大学
出身・在学学部学科:
人文・文化学群 比較文化学類
在籍企業・組織:

台湾で暮らしながら、民俗と博物館を学ぶ

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 国立台湾大学社会系
  • 台湾
  • 台北
留学期間:
11か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,470,000円
  • 民間企業の給付奨学金 120,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
中国語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<HSK4級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<HSK6級>

留学内容

 私は自らの出身である沖縄を軸に東アジアの民俗を学びたい、その思いで11か月間台湾で生活していました。具体的には10か月間の台湾大学での学修、その後1か月間順益台湾原住民博物館にてインターンシップで構成されている留学です。台湾大学では中国語、台湾語をはじめ、中国文学、民俗、映画などを学ぶとともに、時間を見つけては街に繰り出していました。台北は博物館、美術館、本屋、図書館、映画館が充実しており、さらに各地にある寺廟では毎日のようにお祭りが行われていました。今ふりかえると、台湾全土が学びの場であったように思います。
 また順益台湾原住民博物館では留学当初から日本語ボランティアガイドとして活動していたほか、インターンシップもやらせてもらいました。日本の大学で学芸員課程を履修していたわたしにとって、台湾の博物館インターンシップは学びも多かったです。何より、台湾原住民との出会いが私の留学をぐっと充実したものとしてくれました。

留学の動機

 大学進学をきっかけに生まれ育った沖縄を出たわたしにとって、「外から沖縄をみる」というのが大学生活のテーマです。沖縄・琉球は日本からの影響だけではなく、中国・台湾からも多大な影響を受けています。私は日本で民俗学を専攻しています。民間信仰といった民俗は、生活の中で営まれているものです。なので私は生活しながらそこで学ぶことに価値を感じていました。

成果

 

ついた力

楽観力

 留学に行く前の私は大変心配性でした。しかし、台湾人は「沒問題」(問題ないよ)とよく言います。この言葉を聞くたび、何事もうまくいくような気持ちになりました。そして、心配だらけだった留学を充実させて終わらせられたことは私自身の自信にもなりました。

今後の展望

 私は留学中常に、専門性をもってその地域を深く見つめることの価値を感じていました。その為、私自身より深い専門性を身につけたいと思い、大学院進学を希望しています。

留学スケジュール

2018年
9月?
2019年
6月

台湾(台北)

 国立台湾大学で10ヶ月の学修を行いました。台湾大学では中国語や台湾語のほか、唐詩、中国の神話、台湾映画、台湾民俗、日本語翻訳などを学びました。最これらの学びは、台湾での生活に役立ったのはもちろん、台湾で調査したり、インターンシップを行ったりする上でも土台となりました。台湾大学は図書館が充実しており、授業の空き時間などに足繁く通った。また放課後には、台湾人の友人と言語交換を行ったほか、授業で紹介された映画を観たり、博物館を訪れたりしていました。中国語の上達につれて次第に台湾全土をフィールドとし、一日中フィールドノート片手に街へ出ていることも多かったです。このこともまた、台湾理解及び中国語の上達には大きな影響を与えました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

台湾一周など時間を見つけては旅行にも行ってました
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2018年
10月?
2019年
7月

台湾(台北)

 順益台湾原住民博物館で日本語ボランティアガイド、さらにはインターンシップを行いました。具体的な活動内容には、台湾人向けのワークショップの補助、文物管理の補助や文物のクリーニング、日本語ボランティアガイドの育成業務などが挙げられます。インターンシップの最終日には、親子向け企画、体験活動の立案及びプレゼンテーションも行いました。順益台湾原住民博物館では民族博物館の業務を行ううえでの技術を学んだだけではなく、「民族」を扱う博物館が抱える葛藤なども知りました。台湾原住民と社会教育の関わりなど、日本の民族問題に置き換えても大変示唆的なことばかりでした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

順益台湾原住民博物館でのインターンシップ修了書を片手に
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

あなたにとって留学とは?

 私にとって留学は、常に自分と他者との境界を揺るがされ、問いかけをなされていた日々でした。日本の日常からは切り離された時間だったからこそ、見られたもの、感じられたことがあります。わたしはそのような日々を大変貴重で、豊かな時間だったと思っています。

台湾原住民の集落へ訪れたときの写真

何でも相談してみる

  • 留学先探し : インターンシップ

 台湾の博物館でインターンシップを行いたいと思っていたものの、一体どのようにインターンシップ先を探せばいいか途方に暮れていました。その際、私がやったことはとにかく人に相談しまくることでした。面識のないトビタテの先輩にSNSを通して連絡を取ってみたり、台湾をフィールドとしている大学の先生に不安を嘆いてみたり、日本でお世話になった博物館実習の実習先にも相談していました。皆さん、具体的なアドバイスをくれたり、「どうにもならなかったらまた連絡してくれ」と言ってくれたり、大変心強かったです。

留学前にやっておけばよかったこと

 まず語学は、基礎体力です。私はこの語学を疎かにしていたため、得られなかった機会もあったと思います。一方で、母語で学べる環境で自分の専門性を磨いておくことも大切だと思っています。それがないと、「留学先で何をみるか」漠然としていまう場面もあるなと感じていました。留学は総合力で乗り切ることができます。何かがダメ(私の場合は語学でした)なら全てダメではなく、他の能力で何とかなる部分もありました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

 外国で過ごす一日いちにち、そのことに既に価値があると思います。外からの刺激が多い日々だからこそ、自分の内側も見つめられると、さらに実り多いものになるのではないでしょうか。留学にはどうしても「成長」が煽られる空気があり、気負う気持ちもあると思いますが、できるだけ自然体で日々を楽しんでもらいたいと思います。