留学大図鑑

Shin

出身・在学高校:
松江工業高等専門学校
出身・在学校:
北海道大学大学院
出身・在学学部学科:
情報科学研究科システム情報科学専攻
在籍企業・組織:

スペインのグローバル企業で実践的に学ぶ

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • スペインの大手電気機器メーカ
  • スペイン
  • バレンシア
留学期間:
11か月2週間
総費用:
1,800,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 2,000,000円
  • 給与(生活支援金) 900,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC 715> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC 795>

留学内容

スペイン第3の都市バレンシアに本社がある大手電機メーカにて、1年間の研修を行った。前半の半年間はマーケティング部門での研修であった。初めの1、2か月間はひたすらカタログを解読するか、単純作業をするだけであった。その後数か月間は理系の事務仕事(仕様書作成など)を担当した。
半年後には設計開発系の部署へ移動した。そこでは、工場で使用する機器や、電力系統に接続する機器の設計や開発を行った。また、終盤には取引先との実証試験を行った。
私生活では、地域のスペイン語と英語語学学校へ通った。
このほかに、夏休みを利用して、世界最大の交通インフラ見本市(InnoTrans 2018)やチェルノブイリ原発へ行くなど、多方面にわたり貴重な経験ができた。
トビタテ支援金に加え、給与(生活補助として)があったため、金銭的に困ることは一切なかった。

留学の動機

1番のきっかけは「とりあえず海外(特にEU圏)に行ってみたかった」からである。語学力が足りず留学は難しかったため、インターンシップを探した。また、技術職かつ長期で、給料をもらいながら自立して生活したいと思い、長期海外インターンシップを選択した。その際、EUのグローバル企業を中心に探し、本研修先に行きついた。
内心、海外行ったら英語が話せることを大いに期待していた。

成果

「海外企業で働く」イメージをつかむことができた。また、どんなスキルが不足しているのか、必要なのかを知ることができた。
語学学習や異文化交流などを通じて、人として生きる上で大切なことを学んだと思う。一方で、技術者として必要なのは、技術力や経験だと思った。
英語力は期待していたほど伸びず(予想外)、スペイン語力は爆発的に伸びた(予想外)。

ついた力

俯瞰力

問題が起きたとき、壁にぶつかったとき、事象を俯瞰的にとらえ、乗り越える力がついた。様々な文化、地域、人と接するうちに、多様な考え方や意見を受け入れ、多角的視点から結論を出すことができるようになった。

今後の展望

残りの学生生活は自分の研究を中心に様々なことを勉強する。将来は、世界中の社会インフラに関わる仕事に就きたい。しかし、今回の研修を通じて、技術職が自分に向いているのか怪しくなってきたため、職種は検討中。また、就職後、何らかの形で留学することを考えている。

留学スケジュール

2018年
4月?
2018年
9月

スペイン(バレンシア)

・マーケティング部
出社1日目に製品や業務内容の説明をしてもらった。しかし、語学力不足で、唯一理解できたのはIT部門が1階にあるということだけだった。ここから1,2か月間は出社しても仕事はほとんどもらえず、一人でカタログの単語を片っ端から暗記する日々だった。その後、デスクワークを行うようになった。具体的な仕事内容は、アジア、南米、オセアニアなど様々な地域に納める製品に関するシミュレーション、仕様書作成などであった。この際、製品を売る際に最も重要なことは、自分たちが良いと思うものを売るのではなく、相手が本当に求めているものを提供することであるとわかった。また、各地の仕様や要求に触れるうちに、地域の事情やお国柄をくみ取ることができた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

300,000 円

生活費:月額

400,000 円

項目:旅行代等

200,000 円

日中のバレンシア中心部
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

300,000 円

生活費:月額

400,000 円

項目:旅行代等

200,000 円

2018年
9月?
2019年
3月

スペイン(バレンシア)

・設計
半年目からは設計(SE職?)を担当した。各種プログラム更新、異常時回復機能の設計など、内容は多岐にわたる。このころから新製品の新機能の設計を担当するなど、自分の担当を持ち、定期的に会議で発言する機会を持つようになった。知識・語学力不足から理解できないことばかりで苦労したが、様々な経験を通じて、成長を感じた半年間であった。
また、終盤には取引先との実証試験を行った。作業員や取引先との現場調整やタスク管理を担当した。伝言ミスで現場を混乱させてしまうなど、反省点が多々あったが、なんとか計画通りに試験を終えることができた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

300,000 円

生活費:月額

4,000,000 円

項目:飛行機代(日本ースペイン往復)

200,000 円

会社周辺(周辺に店などは一切ない)
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

300,000 円

生活費:月額

4,000,000 円

項目:飛行機代(日本ースペイン往復)

200,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

チェルノブイリ原発見学やInnoTrans参加など、社会インフラに関する幅広い体験ができた。これらを通じて、将来、社会インフラに関わりたいとの思いが強くなった。InnoTransは2年に一回しか開催されていないので、参加できたのは幸運だった。
 また、仕事終わりに語学学校や地域のバドミントンチームの練習に参加するなど、様々な異文化体験ができた。これらにより、記録に残らない面で、人として大切なことを学べたと思う。仕事、私生活ともに、多くの人に出会い、助けられ、過ごすことができた。本当に感謝している。この研修まで、海外未経験であったため、買い物等、生活のすべてが学びであった。長期間日本を離れ、多くの考え方の異なる人と会ったことで、第三者の視点から物事を見つめることができるようになったと思う。多角的視点が身に付き、物事を柔軟に考えることができるようになったことは最も大きな収穫であったと思う。
 理系では、学会で発言するため、仕事で使うため、論文を読むためなどの理由から英語力向上を目指すことが多いように感じる(自分もそうだった)。しかし、スペインでの生活を通じて、他言語を学ぶ上で重要なのは「相手を理解すること」ではないかと思った。

原発事故の影響で廃墟となった街
InnoTrance(早朝で誰もいない)
バレンシアの祝祭「Las Fallas」

格安でフレキシブルに言語を学ぶ!

  • 留学先探し : 語学学校

言うまでもなく、語学学校に行くと語学を効率よく学ぶことができる。留学やインターンシップで海外に滞在する際は、空き時間に現地の語学学校や先生に現地語(または英語)を教えてもらうとよい。日本から代理店を介して申し込むような語学学校は授業料が高く、基本的に日中に授業がある。一方、地元の小さな語学学校はフレキシブルに格安で授業を提供している場合がある。また、ネットを通じて、マンツーマン授業を探すこともできる。私の場合、2つの語学学校と、2人の先生(それぞれ英語とスペイン語)のマンツーマン授業を掛け持ちしていた。平日の日中は仕事があったため、無理言って平日の夜や日曜日も授業をしてもらっていた(スペインでは異常)。都市部に限るが、地元で歩き回れば小さな個人経営の語学学校が多数見つかると思う(Google Mapでは表示されないこともあるので、見て回るのがおすすめ)。私は市内を散歩して、語学学校を見つけてはパンフレットをもらっていた。語学留学の場合は例外だが、空き時間に語学を学ぶスタイルであれば、日本で語学学校を探すより、地元で歩き回って探した方が良い場合もある。自分に合う先生や学校を探すと、お得に語学を学ぶことができるかもしれない。

留学前にやっておけばよかったこと

事前学習(研修で使う知識や語学)をしっかりやるべきだったと本当に後悔している。行けば上達するという甘い考えを持っていたため、学習をおろそかにしていた。その結果、何もできず、数か月の時間を無駄にした。一日中何もできず、ただ単語を覚える日々は本当に苦痛だった。今後、海外に行くことになったら、極限まで勉強すると思う。

留学を勧める・勧めない理由

どんな理由であれ、行ってみたい意思があるのであれば、短期であっても海外に出た方が良いと思う。自分の中の何かが少しでも変われば、留学の意義があると思う。一方、留学が全てではないので、日本でできることをしっかりやるという選択も悪くないと思う。

これから留学へ行く人へのメッセージ

とりあえず海外に行ってみたいなと思っている人には短期間が良いと思う(どんな理由でもよいと思う)。ただし、本気で多くのことを学び、成長に繋げたいのであれば長期間をお勧めする。長期の場合、しっかりとした目的・計画を持っていないと、期間とお金を無駄にすることになる。長期間いたのに英語もできない、大した知識や技術も得られなかったということになりたくなければ、事前準備を入念にした方が良いと思う。