留学大図鑑 留学大図鑑

Sami

出身・在学高校:
埼玉県私立花咲徳栄高校
出身・在学校:
東洋大学
出身・在学学部学科:
ライフデザイン学部、健康スポーツ学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2019年11月06日 初回執筆日:2019年11月06日

中東の難民社会にイノベーションを!

留学テーマ・分野:
海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • カリフォルニア州立大学チコ校, imece, Children Youth Center
  • トルコ・レバノン・アメリカ合衆国
留学期間:
11ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,300,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

自分なりの難民問題に対するソリューションを見つけるために今回の留学を計画した。まずは、私の日本の大学では履修できない国際関係学や宗教学を、語学強化とともに多様な空間かつ実績のある学校に留学し、中東における難民問題や宗教が引き起こす問題をディスカッションなどのアクティブなやり方で様々なバックグランドを持つ学生と行なった。その後は実際に中東に場所を移動し、難民支援の最前線に行き草の根支援の現場をボランティアとして参加させてもらった。学校運営や食料支援など、様々なジャンルで難民の人たちにアクションを起こしていて、挫折や無力感も感じたがその度、彼らの優しさに支えられ、彼らの力になれるようにお手伝いさせてもらった。

留学の動機

2015年、私が高校の部活動をやりきって引退し周りの環境や仲間、家族の存在に感謝の気持ちを人一倍に感じていた頃、トルコの海岸にシリア難民の子供の死体が打ち上げられた記事を目にした。その際自分の恵まれた環境と、一方ではその日を生きることが困難な人達の存在に自然と違和感や胸の痛みというものを感じた。この違和感をなくし、誰もがやりたいことなどを自分で選択できる社会の形成を目指すために留学を決意した。

成果

アメリカでは、国際関係学や宗教学を履修し、多角的かつ柔軟な視点で中東問題や難民問題に向き合うための土壌ができた。トルコ、レバノンのNGOでのボランティア活動では、短期ではあったが、彼らの生活の中に入り空気を感じる経験は、難民社会の発展を行うためにも重要かつ、人脈も得られ大きな経験となっている。

ついた力

生き抜く力

日本では大抵のことは何をするにも苦労することなくそれなりのことを難なくできてしまう。しかし、海外に出ると言語、文化、価値観全てが異なり、自分の日本で積み上げたものが全部ぶち壊されてしまうような無力感は留学生なら全員にあるはず。そういった何も通用しないところに1人で立ち向かっていく環境は、自己成長を促し、生き抜いていく力を身につけられたと思う。

今後の展望

軸としては教育が自分のストロングポイントだと思っているため、教育分野での難民支援をしていきたいと考えている。自分が行なったのは、あくまで学生の短期支援なため長期支援の実態を掴んだ上で彼らの社会に合う変化を起こしていきたいと考えている。海外だけでなく、国内の教員の立ち位置となって多様な子供に通常の教員とは違った視点から共有して生徒と関わっていくことも面白いなと考えている。

留学スケジュール

2018年
8月~
2019年
5月

アメリカ合衆国(カリフォルニア州チコ)

MUNにて最優秀賞を何度も獲得しているカリフォルニア州立大学のチコにて、レベルの高い国際関係学や宗教学といった難民問題に取り組むための基盤となる知識を得るために留学した。教授や周りの学生に感化されながら取り組む難民問題や宗教が絡む現代史などは刺激的なものが多くかなり勉強にのめり込むことができた。田舎の地域の大学だったこともあり、留学生は少なく、現地の学生と交流を取れる機会が多く英語の学習にも良い環境であった。アメリカの学部授業は毎回出される課題の量が非常に多く、かなり苦労した思い出や、言語の壁から人間関係に悩んだこともあり、モチベーションを維持できない時もあった。だが、負けん気だけで必死に取り組み満足する形でアメリカを離れることができた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

学期末に友達と記念に!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2019年
5月~
2019年
7月

トルコ(チェシュメ)

女性のエンパワーメント獲得のための学校の運営支援や、女性達の子供を面倒を見るような活動をしていた。また、月に二回ほど、難民キャンプに食料品を毎回200家族分程用意して食料支給も活動として行なっていた。難民キャンプでは、食料支援のほかに歌やダンスを行なったり、歯磨きの仕方の授業なども行うなどして、難民キャンプにいる子供の発達支援を行なっていた。チームとしては、トルコ人のスタッフ数人と、ヨーロッパや南米など多国籍のボランティアチームによって活動していて、基本は英語で活動をするのだが、時々他言語も混ざりかなり面白い空間だった。そして、現場の空気感というものが一番今回のボランティアで得たものだと思う。短期間の支援だったが、現場のニーズを知ることや、支援といっても現存する彼らの社会などを理解することは次のアクションに向けて良い勉強になった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

難民キャンプで子供と一緒にダンス
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2019年
7月~
2019年
7月

レバノン(ベイルート)

パレスチナ難民の子供を対象に運営している学校のサマーキャンプに参加させてもらった。閉鎖的な難民キャンプから子供たちを山の中にあるUNのキャンパスに連れていき他のキャンプに住む子供たちと協力して自立と協調を促すために行っていた。また、芸術やスポーツといった授業やパレスチナの歴史に関する事や怒りのコントロールの仕方など道徳のような授業も行っていた。自分は異文化交流として自文化や海外経験など単純にコミュニケーションを英語で取っていた。彼らのいま置かれている状況は子供の多感で成長における大事な部分として不足していることが多い。期間が短かったのでプロジェクトの進行に関しての活動しかできず、不完全燃焼と感じている。しかし、人脈はかなり深いところで築きあげることができたと思うので、今後ニーズにあった支長期的な支援を継続し、この人脈を大切に自分のスキルを磨いていきたいと思う。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

遊んでいるような、遊ばれているような笑
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

アラブ系民族の人はホスピタリティーおばけ!!!
日本人におけるパレスチナ人などのアラブ系の民族のイメージとは、ネガティブな部分が多いと思います。私も「難民支援!レバノンに行きます!」周りの人に伝えたところ、かなり心配された様子で声をかけてきてくれました。確かに、紛争があったりテロのイメージがあるのは、仕方のないことだと思うのですが、自分で確かめなかったり、対話をしないと本質は見えないと私は思っていて、ネガティブ以外の部分もきっとあると留学前に思っていました。結果は、彼らは暖かいというより、暑いくらいの人間性で、困っていたら助けるは当たり前、自分のことよりも相手を気遣うような行動ばかりしていて、日本から1人で友達もいなかった自分は何度も助けてもらいました。アジア人という珍しさもあるかもしれませんが、彼らと交流することで笑顔になったり、心が落ち着いたり、時には苦しんだりと沢山のことを共有し、今では本当に素敵な友達として今も仲良くしてもらっています。メディアの言っているように危険な部分もあります。でも、本質を見ないで決めつけると大事な部分を見逃すような気がします。私は人と人として彼らと繋がることで得られた価値というものはとても大切なものとなっています。ぜひ、安全に留意しつつ彼らのことを少しずつ知っていってもらいたいなって思っています。

彼らは歌とダンスが大好きで肩車されながら一緒に楽しみました!

返事が全然返ってこない!!!

  • 留学先探し : ボランティア

中東NGOでボランティアのため、ひたすらインターネットで検索をかけて自分がやりたいと思える活動をしている団体を探していた。溢れるほどあるNGOのホームページにはボランティア募集より、寄付金を募るものばかりでボランティアを受け入れてくれるような団体はなかなか見つからなかった(スキルも無い異国の学生を欲しい団体がそもそも無い。。。)だが、とりあえず興味のある団体には想いをメールで伝えて”なんとかなれ”という気持ちでコンタクトを取った。結果は返信ゼロ。このままでは受け入れ先が無いぞと焦るようになり、そこからさらに自分の興味のある団体2つに絞ってメールを週に多い時で4回ほどメールやSNSからも送り意思を伝え続けた。全然返事は無かったのだが、根気強くメールを送り続けて三ヶ月たった頃に連絡が両方の団体から立て続けに来た!想いを汲み取ってくれたのかその後2週間も経たずに団体についての説明を受け、CVを送り、面接をして受け入れを許可してもらえた。現地で活動した時にスタッフにメールの返信に関して質問したところ、メールは世界中から来る、現地は忙しいから素性の知らないボランティア希望者に使ってる時間はないのだと。その時なぜ自分に連絡してくれたのか聞いたところ、笑顔で『めっちゃ送ってきたから』と言われました笑。そんなもんなんだなと。経験や知識量で他人と比較をしてネガティブになっていたが、強い想いも一つの武器になるのだと。メールの文面でいつも難民問題に関しての自分の違和感と現地で勉強させてもらいたい想いを常に伝えていた。それがその時の自分の武器となって面接でも想いの共感してくれて今回の受け入れが叶った。色々考えても自分でうまくいかないこともあるが、一歩踏み出してみたり、やりたいことに真剣に向き合うとそれを応援してくれる人はいることを感じた。自分は更に成長して社会に還元していきたいと思っている。

これから留学へ行く人へのメッセージ

自分のやりたいことに素直になってみるとモチベーションも上がるし、やっていてとても楽しいです。今しか出来ないことや本気で自分が望むことを考えて学生のうちから素敵な経験を海外でもやってみては!!
きっと楽しめるはずです!応援しています!