留学大図鑑

やぎっぱ

出身・在学高校:
滋賀県立 石山高等学校
出身・在学校:
立命館大学
出身・在学学部学科:
立命館大学大学院
在籍企業・組織:

日本で開発した高性能材料の特性評価実験

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • University of Trento, Department of Industrial Engineering
  • イタリア
  • トレント
留学期間:
83日
総費用:
650,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 720,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC400点台> 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC600点台>

留学内容

日本で所属する研究室で開発した高機能材料の特性評価をイタリアのトレント大学にある装置を用いて現地の教授と共に行ってきました。(この高機能とは高強度と高延性の両立です。簡単に説明すると強度が2倍の材料を使って物を作れれば、使う材料は半分で済み資源の節約になる。ただし、延性は高強度化すれば失われる二律背反の関係にある特性ですが、ガラスのように割れるのを防ぐ、加工をしやすくする特性であるため、強度と延性の両立は必要です。)このような高機能は室温条件下の試験でその特性を示しました。しかし、材料は様々な物の根源であるため、安心・安全な物づくりのためには様々な環境下でその材料がどのような特性を示すかを調べておく必要があります。そこで、開発した材料が高温環境でも室温のときと同様の機能を示すのかを調べるために、高温特性評価ができるイタリアのトレント大学へ留学しました。私は高温特性の専門ではないため、現地の教授とディスカッションして次にどのような実験をするかを考えて実行し、またディスカッションすることを繰り返しました。このように研究を進めることで、日本で開発した材料の高温に対する特性が明らかになってきました。このデータは日本の所属する研究室では取れなかったデータであり、トレントまで来たからこそ取れた貴重なデータであると考えています。

留学の動機

開発した材料の高温特性に関するデータを得るためです。トレント大学を選んだ理由は2つです。1つ目の理由は、トレント大学には高温に関する豊富なデータと実績があるため、我々の知識不足を補ってくれると考えたからです。2つ目は共同研究を行っており短期に成果が見込めたからです。少ないですが日本にも同様の装置はありますが、新たに共同研究を始めるには相互理解が必要で長い時間がかかるため研究が進みにくい現状でした。

成果

実験の成果としては自分が開発した新規材料に対して、自身の所属する研究室ではできない実験をできたため、世界で初めて得られたデータであり、結果も予想していたものと異なっていたため、ディスカッションをしながら研究を進めて、データをまとめることで国際学会にて学会発表を行うことができた。また、実験装置の使い方を教わる中で、装置の故障を防ぐ工夫なども学ぶことができ日本でも応用していきたいと考えている。

ついた力

立ち止まって考える力

日本ではとにかく実験を行うことが多かったが、留学では、どんな研究を行うべきかを考える力や、実験で得たデータに対して時間をかけて考察してから次に進む力を得ることができたと思う。これは、留学初期は実験装置が壊れていたために論文をしっかり読んで理解してから研究を進めてはかどったこと、装置を毎日は使えなかったために、次の実験までにゆっくりデータを考察する時間を与えられたことに起因していると思う。

今後の展望

研究に関しては、留学でどのような特性を示すかを明らかにできたが、なぜそのような特性を示したかについては十分明らかとは言えない。そのため、日本で引き続き解析を行い、なぜそのような特性を示したのか、より良くするにはどうしたらよいのかを解明していく。個人的には一度立ち止まって考えることの重要性を学んだため、今後の研究と就職後の仕事でも生かしていきたいと考えている。

留学スケジュール

2018年
9月?
2018年
12月

イタリア(トレント)

イタリアのトレント大学で現地の教授と共に約3か月共同研究を行った。具体的には上記の通り、日本で開発した材料の高温特性評価です。成果として、国際学会で留学先の実験結果を用いた発表をしました。留学先の教授にも見ていただきました。また、日々研究を進める中で、よく仲間を集めてコーヒーブレイクをしている姿を目にしました(私も参加しました)。ただの休憩のように思っていましたが、雑談に加えて研究のディスカッションを行っていることもあり、コーヒーブレイクはミーティングの役割も担っているから研究の効率が高いように感じました。日本でもコーヒーブレイクや一緒に昼食をとるなど情報交換を行いながら効率的な研究を行っていきたいと考えています。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

60,000 円

項目:航空券など交通費、保険

230,000 円

イタリアの実験装置
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

60,000 円

項目:航空券など交通費、保険

230,000 円

スペシャルエピソード

日本のことが、とても好きになった瞬間

留学へ行って日本を顧みる機会は何度かありましたが最も印象的に残ったことは世界の就活・仕事事情についてです。私自身12月に帰国で翌年の3月から就活だったため冬のインターンシップなど就活について考えていました。そんな時にせっかく海外へ来て友達も出来たのだからと、彼らが将来についてどう考えているのか聞いてみました。あるイタリア人の学生は、博士課程の学生です。彼は、イタリアには仕事はいろいろあるが、低賃金の仕事が多く博士を出た人には合わないことが多く、より良い条件の仕事を得るためにはドイツへ行かなければならないと話してくれました。また、チリ人の学生は、チリにはそもそも仕事があまりなくヨーロッパで就職するつもりだが、認知症の母が母国におり心配だと話していました。彼らの話を聞くまでは就活に対してネガティブな感情でしたが、自分の国にこれだけ多くの条件の良い企業がある事は誇りであり、日本で就職できることのありがたさを強く感じました。彼らがそれを教えてくれたことで就活も頑張れましたし、これから社会人として働くうえでも誇りをもって働けると思います。

パーティーで文化とか色々話したり。

非言語コミュニケーション

  • 語学力 : 英語

私はそもそも英語力が低く現地でのコミュニケーションが難しかったことから友達をつくるのに非常に苦労しました(現地がイタリアの片田舎で英語が通じにくい事も相まって)。何としても友達が欲しいと考えて2つの事を行いました。1つ目は毎日同じ時間に昼飯や休憩などを取り、同じ生活習慣の人と毎日顔を合わせて徐々に仲良くなる方法。これは話すきっかけづくりとしては非常に役に立ちましたが、英語力の壁は相変わらずありました。2つ目は非言語コミュニケーションです。英語力が低くて言語コミュニケーションが難しいなら非言語のコミュニケーションを取ろうと考えました。例えばスポーツや料理などです。1つ目の方法で仲良くなった友達の中にフットサルをやっている人がいたため一緒に参加させてくれと頼んで参加させてもらいました。スポーツはルールに従って行うためルールを知っていれば言語が少なくても行うことができるうえ、チームプレイであるため一体感が生まれ友達ができやすいです。もう一つの例は、日本文化の紹介の一環として配属された部屋のメンバーにお好み焼きと唐揚げを振る舞いました。中国人の握ったスシしか日本食を知らないと言っていた彼らに日本食を広められたことに加え、食を用いた共感から彼らとの仲を深めることができたと思います。あとは笑顔とジェスチャー。言語力が低い人は低いなりのコミュニケーションの取り方がある事を学びました。楽しかったです。

英語力が低い時は素材、レシピとか英語の下調べが大事。

留学前にやっておけばよかったこと

もっと英語が話せれば現地の学生とより深い内容のコミュニケーションやディスカッションが行えたと思う。

これから留学へ行く人へのメッセージ

英語力が低くて思いきれないこともありましたが、せっかく留学に来ているのだから...と思って積極的に色々なことにトライしてみてください。トライさえすれば意外とうまくいくことが多いです。うまくいかなくても死ぬわけではないので楽観的にとらえるようにしてください。一つうまくいくと自身がついて次々と物事がはかどります。