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有薗 直生

出身・在学高校:
穎明館高等学校
出身・在学校:
東京農工大学大学院
出身・在学学部学科:
工学府 情報工学専攻
在籍企業・組織:

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最終更新日:2017年01月31日 初回執筆日:2017年01月31日

身体錯覚時の脳の特徴を突きとめる!

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)・工学(機械・航空・宇宙・海洋・物質・材料・化学・医療・情報・画像・電気電子)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • チェコ工科大学 電気工学部
  • チェコ
  • プラハ
留学期間:
3ヶ月
総費用:
700,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 620,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC 680> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<TOEIC 785>

留学内容

普段私たちは自分の体を見て自分のものと感じますが、精神疾患患者の中には自分の手を見ても自分のものと思えない方がいらっしゃいます。そこで、身体知覚の特徴を突きとめ、精神疾患のリハビリテーションに貢献できるような解明をすることを目指しました。チェコでは、被験者を自分の手で集めていき、マネキンの手を自分の手と思い込ませる実験をメンタルヘルスを扱っている国立研究所で行いました。そのときの脳活動を高性能な脳波計で計測し、自分の身体を感じる上で、脳にどういった特徴が現れるのか、研究室の先生と相談を重ね解析を行いました。また、大学の研究室においても先生や学生との議論を通して、ヨーロッパにおける研究者の素質・熱意について学ぶことができました。

留学の動機

チェコ工科大学に生体工学を専門とした研究室があり、そこと共同研究することによって自身の研究を磨きたいと強く思い、チェコの研究室への留学を考えていました。もともと留学を通して自身の視野を深めたいという気持ちは強かったので、学内でのトビタテの説明会に参加しました。研修などのトビタテの支援に惹かれ、自身の研究計画をより良くし社会に貢献したいと思い、トビタテを通して留学をすることを決意しました。

成果

実験設計から解析まで、自分主体で行うことができ、研究者としての力を身につけることができました。研究結果も良好で、想定していた脳領域において特徴を発見することができました。チェコ工科大学の研究室内で解析手法や予備実験の結果を踏まえた研究発表を行ったところ、出席された方々からは高い評価をしていただけました。今後、研究成果を論文誌もしくは学会へ申込みする予定です。

ついた力

考えを吸収していく力

予備実験前に、チェコの先生から実験設計がおかしいと突っ込まれたときがありました。ただ、自分では先行研究からその実験設計でも問題ないと思っており、今後どう進めるか非常に困りました。しかし、先生の言うことに耳を傾けるよう心がけ、周囲とも相談した結果、他の研究からより良い方法を見つけることができ、実験を進めることができました。自分の考えに固執しないことの大切さを学びました。

今後の展望

留学を通して自分の研究を進められただけでなく、日本と海外の研究に対する姿勢について深く考えさせられました。チェコでは学生や研究への支援が手厚く、彼らの熱意も非常に強いものでした。日本の研究を活性化させるような取り組みをしたいと思い、国家公務員の道を選びました。海外に負けない熱意のある研究者を育てていくための基盤づくりをしていきたいです。

留学スケジュール

2015年
10月~
2015年
12月

チェコ(プラハ)

普段私たちは自分の体を見て自分のものと感じますが、精神疾患患者の中には自分の手を見ても自分のものと思えない方がいらっしゃいます。そこで、身体知覚の特徴を突きとめ、精神疾患のリハビリテーションに貢献できるような解明をすることを目指しました。チェコでは、被験者を自分の手で集めていき、マネキンの手を自分の手と思い込ませる実験をメンタルヘルスを扱っている国立研究所で行いました。そのときの脳活動を高性能な脳波計で計測し、自分の身体を感じる上で、脳にどういった特徴が現れるのか、研究室の先生と相談を重ね解析を行いました。また、大学の研究室においても先生や学生との議論を通して、ヨーロッパにおける研究者の素質・熱意について学ぶことができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

30,000 円

生活費:月額

100,000 円

チェコ工科大学での研究発表
国立研究所での実験
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

30,000 円

生活費:月額

100,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

研究室では、毎日2時ぐらいに30分間程度のコーヒーブレイクがあり、そこでコーヒーか紅茶を飲みながら他の学生と話す機会がありました。コーヒーブレイク中には、各学生が研究について議論しているときもあり、何の研究をするために留学しているかを話すこともありました。そのコーヒーブレイクでまずギャップを感じたのは、他の学生が全て博士課程、もしくは博士課程修了者だったことです。日本の研究室では、博士課程進学者は指で数えるほどしかいなかったため、研究キャリアの違いに驚きました。また、彼らが自分の研究を話す際には、研究内容や課題を力強く語ってもらい、研究者になることの姿勢の違いを感じました。自分の研究に自身を持っていること、自分の研究が好きであることが、研究をすすめる原動力になっていると感じ、研究者に必要な素質について学ぶことができました。

コーヒーブレイクで振るまった手巻き寿司パーティ

先方の返事遅れに注意!

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

私はそもそも5ヶ月の留学計画でチェコの研究室に行く予定でした。チェコでの3ヶ月以上の滞在にはVISAの申請が必要となるため、先方にVISAに必要な書類(入寮証明書など)を送ってほしいということをメールで伝えていました。しかし、チェコでは夏休みに入ると全く返事が来なくなり、音信が取れるようになったのは留学の1ヶ月前ほどで間に合わず、留学計画の変更をしました。大学が休みになると、連絡が取れなくなるというのはチェコ滞在中でもあり、留学前に必要な書類を送ってもらう際には、①しっかり連絡が取れる人と繋がっておくこと、②大学の休みにかぶらないように調整しておくこと、が大切になると身を持って学びました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

自身の視野を広めることは非常に良いことです!留学の前後で、自分の考えに固執せず他人の意見を尊重し、できるだけ多くの考えを吸収しようという姿勢に変わりました。これから留学する皆さんも、悩む機会が格段に多くなると思いますが、むしろそれをチャンスだと思って、周りの人から多くの考えを聞いてみてください。みなさんの留学が少しでも多くの気付きや学びが得られるものになることをお祈りします!