留学大図鑑

松原優華

出身・在学高校:
長野県長野高等学校
出身・在学校:
埼玉大学
出身・在学学部学科:
教養学部教養学科グローバルガバナンス専修国際開発論専攻
在籍企業・組織:

平和とは何かを問い続けた1年間

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • The University of Manchester, The Fuclity of Humanity, The school of Social Science
  • イギリス
  • マンチェスター
留学期間:
10か月
総費用:
1,600,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,600,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<IELTS6.0> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

留学テーマは「国際開発学」「平和」「難民」。
日本の在籍大学での勉強に物足りなさを感じ、国際開発学で世界トップレベルを誇るイギリスに留学を決め、同時に関心のあった平和学も勉強しつつ、難民自立支援活動に携わるため、マンチェスター大学を選んだ。留学の大きな目的は、こうした学問を深めることと難民自立支援活動に携わること。勉強面では、国際開発学と人道主義や平和構築学を中心に履修した。文献やレクチャーの密度もすごかったが、各授業で週1回のセミナーで、他のクラスメイトの意見を聞いたり、逆に自分の意見をぶつけることで、理解や視野を広げることができた。活動に関しては、実際は団体が活発ではなかったため、ロンドンで日本人向けの国際開発学勉強会を運営する団体の運営スタッフとして活動したり、コネクションづくりに時間をつかったりして、帰国後や卒業後のための活動を中心に行った。

留学の動機

大学入学直後から‘向こう見ずな支援をなくす’‘住民主体の自立支援’を掲げる国際協力団体FEST TOKYOに所属し、プロジェクト作成から現地で住民とかかわりながら実施した。その中で、国際開発学をもっと本格的に学びたいという意識が芽生え、留学を決意。同時に、私の幼少期からの経験と難民が抱える問題に重なる部分や問題意識があったため、難民をサブテーマに掲げ、活動したいと思った。

成果

一番感じたのは、難民支援だけでは根本の解決にはならないということ。そのために「争いをなくす」「平和を作る」ことに関心が移り、平和構築学への関心が高まった。同時に、平和構築の先にある「開発」についても授業やセミナーを通して理解を深めることができ、勉強面は満足できる留学になった。活動については、あまり実践的なことができなかった現実もあるが、その分他の活動に時間を使えたという点ではよかった面もあった。

ついた力

自己マネジメント、こだわり過ぎない力

授業で扱う文献や課題のために読む文献が多く授業のレベルも高かった。日本でのレベルでやっていたら絶対に無理だが、勉強への楽しさと期間的制限から、きっちりこだわってやりたいという気持ちもあり、無自覚に自分をおいこみ続けていた。結果、パニックになったり、周りの友人も病んでいく中で自分のキャパや優先順位を見極め、相談したり助けを求めたり、心をリフレッシュさせたりしながら適度に頑張る力が身についたと思う。

今後の展望

現在は学部3年なので、在学中は卒業に希望している海外大学院進学の準備を進める。同時に実践活動も行っていきたいという気持ちも強いため、残り2回の長期休暇はインターンかボランティアという形で渡航をしようと考えている。大学院では平和構築学を深め、将来は研究しながら現地の人々とかかわり、人がひとりひとりと向き合うことから生まれる、「ちいさなところからの平和」「人レベルでの平和」をつくりたいと考えている。

留学スケジュール

2018年
7月?
2019年
5月

イギリス(マンチェスター)

2018.7~語学学校
2018.9~1セメスター;人道主義、平和構築学を中心に。IDDP所属。第1回日本食パーティー実施。トビタテ生との交流。
2018.12, 2019.1クリスマス休暇:東欧訪問。試験期間。第2回日本食パーティー実施。トビタテ生との交流。
2019.1~2セメスター;国際開発学を中心に。第3回日本食パーティー実施。トビタテ生との交流。*2月末から3月中旬が一番悶々として追い詰められた時期でした。
2019.4イースター休暇:モロッコ訪問(観光、宗教と開発について学ぶため)。
2019.5, 6 2セメスター残り、試験期間。第4回日本食パーティー実施。ポーランド訪問(平和学習、ユダヤの歴史を学ぶため)

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

大学のメインゲート
第1回日本食パーティー・おにぎりパーティーの様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2018年
7月?
2019年
5月

イギリス

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

日本のことが、とても好きになった瞬間

留学中に計4回の日本食パーティーを実施した。これは留学先にもう一人トビタテ生がいたことが実施の大きな要因となった。はじめはTable for Twoという日本のNGOのおにぎりアクションという企画にあやかって、おにぎりパーティーをしたことがきっかけで、その際に日本人コミュニティに呼び掛けたところ、もう一人のトビタテ生が反応してくれて、二人で運営した。結果様々な国籍の60人ぐらいが参加する大規模パーティーとなった。終了後すぐに2回目実施の要望がでて、1年間で4回、合計100人以上を巻き込むことができた。
1回目のおにぎりパーティーが、相当インパクトがあったらしく、その後から「おにぎりの人」というタグ付けがされるようになった笑。パーティーの後から、友人たちから日常的な‘リアル日本食’の作り方を教えてほしいという要望が多く来ることにもつながったため、日本文化発信という意味でもすごく価値のある会だった。
毎回メニューを変えて実施する中で、日本への留学経験者や日本人から一番評判が良かったのはお好み焼き、そのほかの人達から評判が良かったのが卵焼きと唐揚げだった。

総勢60人ぐらいでおにぎりを作りました!
「来る前よりも美しく」精神って素敵だと思う瞬間でした。

フラット生活

  • 住まい探し : 学生寮

マンチェスター大学の学部への交換留学では、基本的に正規生1年生とフラットメイトとなる。私のフラットはイギリス人6人、アメリカ人1人、中国人1人の男女ミックス9人フラットだった。他のフラットと比べても偏りが大きいメンバーだった。フラットメイトによって状況はかなり異なるようだったが、私のフラットはキッチンの使い方とフラットパーティが問題だった。使ってもそのまま放置のキッチン、シンクには常にだれかの食べ残しと食器が散乱、床には野菜の破片なんて日常。すごくストレスフルだった。一番問題だったのがパーティ騒音とその後のキッチンの荒れよう。騒音は仕方ないので、対策としてパーティが始まる時間に図書館や友人宅に避難して回避するようにしていた。後片付けに関しては何回かお願いしたものの、片づける習慣がないらしく、すぐに元通りになった。結果として、対処に解決法になるかは微妙だが、私がフラットを使う時間を極端に短くしてストレス原に触れる時間が極力ないようにした。

留学を勧める・勧めない理由

私は留学に行って本当に良かったと思う。それは勉強面だけでなく、精神面的にも人的にも成長できたと思うからだ。もちろん苦しい時期もあったが、それすら成長の糧にできた。日本で学生生活をしていて、あそこまで追い込まれたり自分と対話することは難しいと思う。留学が大きな挑戦だったがゆえに、学ぶことも多かった。留学先でしか得られない、素敵な出会いもあり、毎日が刺激的で学びに溢れた日々を過ごすことができると思う。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学ではそこで住むという経験だけで、日本とは密度の違う生活になると思います。留学期間は限られているけど、その中には休まなければならない時期、考えをまとめる時期、自分と向き合いなおす時期など、実際に行動を起こせない時期もあるでしょう。でも、そういう時間ですら、日本で学生生活している中ではなかなか取れない貴重な時間だと思います。「今しかできないことは何か」を胸に頑張ってください。