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キノ

出身・在学高校:
兵庫県立加古川東高等学校
出身・在学校:
香川大学大学院
出身・在学学部学科:
農学研究科
在籍企業・組織:

ガーナの事や農学分野での留学についてはアドバイス等できるので、気軽にご相談下さい。
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最終更新日:2021年01月14日 初回執筆日:2021年01月14日

グラスカッターの畜産利用研究

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ガーナ大学
  • ガーナ
  • アクラ・ワ
留学期間:
12カ月
総費用:
2,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,690,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC500点> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC640点>

留学内容

ガーナ人に好んで食べられる大型齧歯類のグラ スカッターの畜産利用のための研究をガーナ大学で行いました。グラスカッターの生息している西アフリカ地域の多くでは、野生のものが狩猟などで捕獲し、食されており、人畜共通の感染症の媒体となる可能性や生態系の破壊が危惧されており、畜産動物として飼育する取り組みが行われています。しかし、現状では畜産動物として効率のよい生産が行われているとは言い難いため、ガーナ共和国への留学を通して、飼育環境について学び、飼料から畜産に貢献できる方法を考えました。

留学の動機

私は学部生の時に出会ったガーナ人の友人からグラスカッターの存在を知り、日本では馴染みのないお肉に対する興味を持ちました。そこから調べるうちに、ガーナの飼育環境や畜産に対する考え方が日本とは大きく異なることを知り、現地でより深く学びたいと思い留学を決心しました。

成果

グラスカッターの飼育活動を通して、様々な背景を持つガーナ人や周辺国の人と関わりました。何度聞いても理解できない文化的な違いは多くありましたが、コミュニケーションを取ったことで、相手の事を受け入れる、また自分の事を受け入れてもらえるように行動することの大切さを学びました。

ついた力

柔軟な対応力

事前に現地の学生と連絡を取り、飼育試験計画を立てました。し かし、現地に行くと、給餌する植物種が季節毎に変化することが発覚し、当初予定してい た飼料構成ができなくなりました。そこで近隣の農家に飛び込み取材や現地大学の先生を 訪問し、通年入手できる植物種の特定を試み、基礎飼料として用いました。その結果、長 期間にわたる飼育試験中に一度も植物の供給が途切れることなく実施することができまし た

今後の展望

今後、世界中から日本へやってくる人や日本から世界に飛び出していく人が多くなっていく中で、すべての人が「おいしく、安全に」料理を楽しめるような世界を実現するために、食に関連する活動を行っていきたいです。

留学スケジュール

2018年
4月~
2019年
3月

ガーナ(アクラ・ワ)

4月から8月までと3月はアクラにある農場でグラスカッターの飼育を行い、9月から2月まではワでグラスカッター農家さんのお手伝いを行いました。アクラでは大学付属の農場で毎日のグラスカッターへの餌やりと飼育試験を行い、グラスカッターの畜産動物としての可能性を学びました。農場職員の方々と日々活動する中で、ガーナと日本の大学の違いを感じました。ワでは研究メンバーと共に、グラスカッター農家への飼育改善などのアドバイスを行いました。ガーナの中でも特に田舎の地域で生活をしていたので、日本と大きく環境も違い普段の生活が刺激的でした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

グラスカッターの飼育試験中の作業
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

周りに日本人が少なかったこともあり、留学中のストレスを吐き出す場所がものすごく限られていました。その時に日本にいる家族や友人からのメールや電話は自分の心を落ち着けてくれ、活動をもっと頑張ろうという活力になりました。

ワのマーケットの様子

メモとジェスチャー

  • 語学力 : 英語

英語に不安を抱えた状態で留学を開始したため、当初は自分のやりたい事を相手に伝える事が大変でした。少しでも相手に内容を分かってもらうために、翌日に自分が話したい事を書き出し、それを英語でメモにすることで、対応していました。それを続けていくうちに、話に必要な単語や文法もすぐに出てくるようになり、メモの量も減らすことが出来ました。また、突然の場面でもジェスチャーを使うことで気持ちを理解してもらう事はできたので、これらを継続して行い、次第に英語への不安はなくすことができ、多くの人とコミュニケーションを楽しむことが出来ました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

社会人と違い、学生の時の留学は現地の人と同じ視線で物事を見れる機会が多いと思うので、チャンスがあれば、積極的にトライしていってほしいと思います。