留学大図鑑 留学大図鑑

佐藤 文冶

出身・在学高校:
沖縄県立向陽高等学校
出身・在学校:
奈良学園大学
出身・在学学部学科:
人間教育学部 人間教育学科
在籍企業・組織:

環境保護や自然環境の保全を中心に活動しています。生き物や自然を守るための留学がしたい方は、連絡いただければ相談に乗れるよう努力致します。


最終更新日:2020年07月13日 初回執筆日:2020年07月13日

環境保護の価値観を日本へ!

留学テーマ・分野:
海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Conservation Volunteers
  • オーストラリア
  • メルボルン
留学期間:
5か月間
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 780,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<英検5級> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

日本の自然保護には、資金と人材が足りない。その収集方法を学び、東洋のガラパゴスとも呼ばれた日本の自然を保護する目的で旅立った。過去に世界一環境に優しくない国と言われたオーストラリアだが、今や環境保護の先進国となっている。絶滅種を出し続けている日本も、そこから学ぶことができるのではないかと考えた。結果として、企業参入による自然の商品化が環境破壊を進めたり、無知からなる愛護が自然保護の妨げになることがわかる。大事なのは国民全員が自然についての知識を持ち、自然を守ることを常識とすることだった。

留学の動機

小学生のころ住んでいた場所で、絶滅危惧種が多く、それを守るための環境保護活動を始めた。そして大学に通うため移り住んだ現在の場所もまた、私が昔住んでいた地域のように環境破壊が進んでいるように感じる。そこで、留学を通して、最適解を見つけようと考えた。

成果

主にバンディコットと呼ばれる固有種の保護活動を中心に環境保護のノウハウを学ぶことができた。そして、いかにして自然の大切さを広げることができるのかを知ることができた。また、想定していた環境保護の企業は、実際のところ自然破壊につながりかねない事も分かり、大変いい勉強になった。

ついた力

行動、知識、英語、やり続けたいと思える力

知らない土地でも、自然を守るために行動し、初めて行く場所であってもしっかりと向かえる行動力。生態系やオーストラリアの生き物についての知識。現地の方と会話するための英語力。そして、学んだことを日本に帰っても続けたいと思う強い意志を手に入れた。

今後の展望

現在、自然の大切さを子供たちに広め、日本の自然がどれだけ素晴らしいのか学んでもらえるような教師を目指して勉強している。さらに、SNSや動画投稿サイト、演劇などを利用し、留学の良さや自然環境の守り方、どうしてそれが必要なのかを伝える活動を始めており、今後仲間を増やしてより大きくしていきたい。

留学スケジュール

2018年
8月~
2019年
1月

オーストラリア(メルボルン)

メルボルンで平日は語学学校に通い英語力を向上させ、休日や学校のない日に地方の環境保護団体と連絡を取り、ボランティアやインターンシップという形で活動に参加する。基本的に森づくりを中心とした環境の土台作りに参加させてもらったが、その中でも貴重な生き物であるバンディコットの生態調査に参加できたのはかなりの学びになった。ほかにも、ペンギン保護に関するボランティアに参加したりなど、環境保護について学ぶ機会は多く、営利目的でなく心からの愛情による活動の力を知った。また、だれもが共通認識を持つということの大切さを学んだ。

費用詳細

学費:納入総額

300,000 円

住居費:月額

60,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:移動費

60,000 円

バンディコットの生態調査に紛れ込んだポッサム。
森づくりのために腐葉土を運んでいる。
ボランティアによって観光客から守られているペンギン。
費用詳細

学費:納入総額

300,000 円

住居費:月額

60,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:移動費

60,000 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

ボランティア先に向かうため、ディーゼル機関車に乗ったまではよかった。学校終わりに乗ったため、かなりうとうとしており、慌てて目が覚め地図を確認すると、すでに目的地についていたのだ。危ない!と感じた私は、即座に機関車から飛び出た。ギリギリセーフ。そう思いながら地図を確認すると、目的地まで60キロ以上も離れた場所だった。どうやら目的地と現在位置を見間違えたらしい。さらに、最終電車だったらしく、明日の昼過ぎにしか次の電車はない。そこで私は、街頭一本もない夜道を、大型トラックしか走らないような夜道を、ただ一人延々と歩き続けた。
次の日、足の皮は捲れ、全身筋肉痛に襲われてしまった。

夜道

ボランティア先はめっちゃ募集してる。

  • 留学先探し : ボランティア

私の場合は語学学校を中心にボランティアの募集要項がないか確認し、気になった場所には即座にメールを送っていた。特に環境保護に関しては肉体労働が多い反面興味のある人間は少なく、英語が話せる人間ならだれでもOKだというところもあった。場所によっては、環境について勉強をし、テストを受ける必要がある場所もあるが、特に気にする必要はない。興味のある活動には積極的にアプローチすることをお勧めする。また、観光先で活動されている人に声をかけるのもおすすめ。エージェントを通すのも一つの手だが、自分の足で活動先を探すのも楽しいのでお勧めする。バンディコットの生態調査に関しては自分から申し込んだのだが、とてもいい体験になった。休日など予定のない日は、ボランティアを考えている場所へ客として訪れてみるといいだろう。

留学前にやっておけばよかったこと

英語勉強。英語がもっと話せるのなら、語学学校に通っていた時間も環境保護活動に仕えた。割と毎日話していれば自然と会話はできるようになる。

留学を勧める・勧めない理由

めちゃくちゃ楽しい。特に価値観が変わる。私はステレオタイプだったが、今は男らしさという縛りから解放され、自分のありたい姿になれている。留学してよかったと、心の底から思える。

これから留学へ行く人へのメッセージ

とりあえずやってみよう、でいいと思う。その先で、自分の夢や目標について改めて考えることもできる。新しくやりたいことが見つかるかもしれない。今生きている環境で培ったバイアスを、色眼鏡を、全く違う環境に入って取っ払ってしまうのもいい経験になると思う。