留学大図鑑

ゆっきー

出身・在学高校:
クラーク記念国際高等学校
出身・在学校:
静岡理工科大学大学院
出身・在学学部学科:
理工学研究科システム工学専攻
在籍企業・組織:

最終更新日:2019年05月15日

ブラジルで無人航空機の制御を学ぶ!

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ブラジル航空技術大学
  • ブラジル
  • サン・ジョゼ・ドス・カンポス
留学期間:
12か月
総費用:
1,200,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,690,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ポルトガル語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

ブラジル航空技術大学に留学し、無人航空機の飛行制御に関する研究をした。学部時代は競技用の自動車を設計・製作するサークルに所属していたが、将来的に空飛ぶクルマをつくりたいという目標を持ち、航空大学への留学を決意した。
自動車分野への応用を目指し、Quad Tilt Wing型垂直離着陸無人航空機の飛行制御シミュレーションを題材にし、航空分野が先行するモデルベース開発やコンピュータシミュレーションの技術を学んだ。
機械工学科出身で、学部時代は自動車分野に注力していた為、留学当初は研究に必要な知識が足りないと感じていた。その為、留学先で開講される講義の聴講や他学科の教授への質問を通して専門知識を増やしてゆき、最終的には英語で論文を執筆した。

留学の動機

将来空飛ぶクルマをつくりたいという夢を持ち、航空工学を学ぶ決心をした。また、グローバルに働く技術者になりたいという思いから、大学在学中に海外留学を経験したいと考えていた。英語圏に留学する選択肢もあったが、日本では体験できない新しい言語で異文化の中で生活をしてみたいという気持ちが強かった。

成果

研究活動においては、担当教授以外からも指導を受けながら英語論文を執筆するに至った。研究に関する知識を得るためにポルトガル語による講義受講や様々な他分野の研究所への訪問を行った。また、異文化交流として、日系ブラジル人との交流や学生寮の学生たちに日本語を教えたりした。

ついた力

主体的に動く力

日本にいるときには、担当教授が研究のフォローや定期的なゼミを開催してくれたが、留学先では担当教授が指示をしてくれることはほとんど無く、自ら動く必要があった。研究テーマの提案や足りない工学知識を補うための講義受講など、自分の目標の為に何をする必要があるのかを考え続けて実際に行動に移すというプロセスを繰り返すことで、主体的に動く力が身についた。

今後の展望

今後は、ブラジルで取り組んだ研究を発展させ、ニューラルネットワークなどのコンピュータサイエンスの分野を制御に応用していきたい。大学院修了後は、もともと好きであった自動車分野に進み、それまで学んだシミュレーションや制御の技術を用いて、先進安全技術や自動運転システムの開発に携わりたい。

留学スケジュール

2018年
2月~
2019年
2月

ブラジル(サン・ジョゼ・ドス・カンポス)

大学に所属し、大学院の講義受講および研究活動に取り組んだ。留学先では研究室に所属し、教授の指導を受けながら無人航空機の飛行制御とシミュレーション手法の開発に取り組んだ。Quad Tilt Wing型垂直離着陸無人航空機という複雑な形状の無人航空機のモデリングを行い、MATLAB/SimulinkおよびフライトシミュレータソフトX-Planeを接続した制御則の検討を行った。研究に取り組む中で、同研究室に所属する博士課程の学生とのディスカッションをすることで、ポルトガル語の習熟や、「異文化・多国語での研究活動を経験する」という当初の目標の達成に繋がった。
また、留学中は学生寮に滞在して現地の大学生と一緒に生活することで、今までの生活とはまったく異なる食事や生活スタイルを経験し、インターネット上で得る情報だけではなく、肌で海外を身近に感じることが出来た。

費用詳細

学費:納入総額

30,000 円

住居費:月額

3,000 円

生活費:月額

30,000 円

現地の大学院生とのディスカッションの様子
費用詳細

学費:納入総額

30,000 円

住居費:月額

3,000 円

生活費:月額

30,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

ブラジルに到着してから大学の学生寮に入寮できるまで2週間を必要とした。その際に、ホームステイさせてもらった家族には本当にお世話になった。日系ブラジル人の旦那さんとブラジル人の奥さん、2人の男の子の4人家族で、旦那さん以外はあまり日本語を話せなかったため、コミュニケーションが取れるのか不安を感じていた。しかし、私の拙いポルトガル語を理解してくれようと待ってくれたり、日本語を積極的に勉強しようとしてくれたりして、不安は杞憂に終わった。
話す練習に付き合ってくれるだけでなく、ブラジルの家庭料理を振舞ってくれたり、近所のスーパーマーケットにつれていってくれたりと、初めての海外で不安ばかりの私を心強くサポートしてくれた。異国の地でもホームシックにならずに1年間滞在できたのは、この家族のおかげだと思う。今後、海外に行くことがあったとしても、このような温かい繋がりを築くことができたら安心していられると感じた。

ホームステイ先の家族との記念写真

大学院への進学によって帰国後すぐに就職活動への対応を可能に

  • 単位・留年 : 休学・留年

留学開始時には、日本の在籍大学では学部3年生の2月であった。取得単位の卒業用件は満たしていたので、順当に進級すると、1年間の留学から帰国した際に学部4年の2月になってしまい、就職活動を行う時間が取れないという課題があった。その解決策として大学側からは留年または1年間の休学をし、帰国後に4年生を始めるという提案があった。しかし、私は大学のスキップ入試制度を利用して大学院に進学する道を選んだ。スキップ入試制度は大学独自の物で、成績や単位要件を満たす場合に、学部3年修了後に大学院の修士1年に進学できるというものであった。この制度を利用して、留学中に修士1年生に進学し、帰国後は修士2年生に進級することができた。その結果、全体として大学に所属する年数は変わらないが、卒業時に修士了の学位を取得することができ、留学先で大学院講義の受講が可能となった。
このように、学部3年や4年でも就職活動の心配をせずに留学できるシステムは探せばあるので、留学に行こうかどうか悩んでいる学生にはぜひ行ってほしい。

留学前にやっておけばよかったこと

留学保険の調査をもっとしておけばよかった。留学中に、日本から持ち込んだラップトップが故障したが、加入していた保険では補償されなかったため、自費で日本の約2倍の値段がするものを購入せざるを得なかった。

留学を勧める・勧めない理由

目的や目標があり、その近道が留学であると感じる人は、留学に行くべきだと思う。海外(特定の国や地域)出ないと得られないものは何か、何が日本と同じなのか(違うのか)を知るだけでも、留学の価値は大いにある。

これから留学へ行く人へのメッセージ

必ず、何か目標を持って行ってください。それは、必ずしも目に見える成果につながるもので無くてもよいと思っています。何かもやもやを解決するために行っても良いし、新たなもやもやを得るためでも良いと思います。ただ、何をするにしても、自分が今何のために何をしているのか、それはその場所でないと、自分でないと出来ないことなのか問いかけてください。