留学大図鑑

タイキ

出身・在学高校:
徳山工業高等専門学校
出身・在学校:
徳山工業高等専門学校
出身・在学学部学科:
環境建設工学専攻
在籍企業・組織:

ヨーロッパの騒音評価手法を学びに行く!

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Ghent University, faculty of Engineering and Architecture, department of Information technology
  • ベルギー
  • ゲント
留学期間:
10か月
総費用:
1,850,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,850,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC600点> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

ヨーロッパの広域な騒音評価に積極的に用いられているNoise Map手法を学び,日本の騒音評価手法を改変したいという思いで留学を行った.留学前より日本におけるNoise Mapを用いた道路交通騒音の広域予測手法に関する基礎的研究を行ってきており,この度ご縁があってゲント大学のDick Botteldooren教授のもとで10か月間彼の研究に携わった.教授は現在も行われているヨーロッパでの広域な道路交通騒音評価のプロジェクトに着手しており,そのなかで対象地域の実測値とNoise Mapを用いた予測結果とを比較する作業をやらせていただいた.予測計算は、プログラミング言語のPythonとGIS(地理情報システム)を用いて行った.またほかの比較対象として,ヨーロッパの広域な騒音評価で主流な計算ツールであるSoundPLANの計算結果とも比較し評価を行った.

留学の動機

私が高専の本科5年と専攻科1年の時に在籍していた研究室の教授が,私が専攻科1年の時にBotteldooren教授のもとに1年間invitation professorとして滞在され,その教授に私もヨーロッパの騒音評価のプロジェクトに参加しないかと誘っていただいたのがきっかけ.

成果

結果としては,SoundPLANは居住地域において反射音の補正を加味しておらず,予測値を過大評価していることが判明した.今回の留学で,騒音評価の手法や考慮する要素は国や地域によってさまざまなことを感じた.特にヨーロッパは隣の建物と連結して家が建っており,日本よりも反射音が騒音の発生に大きく関わっていた.今後日本での騒音評価を行う際は,計算をする際に考慮すべき要因を見落とさないように心掛けたい.

ついた力

受け入れ力

様々な国や地域の人々とランチをしたり普段の会話をしたりする際に,周りの仲間たちは自分とは違う国の人の言うことや意見が自分にとってはおかしかったり変だと感じても,その意見に反発するのではなくしっかりと自分の中に受け止めて自分なりの意見を伝えていた.その空間に長いこといたら,自分もいつの間にか相手の意見を受け入れることに抵抗がなくなり,すんなりと意見を聞き入れることができるようになっていた.

今後の展望

今回の研究では,結果は出たもののそれを論文や専門誌等の記録に起こしていないので,今後は結果をまとめて論文に起こし,学会発表を行うつもりである.また現在私は高専の専攻科2年で,卒業後は大学院に進学し同じ道路交通騒音の予測手法に関する研究を継続するつもりであるので,まずは大学院入試に向けて勉強をしていく.

留学スケジュール

2018年
5月?
2019年
2月

ベルギー(ゲント(ヘント))

ヨーロッパの広域な騒音評価に積極的に用いられているNoise Map手法を学び,日本の騒音評価手法を改変したいという思いで留学を行った.留学前より日本におけるNoise Mapを用いた道路交通騒音の広域予測手法に関する基礎的研究を行ってきており,この度ご縁があってゲント大学のDick Botteldooren教授のもとで10か月間彼の研究に携わった.教授は現在も行われているヨーロッパでの広域な道路交通騒音評価のプロジェクトに着手しており,そのなかで対象地域の実測値とNoise Mapを用いた予測結果とを比較する作業をやらせていただいた.予測計算は、プログラミング言語のPythonとGIS(地理情報システム)を用いて行った.またほかの比較対象として,ヨーロッパの広域な騒音評価で主流な計算ツールであるSoundPLANの計算結果とも比較し評価を行った.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

90,000 円

生活費:月額

70,000 円

項目:渡航前準備,航空券

250,000 円

私と同僚のTijmen
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

90,000 円

生活費:月額

70,000 円

項目:渡航前準備,航空券

250,000 円

スペシャルエピソード

人生初のストライキに遭う

確かこれは10月の終わりごろ,いつも使っていたバスがいくら待っても全然来なかった.基本的にベルギーのバスは5分くらいの遅れがざらだったので,渋滞にでも引っかかったのかと気にせず待っていた.しかし,15分待っても,30分を過ぎてもバスは一向に来ずさすがにおかしいなと私も私の周りにいた人たちもそわそわし始めた.このころはちょうど秋から冬にかけてだんだんと気温が下がってきており,まだ冬本番ではないといえど流石に凍えてきた.私の住んでいたところからラボまでは徒歩で約1時間強かかるので,意地でも歩きたくなかった私はかたくなにバスを待ち続けた.45分,1時間、、、と過ぎたところでようやくお目当てのバスが来て,無事にその日はラボに行くことができた.ラボについた後,今日のバスの遅れについて調べてみると,その日はベルギー全体で労働組合の大規模なストライキが起きており,私のメールにも一週間前に大使館からストライキの注意喚起のメールが送られていた.当然その日は帰りのバスも通っておらず,結局歩いて自宅まで帰る羽目になった.この日を境に,私のなかで朝起きたら必ずメールをチェックするというルーティンが確立された.

バス停で待ちぼうけの図

できれば3か月前からの準備を進めておくと吉

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

まず初めに,ベルギーに長期滞在しようと思っている方は,かなりVISAの発行に時間を割かれると思っておいたほうがいいです.ですから,トビタテの合否発表の前から,東京のベルギー大使館に長期VISA申請の問い合わせをしておくと,いいスタートダッシュが切れると思います.
ベルギーでの学生用長期滞在VISA(2018年時点)の発行には,14,5種類の書類を用意して東京にあるベルギー大使館に申請する必要があります.以下に,特に大変だったものを挙げます.
1位,滞在先の大学の入学証明書
1番時間がかかったのはこれ.大学によると思いますが,どんだけ証明書を送ってくれというメールを送っても返事が返ってこない.私にとって,1日に10通以上メールのやり取りをしたのは初めての経験でした...基本的にベルギーで働く人々は定時には帰ってしまい,その上日本との間には7時間の時差があるので,そういったやり取りをする際は早め早めの行動を推奨します.
同率2位,無犯罪証明書・英文健康診断書
まず無犯罪証明書については,住んでいる都道府県の警察本部に出向いて発行してもらう必要があります.そして英文の健康診断書は,日本の赤十字に登録されている赤十字病院に出向いて作成してもらう必要があります.この二つが同率なのは,二つとも東京の外務省にてアポスティーユという証明をもらわないと,VISA申請の時に突っぱねられます.
これからベルギーに行く方の参考になれば幸いです.

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学に限らず,外の世界に出て新しいものに触れたり人と接したりすることは,今後の人生をより豊かにそして広がりのあるものにしてくれます.そして海外では日本とは違う文化に実際に触れることになり,否が応でも刺激を受けると思います.たくさんの刺激を受けられる環境の中で,自分のやりたいことを進めれば,自分が思い描いていた理想の何倍も膨らんだゴールが待っているはずです.皆さんの挑戦が大成功するのを祈っています.