留学大図鑑

鈴木 菜穂

出身・在学高校:
徳島県立城東高等学校
出身・在学校:
徳島大学
出身・在学学部学科:
総合科学部 社会総合科学科
在籍企業・組織:

精神疾患に対する偏見を無くす

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ルンド大学・Projects Abroad
  • スウェーデン・ルーマニア
  • ルンド・ブラショフ
留学期間:
5ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,000,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

 日本には精神病患者に対する偏見が根強く残っており、地域での生活が困難なものとなっています。これは、本来の治療目的ではない精神科病院の長期入院のことを指す「社会的入院」が、深刻な人権問題へと発展していることからも分かります。長寿国として世界に知られている日本ですが、「心の健康」はなおざりになっているのです。
 このような状況を改善し、より多くの人が地域社会で生活することのできる環境を整えたいと思い、ノーマライゼーションの本場であるスウェーデンへの交換留学と、ルーマニアのブラショフにある特別支援施設でボランティア活動を行いました。
 また、患者の方等の絵や作品が「アール・ブリュット(Art Brut)」作品として評されることも多いため、偏見を無くすという観点からこれらにも注目し、アール・ブリュット作品を展示している美術館にも行きました。


留学の動機

 大学入学当初から、在学中に留学したいと漠然と考えていました。自身の専攻である心理学と関連して精神医療を取り巻く環境に関心をもったことから、福祉国家として名高いスウェーデンに留学することを決めました。また、相対的に日本の障害者福祉の現場の特徴や改善点等を知るために、海外の現場についても知りたいと考えました。

成果

 制度等の体制を整える上で、その基盤となる人々の意識を変えることの大切さを実感し、メンタルヘルスをより身近なものにするという観点から、テクノロジーを活用することに興味をもちました。自身の状態を可視化したり、心理士等との距離を近くしたりすることで、従来よりも気軽にメンタルヘルスに気を付けることができるようにしたいです。3年次より始まるゼミ活動でも、この分野について学習を進める予定です。

ついた力

行動力

 ちょっとしたトラブルが起こったときに1人で対処したことや、進んで行動しなければならない環境に身を置いていたことから、以前よりも行動力がついたと思います。その場で求められていることは何か、またその中で自分が出来ることは何かといったことを考えて行動することができるようになりました。

今後の展望

在籍している大学で研究室に所属して、卒業論文に向けて学習を進めていきます。

留学スケジュール

2018年
8月?
2019年
1月

スウェーデン(ルンド)

 ルンド大学で交換留学を行い、スウェーデンの社会政策に関する授業等を受けました。授業以外では、各テーブルで様々な言語を互いに教え合う「Language Cafe」や、ルンド大学で日本語を学んでいる学生と日本人留学生が交流する「会話会」に頻繁に参加していました。
 また、スイスのローザンヌにある「Collection de l’ art brut (アール・ブリュット コレクション)」を訪れました。アール・ブリュット作品を専門に収蔵・展示しているところで、留学期間中に日本の作品を展示する展覧会「Art Brut from Japan, Another look」が開催されていました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ルンド大学の図書館
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2019年
1月?
2019年
2月

ルーマニア(ブラショフ)

 ルーマニアのブラショフにある特別支援施設「Fundatia Rafael / Rafael foundation」でボランティア活動を行いました。この施設では、主に心身に障害をもつ方々の生活支援と、彼らが製作する商品作り(キャンドル、ポストカード、ストラップ等)をしました。
 午前中は幼児と一緒に遊んだり彼らの食事のサポートを行ったりしました。そして午後からは、大人の方々を対象にアクティビティとして塗り絵やボードゲーム、また商品作りのお手伝い等をしました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ブラショフの街並み
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

 スウェーデンには、Fikaというコーヒーブレイクの時間が文化として根付いています。授業内でFikaを楽しんだこともありました。友人と一緒に、コーヒーを片手に将来のことや自分の興味のあることなどを話した時間はとても楽しかったです。

Fikaに欠かせないシナモンロール

暗い冬を乗り切るために

  • 住まい探し : 一人暮らし

 ヨーロッパのほとんどの国で同じことが言えるかもしれませんが、スウェーデン・ルーマニアの冬は寒いだけでなく、日が暮れるのが早いです。特にスウェーデンにいる間は、朝まだ十分に日が出ていない時間に大学へ行き、日が出ている間に授業を受け、暗い中寮へと帰る生活が続きました。日の光を浴びる時間が短いことから、時間感覚がつかめないだけでなく、気分が落ち込みやすくなることもあります。このことは渡航前に知ってはいましたが、実際に体験すると慣れるまでは大変でした。
 授業が無い日でも昼間に外出したり、友人と会う機会を多くしたりしたことで何とか体調を崩すことなく乗り切ることができました。スーパー等で買えるビタミン剤を飲むようにしていた人もいました。

留学前にやっておけばよかったこと

 洋楽に詳しくなかったので、音楽の話題になったときに話についていくのが大変でした。話のタネとして留学前に自分のお気に入りの曲を見つけておくことをおすすめします。

留学を勧める・勧めない理由

 英語学習だけでなく、自分がマイノリティの立場になったことや日本の大学とは異なる学習環境に身を置いたこと、様々な国の人と交流したことは、私の今回の留学の大きな財産だと思っています。また帰国後の学習においても、あらゆる面で良い影響を受けていると感じています。「トビタテ留学JAPAN」は勿論、その他にも金銭面等のサポートを受けられるきっかけはたくさんあるので是非挑戦してみてほしいです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

 周りに留学をする人が少ない場合は、準備を進めていく段階で既に大変かと思います。しかしその分成長できますし、きっと大きな糧になると思います!
 スウェーデンやルーマニアへ留学される方にとって、この体験談がお役に立てれば幸いです。