留学大図鑑

まめ

出身・在学高校:
大阪府立刀根山高等学校
出身・在学校:
関西大学
出身・在学学部学科:
文学部総合人文学科
在籍企業・組織:

養鶏事業でウガンダの孤児院の運営自立へ

留学テーマ・分野:
海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • NGO ICYE Uganda
  • ウガンダ
留学期間:
4ヶ月
総費用:
920,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 730,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ルガンダ語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

養鶏事業を始めて、そこで得た収益を使って子供達の学費、食費、医療費を賄うプロジェクトを発足。
創業資金はクラウドファンディングで集め、2018年2月に1ヶ月かけて養鶏場を建設。2018年8月から4ヶ月間トビタテ留学で養鶏事業を本格的にスタート。
200羽からスタートしたが、中盤には166羽になった。ただ、餌の価格変動が激しく、天候に左右されやすいことも影響して、次サイクルの計画が立てにくい。
また、孤児院自体を運営しているNGO自体が貧困ビジネスをしているので、ボランティアに貧困現場を見せるのが仕事で、孤児院には自立して欲しくないという本心が垣間見えた。
母体であるNGOには勝てず、無許可で従業員解雇命令を出したり、越権行為が目立つ。事業として成り立たなくなってきてしまっている。

留学の動機

高校2年生から1年間イタリアに留学した際に、ウガンダ人男性に出会い、「私はウガンダに仕事がなくて妻子を養えないから仕方なくきた」という話を聞いた。そこで、ウガンダのような発展途上国において雇用を生み出すことが大切なのではないかと思い、雇用を生むプロジェクトをたてた。
養鶏は宗教的な影響を受けないという理由で始めた。

成果

汚れると思って着ていた安い服だが、この安い服の裏には安い労働力で働く人がいる。つまり、自分が貧困の加害者になっていることもある。私たちは無意識のうちに間接的に人を殺していたりする。そのような社会の中ですべきことは、自分の生活がどのように成り立っているか、想像力を働かせて精一杯生きることが大切なのではないだろうか。

ついた力

偶然を楽しむ力

”今”を構成する要素として、計画された”今”は、偶然の”今”に比べて圧倒的に少ない。現地で出会う人もたまたまであるし、今は偶然の連続によって成り立っている。その偶然は、計画の上で成り立っているのだが、全てを計画しようとするのは不可能だ。つまり、圧倒的に多い偶然による”今”を楽しむことができなければ、自らの幸福感を高めることは困難だ。

今後の展望

日本の幼児教育。人間の学習プロセスを逆行している今の日本教育を変え、様々なことに興味を持つ人材を幼児教育から育てていきたい。メディアやSNSの影響で現代社会では、イメージが先行してしまうことがしばしば起きる。このようなイメージ先行社会の副産物が、貧困ビジネスであったり、搾取労働の正当化であったりする。このような現実に目を向けるために、様々なことに興味を持つ姿勢が大切であると考える。

留学スケジュール

2018年
8月?
2018年
12月

ウガンダ(キユンバキム)

8月に生後1ヶ月強のひよこを仕入れ、温度管理などを徹底した。
9月に小学校教育で約30人の生徒に英語を教えるようになった。ここでは、識字率の低さを肌感覚で感じ、ウガンダが公表している識字率のデータが正確ではないことを知る。英語を教える以前に識字率を上げないと、政治的にも不安定な状況から抜け出せないので、文字を教えるようになった。
10月にサッカーコミュニティを構築。非行に走る少年のためにコミュニティを形成して、毎週サッカーコーチをしていた。所属制ではないが、毎週30~40人が集まってサッカーをしていた。
11月には卵の販売ルートが決まり、収入を得ることに成功した。中旬には純利益が出るようになっていたが、病気の蔓延などもあり、事業維持で精一杯に。
12月、隣国のコンゴでエボラ出血熱が流行し、危険が及ぶ前に自主判断で早期帰国。

費用詳細

学費:納入総額

660,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

20,000 円

項目:飲食代

100,000 円

私が建設した養鶏場。写真は、餌やりをしているところである。
英語(文字)を教えていた教室
費用詳細

学費:納入総額

660,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

20,000 円

項目:飲食代

100,000 円

スペシャルエピソード

貧困ビジネス

興味本位で、孤児院を運営しているNGOの現地最高責任者に「なぜ孤児院の運営を始めたのですか?」と聞いたら、「だって、あなたたち先進国生まれの人たちは、本当の”アフリカ”見たんでしょ?」と言い放った。私が期待していた答えは「子供達を助けるため」や「貧困を救うため」だったが、そうではなかった。私たち先進国の人間は、アフリカは何となく助けられなければならない存在だとか、アフリカ=貧困であるといったイメージが先行している。NGOの彼らの仕事は、私たちのイメージに沿ったアフリカを見せることであり、孤児院のような貧困を見せることが仕事であった。
孤児院の運営自立を目指して養鶏を始めたが、孤児院の運営母体であるNGOとしては孤児院に自立して欲しくないのである。自立してしまうと、私のような善意で動くボランティア精神に溢れた人間を孤児院に派遣できなくなってしまうのだ。
貧困を助けようとしていた自分が、貧困ビジネスの中にいた。
そして、なぜ私たちはアフリカ=貧困だと思い込んでいるのか。それは、資本主義と民主主義、大量消費主義社会やイメージ先行社会の副産物でしかない。遠い国の話のように思えて、私たちの身近にある問題なのだ。マサイ族は今やビジネスで跳んでいる。撮影が終わればBMWやベンツで帰る。私たち消費者、視聴者が求めれば求めるほど、世界は歪んでいくのだ。

英語を教えていた生徒達のParents dayの様子。

現金は持ち歩くと良いときもある。

  • 生活 : お金

タクシー強盗や警察の賄賂、汚職に巻き込まれたときは現金を支払えば何とでもなる。お金で身の安全が買える場合もあるため、ある程度の現金を持っていると便利なときもある。
ただ、持ちすぎるとスリなどに狙われるので注意。

留学前にやっておけばよかったこと

準備というと、出発前の自分の姿を思い描きがちだが、帰国する際にどのような姿で帰国したいかをイメージしておくと良い。
良いスタートは良いゴールが見えたときにある。

留学を勧める・勧めない理由

勧める。ただ、誰かに行かされるなら行かない方が良い。それは、辛いことがあったときに人のせいにしてしまうことにつながるからだ。
夢は、行動して見つける。赤ちゃんは、初めて外に出て、パティシエを見て「ケーキ屋さんは人をこんなに笑顔にするのか」とケーキ屋さんを夢にする。つまり、ずっと引きこもって考えていても夢は生まれない。

これから留学へ行く人へのメッセージ

偶然を楽しめ。