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フルタク

出身・在学高校:
私立福岡舞鶴高校
出身・在学校:
国立法人佐賀大学
出身・在学学部学科:
農学部
在籍企業・組織:

福岡県糸島市在住、佐賀大農学部出身フルタクです!トビタテ8期でJICAのインターンとして、カメルーンで半年間、NERICA米の普及や西アフリカ地域により適した品種創出のための研究をやってました!今は無農薬稲作の勉強と地元糸島の活性化、農業体験型教育をしてます!学生時代は①農業の勉強②お酒の勉強③留学のお手伝いとかいろんな事やってました。幅広くお話し&協力できると思うので気軽にご連絡ください!


最終更新日:2019年05月15日 初回執筆日:2019年05月15日

カメルーンでNERICA米普及

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • JICAカメルーン事務所
  • カメルーン
  • ヤウンデ
留学期間:
6か月
総費用:
900,000円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

首都ヤウンデ市内の圃場にて1-1)NERICA種子生産補助、1-2)陸稲早生NERICA選抜実験圃場管理、各地域の農村にて2-1)現場研修、2-2)一般農家モニタリングを行った。1-1)NEICA種子生産補助についてはNERICA米の生産やコメという作物ついて幅広く理解を深めることができた。また、現地の人々と一緒に作業をすることでフランス語や文化を学ぶことに繋がった。1-2)陸稲早生NERICA選抜実験圃場管理については卒業研究のための実験圃場であったため、作業スケジュールの作成、データ収集等を行った。極力ミスのない現地の人々とのコミュニケーションやより正確なデータを取るための工夫を学んだ。2-1)現場研修についてはコメを知らない人々にその特性から気候に適した栽培方法までを教え、かつミスが少ない効率的な手法を伝えることの難しさを実感した。2-2)一般農家モニタリングについては土地整備が不十分な環境で栽培している農家の現状を把握し、そんな状況下で日本の技術と彼らの文化を融合させて普及を行うことの難しさと共に、栽培を継続して行ってもらうための努力といった国際協力の現場を体感することができた。

留学の動機

将来、農業を通して日本に貢献したいと思っていた。農業を勉強するうえでアフリカの技術発展がこれから進むであろう国の現状を知りたかった。また、カメルーン等西アフリカの国においてより適した品種の創出を行っている研究室に所属していた。自分の研究分野であるイネの育種で国際協力としてカメルーンに貢献できる可能性があったから。

成果

日本の稲作の普及状況や技術向上、機械の葉発展等を現在のカメルーンの稲作の現状を見るからこそ考えたり調べたりしたため、日本の稲作の歴史を学んだ。国際協力としての稲作普及に携わったため、日本の技術をいかにカメルーンの文化に溶け込ませるかといった国際協力の難しさと共にやりがいを学んだ。博士課程を終えた農業の専門家の方々と仕事をしていたため、論理的思考力が身についた。

ついた力

論理的思考力

博士課程を終えた農業の専門家の方々と仕事をしていたため、論理的思考力が身についた。上司の方々の話の中で自分が理解している部分としていない部分の把握、話の転換やロジックの理解、論文を読んでそこから現場にどのように生かすかの発想力、コントロールできる要素が少ない発展途上国の環境で稲作を効率的に行う柔軟性、課題におけるボトルネックの特定といった多くの能力を求められたからである。

今後の展望

まず、農業の勉強を続ける。時代や技術、自分の知識が日々進化していく中で今あるリソースで自分の理想とする農業の実現を目指す。次に、地域との関りを増やし、子供が伸び伸びと育ち、相手を思いやることのできる人が多い地域を創出する。農業は地域との関りは非常に密接であるとともに人の生活において不可欠である。農業の発展と地域の活性化は同時並行で進めることが可能である。

留学スケジュール

2018年
6月~
2018年
12月

カメルーン(ヤウンデ)

首都ヤウンデにて原原種種子管理補助、陸稲早生選抜試験圃場管理を基本とし、地方にて現場研修、農家モニタリング、精米所モニタリング等を行った。基本的にフランス語や英語、農業の知識に長けたJICA専門家の方々と行動を共にした。また、現地の作業員や農家の方がと交流をすることで稲作の知識、文化の共有やフランス語の勉強ができた。多くの料理が日本にないものであり、味も微妙でストレスであったが日本の当たり前が当たり前ではないという価値観の崩壊に直面し視野をとても大きく広げることができた。

費用詳細

学費:納入総額

700,000 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

20,000 円

項目:カメルーンへのお土産、日本へのお土産、航空券

100,000 円

作業員と
現場研修
農家さんと
費用詳細

学費:納入総額

700,000 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

20,000 円

項目:カメルーンへのお土産、日本へのお土産、航空券

100,000 円

スペシャルエピソード

カメルーンの料理

ぶっちゃけ言ってカメルーンの料理はまずい!本当においしくない!観光客が多い所や外国人用の高いレストランは美味しいがローカルな屋台や農家さんの家で出てくる料理は口に合わなかった。農業を勉強し、食の大切さや食への感謝を学んでいる身として残さず食べることをモットーにしていたが難しい場面が多かった。お腹や口、手足までもがそれを体に入れることを拒み、吐き気や涙をこらえながら食べた料理がたくさんある。ただおいしくないというストレスだけでなく食を大切にしてきた自分が食を大切にできず強制労働になっていたことが本当にきつかった。でもそこから学んだことがある。この料理を食べて育ったカメルーン人はほぼ全員が美味しいと言いながら食べること。半年もいれば何となく食べれるようになったり、地域による味の違いすらも分かるようになったりと人間の環境適応能力がすごいということ。自分がどんなに美味しくないと言ってもそれを認めず、食べたことのない他のどの国の料理よりもカメルーンの料理が美味しいと信じて疑わないカメルーン人の自国愛。美味しくなかったとしてもつい美味しいと言ってしまう自分も日本人だと思う一方でカメルーンという国を全面に出してくる彼らはカメルーン人だななどと思った。自分にとって日本食が一番美味しいのだろうが他の国の料理を食べることは今後も続けていきたい。

マニョック(キャッサバ)と焼き魚
エルーとクスクスマニョック
アチュー

言語は現地で学べ!

  • 語学力 : その他の言語

カメルーンはフランス語であった。行く前からそれは知っていた。でも日本にいる間どんなにフランス語の教科書を開いても頭に入ってこないしそもそも教科書全然開いてない。ほんで結局そのままカメルーン着いたわけやけど「ボンジュール」「メルシー」がフランス語だということをそこで知るくらいにはからっきしの状態だった。結論から言うと半年後日常会話くらい(1日をフランス語のみで過ごせるくらい)には上達した。勉強の方法としては①単語、フレーズを現地の人たちが良く使う順にメモする②自分よりも言語ができる人がいるならその人の会話で知らないことわからないことをすぐに聞き、メモする。③ひたすらメモを見返す。④覚えたメモは消してまた新しいメモを増やす。これの繰り返し。実際日本でどんなにフランス語勉強したって発音とかニュアンスとかめっちゃ違うし。それなら現地の人たちが使ってるまま覚えたらいいのではという話。あとは自分から覚えたものを使いまくってニュアンスや発音を精査して自分のものにしていけば役に立つ使いやすい単語、フレーズから覚えていくから楽しくなってくると思う。

これから留学へ行く人へのメッセージ

主体的に頑張ってほしい!つらいこともあると思うけどそれはいつか自分の経験になるし日本帰国後のネタになるから困難を楽しんでほしい!一人でできることは限られてるから迷ったら友達、先輩、親にどんどん相談しよう!!