留学大図鑑 留学大図鑑

ガク

出身・在学高校:
神奈川県・横浜翠嵐高等学校
出身・在学校:
筑波大学
出身・在学学部学科:
生命環境科学研究科生物資源科学専攻
在籍企業・組織:


最終更新日:2019年05月15日 初回執筆日:2019年05月15日

生鮮なトロピカルフルーツの輸出を目指して

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • モンクット王工科大学トンブリー校(KMUTT)・ポストハーベスト工学研究室
  • タイ
  • バンコク
留学期間:
11か月
総費用:
1,100,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,320,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC760点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

おおまかに分けて2つである。
1. 修士研究(ラボワーク)
修士研究のテーマ「1-MCPマイクロバブル処理によるバナナ果実の追熟抑制効果」に関して、この分野のパイオニアである先生の下、研究を行った。また、日本では学ぶことの難しい熱帯果樹学・ポストハーベスト工学に関する授業への聴講・ゼミへの参加をし、積極的に知識を深めた。
2. フィールドワーク
1か月間、チェンマイ大学ポストハーベスト工学研究室の先生にお世話になり、チェンマイを拠点に熱帯果実の果樹園を複数訪問した。また、それぞれ1週間、チャンタブリ県とピサヌローク県の熱帯果実農家(バナナ・マンゴスチン・ドリアン・マンゴー)にファームステイを行った。


留学の動機

将来、国際協力を行う職業に就きたいと考えており、「好きなもの×国際協力」というキーワードを抱いていた。そして、学部3年次にインドネシアへ留学したときに熱帯果実に価値を見出した。しかし、日本では熱帯果実の研究がしづらく、その知識も足りず、また熱帯果実の栽培を今までに行ったことがなかったため、熱帯果実の大生産国であるタイで研究を行うこと・果樹園への訪問やファームステイをすることを望んだ。

成果

研究に関しては、充分な成果が得られ修論の提出・学会発表を今後する予定である。フィールドワークに関しては、いろんな地域の農家と会話をすることができ、熱帯果実に関するノウハウが身についた。また、実際に熱帯果実の栽培を体験することで知らなかった苦労や喜びを感じることができた。

ついた力

周りに相談する力

留学前は孤独・閉鎖的だと自分で定義していた研究活動があまり好きではなく、タイではフィールドワークをメインでやっていこうと考えていた。しかし、留学中にもう一度研究と向き合い、投げ出したくなってしまった際に、素直に周りの人に自分の胸の内を打ち明けたことで、研究の問題点が解決された。そこでようやく「研究とは孤独なものではなく、協力して助け合ってやっていくもの」という新しい考え方を抱くようになった。

今後の展望

留学中は自分の興味を持つ熱帯果実の勉強に専念したので、これからは、留学前から抱いていた「好きなもの(熱帯果実) × 国際協力」につなげるために、自分に何ができるのか考えていきたい。

留学スケジュール

2018年
1月~
2018年
6月

タイ(バンコク・モンクット王工科大学トンブリー校(KMUTT))

2018/1月-6月 KMUTTにおいて、2回本実験を行った。研究室の学生とのコミュニケーション不足のせいで最初の本実験を行うまでに2月準備にかかってしまい、その頃は苛立ちを覚えることが多かった。1回目の実験はおおよそ上手くいったが、2回目の実験は予想と反する結果となり、よく分からなくなってしまったため、独りでふさぎ込んでいた。実験の合間に、授業・ゼミへの参加やバナナ農家への訪問を行った。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

バンコクの大市場Talad Thaiでのバナナ選び
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2018年
6月~
2018年
8月

タイ(チェンマイ)

KMUTTの指導教員のつてを使い、KMUTT所属のままチェンマイ大学の研究室に1か月お世話になった。チェンマイでは実験はせずに、研究のまとめを行いつつ、先生の紹介を受けて、チェンマイ近郊(Mae Jo, Mae Ai, Mae Taeng, Mae Salong)の果樹園に何度か訪問した。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

Mae Taengのマンゴー農家の有機肥料となるフンを求めて
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2018年
8月~
2018年
11月

タイ(バンコク・KMUTT)

KMUTTに戻って、3回目の本実験を行った。この時には他の学生と協力することを覚えたので、実験中のトラブルにも臨機応変に対応することができた。実験終了後に、チャンタブリ県とピサヌローク県でファームステイを行った。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

チャンタブリ県のバナナプランテーションでのファームステイ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

KMUTTには留学生がたくさんいましたが、特にアジア、タイ以外のASEAN諸国の留学生と仲良くなりました。マレーシア人・ミャンマー人・インドネシア人・ブルネイ人・ベトナム人・カンボジア人・韓国人・台湾人……文化の違い・常識の違いに驚りたり、感心したりばかりの日々でした。

一緒によく遊びました

海外旅行保険の提携先の病院に行こう

  • 生活 : 病院

私はタイで2回通院する機会がありました。まず、1回目はラボワークのしすぎで肩の炎症を起こしたことです。その際は、病院でのコミュニケーションに不安があったので、海外旅行保険のしおりに載っていた日本語の通じるSamitivej病院に2時間かけて行きました。そこでは、日本語の通じる通訳をつけるかどうかオプションで選ぶことができたので、自分の状態をしっかりと説明することができ、その後の通院も滞りなくできました。加えて、その病院が海外旅行保険の会社と提携協定を結んでいたため、診察料はかかりませんでした。しかし、2回目の際は、大学のラボで指を切ってしまい、すぐに大学そばの病院で縫合をしてもらいました。その病院は提携先ではなかったので、その場でそこそこのお金を支払う必要ができて大変でした。

留学前にやっておけばよかったこと

タイ語は喋れた方が絶対にいいです。特に地方に行く際には。英語が通じるのはまれです。

留学を勧める・勧めない理由

今まで気づかなかった・知らなかった新しい世界や価値観が留学には転がっていると思います。
私は、学部3年時に留学したときには理想とは異なり、後悔の念でいっぱいでした。しかし、その後にもう一度留学したい・次こそは成功したいと思うようになりました。留学して後悔するかもしれません。ですが、ゼロにはならないと思います。何かを変えたいと思うなら留学してみようと私は背中を押したいです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学中は、必ず困難に立ち向かうときがきます。その際に自分がどうするか。日本にいるときには考えなかったような方法が見つかるかもしれません。抗う人にとって留学は自分を成長させてくれる場だと思います。そして、忘れてはならないこととして、留学は独りで旅立つものですが、独りで戦うものではありません。あまり独りでふさぎ込まずに、不安も喜びも周りに発信していきましょう。頑張って下さいね。