留学大図鑑

松岡 佑磨

出身・在学高校:
近畿大学附属広島高等学校・中学校 福山校
出身・在学校:
法政大学
出身・在学学部学科:
理工学部 応用情報工学科
在籍企業・組織:
ソフトバンク株式会社(19年度入社予定)

先輩の近況をリアルタイムでチェック!

アメリカのジョンズホプキンス大学に1年間、AI技術の研究留学をしていました。AI技術、画像認識技術、理系での研究留学に詳しいです。学生時代は、学業と研究に加えて、全脳アーキテクチャ若手の会という全国最大規模の人工知能の普及を目指す学生団体で副代表をしています。

最終更新日:2018年12月28日

世界トップの環境でAI、顔認識技術を研究

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ジョンズホプキンス大学大学院 コンピュータ科学部 CCVL Lab.
  • アメリカ合衆国
  • ボルチモア
留学期間:
12ヶ月
総費用:
3,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 2,170,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

AI技術の中の画像認識技術を使った顔認証技術において、自分の思いついた研究のアイディアを実現するために世界トップレベルレベルの環境で研究する。留学中は、留学先の教授や学生たちとディスカッションや最先端の研究の論文の情報交換をすることで、自分のアイディアを仮説にまとめ、プログラミングを通して仮説を実験し検証した。12ヶ月の留学期間でなんども仮説を検証してブラッシュアップする日々が続いたが、留学中に良い成果を出しきれず、帰国後も研究を続け、成果が出た際には研究成果として連名の学術論文を提出する。

留学の動機

世界トップレベルの環境でAI技術を研究してみたいと思った。また、せっかく海外で研究するので英語の語学力を伸ばしたいと思った。

成果

留学前に思いついたアイディアを現実的に検証可能な手法まで落とし込み、成果として認められそうな仮説とその検証を行うことができた。仮説を証明でき、成果がでた場合は留学先のジョンズホプキンス大学の教授と連名の学術的な論文を書くつもりである。

ついた力

逆算力

研究も留学実現も自分のできる最高のプランを実行していても、実現できるとは限らない。しかしながら、時間のかかる自分のプロジェクトを俯瞰して把握し、いまやるべきことを考える力、逆算する力は重要で意識して身につけた力だと思う。

今後の展望

留学先で実感した、研究における成果を生み出すエコシステムを所属する大学研究室や学生団体で広く伝え、日本のAI技術の界隈を盛り上げていきたいと思う。

留学スケジュール

2017年
9月~
2018年
9月

アメリカ合衆国(ボルチモア)

ジョンズホプキンス大学のCCVL Labに1年間、AI技術の研究留学をした。大学のあるメリーランド州のボルチモアという都市では現地の社会人がすむ家にシェアハウスをして、ボルチモアの現地の雰囲気や文化を学んだ。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

67,000 円

生活費:月額

110,000 円

ジョンズホプキンス大学の前で撮った写真
仲の良かったアメリカで出会った人たちとのハイキング
隣町のワシントンD.C. 安全で綺麗なアメリカの街
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

67,000 円

生活費:月額

110,000 円

スペシャルエピソード

日本のことが、とても好きになった瞬間

アメリカ留学を通して、日本が住みやすい場所だと気づき、これから社会人として日本を支えていく存在になりたいと思った。
僕の住んでいたアメリカのボルチモアは貧困の格差が大きく、有名な言葉だと「ボルチモアに生まれると麻薬の売人になるか、中毒者になるしかない」というものがある。実際に一緒にシェアハウスに住んでいた大工の人は、近所の酒屋さんで売人からたった700円程度で買ったヘロインが強すぎ、過剰摂取で病院に運び込まれ、戻ってくることはなかった。とても身近な人で、健常者に見えた人なので驚きが隠せなかった。この出来事をきっかけに世界最先端の技術大国のアメリカから、語られることが少ない裏側のアメリカの実情を垣間見た。また日本における様々な格差が大きくならないように、日本で働き社会貢献をして社会をより良くしていきたいと思うきっかけになった。

アメリカで一番治安の悪いボルチモアの中心部

研究留学先を見つける場合は、出来るだけ短期で良いので直接ボスと話すことが重要

  • 留学先探し : 大学院

アメリカの大学院に研究留学する受け入れ先の研究室を見つける方法です。

- [1] 国際学会で発表し、その場で仲良くなった研究者に留学の受け入れを打診
- [2] アメリカの大学の夏休み(5月-8月)のLab internshipに応募
- [3] 所属研究室の共同研究先に留学を打診
- [4] 所属研究室の指導教員の個人的なコネクションを借りる
- [5] 日本で開かれる国際学会に聴講者として参加し、その場で話しかけて打診
- [6] 読んだ論文や著者のWebページに記載される連絡先から直接連絡

上の方が承諾を得やすいです。
[1]が一番良い選択肢で、同じ学会に参加している研究者は研究者としての実力が同レベル以上であることが担保されます。そこで出会った研究者に留学の受け入れをお願いすると研究レベルも内容も知ってるため、良い返事が返ってきやすいです。まずは査読のある国際学会発表を一度経験することを目標に留学準備を進めると良いです。

学部4年生の夏で参加する[2]は日本では知られていませんがおすすめです。2,3ヶ月の短期で留学し研究しますが、ちゃんとやればその後の長期インターンは簡単ですし、そのままPhD studentとして大学院入学も可能です。少なくともCV(履歴書)に書ける貴重な体験なので、学部生は応募していくべきです。Lab Internの募集は年明けから春先あたりだと思います。

[3]と[4]は留学はあくまで研究のキャリアの選択肢の1つで、留学するために研究テーマや研究室を選ぶのは本質ではないので、保険程度に考えておくと良いです。[5]と[6]は最後の手段だと思っておきましょう。研究と留学準備を地道に進め周りから信頼感を得て、最終的に[3]や[4]あたりで留学先を見つけると良いです。

アメリカ企業のインターンシップ探し

  • 留学先探し : インターンシップ

企業でのインターン先を見つける場合は、

- [7] 企業のインターン募集ページから応募する
- [8] LinkedInで行きたい企業のHR(Human resource): 人事の人を検索して、メッセージを送りまくる

あたりかと思います。
[8]は、日本ではあまり知られていませんが、とてもおすすめです。
[7]は2、3月あたりに募集があると思います。
書類選考の後は、オンラインでの面接が選考としてあります。

アメリカへの研究留学に必要のない英語の語学力と本当に必要な研究力

  • 語学力 : 英語

僕が留学したジョンズホプキンス大学はTOEFL iBT 100以上と、とても高い語学力を求められます。
しかし、少なくとも大学院への研究留学に関しては、語学力は気にする必要がありません。なぜなら、入学の英語力のチェックに選択肢があり、"指導教員との面談"で研究に関して十分に英語力があることが認められれば十分なのです。僕はTOEFLは受けたことすらありませんが、教授とオンラインの面談をして、一度もTOEFLなどのスコアを聞かれることがなく留学できました。英語の語学力があるに越したことはないんですけどね。

ここから本題で、研究留学で重要なのは、研究の実績です。
一度はCV(履歴書)を留学先に提出することになると思います。このCVに研究の実績や表彰歴、インターンなどの就業歴を書きます。ここがどれだけ充実しているかが重要です。研究留学を考えている人はまず、この英語の形式の履歴書を書いてみましょう。内容がスカスカな人は英語よりもまず自分の専門性を示す実績を作ることが最初です。最初は語学の問題のない国内のインターンやコンペティションに参加して実績を作っていきましょう。

留学前にやっておけばよかったこと

特にありません。
1つ上げろと言われると、英語の語学力を問われない研究留学とはいえ、TOEFL iBT 80程度あると良かったなと思います。このラインを超えることを目指していたら、留学するタイミングがなかったと思うので、結果的にみて、留学準備に関して後悔したことはありません。

留学を勧める・勧めない理由

留学そのものにあまり価値はなく、留学を実現する過程で、留学するために必要な実力をつけて、想像していたなりたい自分の姿になることが留学することの大きなメリットだと思います。学生生活で重要なのは、大学生なら4年間という自由な時間を与えられた中で自分は何を自発的に考えて、何を取り組み、何を得られたのかということです。その1つの手段として留学はとても良いチャンスであり、目標だと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学のような大きなプロジェクトを実現するためには、逆算が重要です。
まずは一番自分が成長するだろう、ワクワクする留学を考えます。次に留学開始の限界を設定します。そして留学に必要な物をもれなくダブりなく挙げ、準備すべきタスクと期間を設定しましょう。計画は必ずうまくいかないので、準備期間にマージンを持たせましょう。逆算して準備すべき内容の取捨選択をして留学実現を目指しましょう。