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おとは

出身・在学高校:
立命館慶祥高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年11月20日 初回執筆日:2018年11月20日

医療ボランティア in America

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • UCP of Orange County
  • アメリカ合衆国
  • アーバイン
留学期間:
2週間
総費用:
700,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 216,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

私は将来、『世界に通用する整形外科医になる』という夢の実現に一歩近づくことを目的として、語学学校では日本人の生徒が多い環境でも、全て英語でコミュニケーションをとりながら、自分のレベルに合った本場の英語の授業を受け、細かなニュアンスを表現することが出来るようになったと思います。また、障がいを持つ子どもたちのリハビリ施設であるUCP of Orange Countyでのボランティアを通して医療の最先端に触れ、日本とは違うアメリカならではの障がいに対する見解・考え方を知ることが出来ました。Bike Campではハンディキャップがあっても子どもたちが目標を達成するために努力し、出来た時には心から喜ぶなど感情表現豊かな子が多く見られ、自分自身の障がいに対する見解が変化しました。子どもたちが努力する姿や日々成長していく姿には感動させられました。どんな些細なことでも成功体験を増やすことで、子どもたちに自信がつき、自立への一歩を踏み出すきっかけになったと思います。このような達成感を味わうことができる体験をすることは子どもたちとって本当に良い機会だと実感しました。

留学の動機

中学時代に2度の大きな怪我をした経験と休養中に養護学校に訪問させて頂いたことからリハビリの大切さを知り、将来は世界に通用する整形外科医を志しています。UCPでのボランティアを通して医療の最先端国であるアメリカで障がいに対する見解の中で子どもたちがどのように将来への道を見つけるのか、どのような支援を受けているのかということを今知り、夢の実現に一歩近づきたいと思いました。

成果

Bike Campで設定されている『5日間でBikeに1人で乗れるようになる』という目標は、ボランティアと子どもたちにとって実に明確だったので、結果的に全員が目標を達成することが出来たのだと実感しています。この成功体験は障がいを持つ子どもたちにとって貴重な体験だったと思います。

ついた力

積極的に行動する力

UCPでのオフィスボランティアでは、子どもたちの安全を守るために重要な書類を扱うなど難しい作業を多く任せられました。私はわからないことについて質問をしたのはもちろん、作業が終わる毎にスタッフさんに確認し、的確に仕事を進めることが出来ました。Bike Campでは、子どもたちやボランティアの方々と英語で沢山コミュニケーションをとることが出来、スムーズに子どもたちをサポートすることが出来ました。

今後の展望

今回の留学を通して、障がいをもつ子どもたちに寄り添いたい、健常者として当たり前に手を差し伸べられる人になりたいという思いがより一層強くなりました。将来は必ず整形外科医になって、障がいのある子どもたちでもスポーツが楽しめるよう、夢が叶うように子どもたちの充実したリハビリをサポートをし、国際大会やオリンピック・パラリンピックに同行できるような、世界に通用する医師になれるよう努力していきたいと思います。

留学スケジュール

2018年
7月~
2018年
8月

アメリカ合衆国(アーバイン)

1週目の午前中は語学学校で英語レッスンを受け、午後はUCP で書類整理と翌週のBike Campという障がいをもつ子どもたちが1人で自転車に乗れるようにサポートするプログラムの準備をしました。2週目はBike Campにボランティアとして参加しました。このプログラムの目的は、1人で自転車に乗れるようになることで自信をつけることなので、他者と比べないように気を付けてサポートしました。最初は医師が考案した、後輪がローラー状のRoller Bikeを用いてバランスをとる練習をし、各々のペースに合わせて後輪が車輪のTwo Wheel Bikeへ段階を進めていきました。子どもたちが緊張して下を向かないよう、好きなことの話で気をそらしたり、励ましたりしてサポートしました。参加した全員が5日間で自力で乗れるようになり、乗れた時にはまるで自分のことかのように喜びました。

費用詳細

学費:納入総額

150,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

Bike Camp
Bike Camp参加時のボランティアの様子
費用詳細

学費:納入総額

150,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

私が最も感謝している人は、留学生活をサポートして下さったHost Familyです。MotherとSisterが、5歳と7歳のBrotherのお世話と仕事に行かなければならない忙しい中、交代で送迎をして下さいました。常に私のことを最優先に考えて下さって、休日には全米最大のショッピングモールやビーチに連れて行ってくれたり、気球に乗ってカリフォルニアの夜景を観たりと、アメリカならではの様々なアクティビティを体験させてくれました。
Fatherはとても親日家で、日本のお土産に感動し、また沢山質問をしてくれました。ブラザーたちは持参した伝承玩具に夢中になって毎日のように遊んでくれました。日本語も覚え、異文化交流をすることが出来ました。当初、アンバサダー活動はUCPで行うことを考えていたのですが、時間の都合上で出来ませんでした。しかし彼等が楽しむ様子を見て、紹介することが出来て良かったと思いました。いつか是非来日してほしいと願っています。現在もメールで連絡を取り、近況を報告し合っています。

Host Family
水ヨーヨーで遊ぶ5歳と7歳のBrother

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

私がBike Campで担当したJ君は、練習からよく逃げ出す子で、一度も自転車に乗らない日があって私は悩んだことがありました。彼はスーパーマンが大好きだと言っていたので、彼が警察官役で、自転車で犯人役の私を追いかけるという警察官ごっこの設定で練習をしてみました。すると、この方法は実に効果的で、その日から彼は自転車に乗る楽しさを知ることが出来たようで、笑顔も沢山見受けられるようになりました。彼が自転車に乗れるようになった時、私は感動で涙が止まりませんでした。家族もその様子を見て心から感激していました。
最終日、家族からプレゼントをもらいました。帰宅して開けてみると、そこにはスタバカードと“Dear Otoya”と書かれた一通の手紙が入っていました。「僕を5日間サポートしてくれてありがとう。将来は警察官になれるようにがんばる!自転車の練習もがんばるんだ!」そう書かれていました。私の名前はOtoha、日本語の難しい発音を聞き取り、私のために一文字一文字一生懸命書いてくれたということが本当に嬉しくて涙が止まりませんでした。この手紙は帰国後の今も何度も見返している一生の宝物の一つです。また彼に会いにアメリカに行きたいと思っています。

笑顔でBikeに乗るJ君
最後の練習を終えた

高校生が出来る医療ボランティア機関

  • 留学先探し : ボランティア

海外では、高校生の医療ボランティアの受け入れ先は少ないです。特に、言葉の壁があるために受け入れが制限されます。そのため、海外で医療ボランティアをする際はエージェントを介して受け入れ先を探すことが重要です。

留学前にやっておけばよかったこと

《アンバサダー活動について》
当初、UCP で子どもたちのリハビリを兼ねて日本の伝承玩具やよさこいを一緒に楽しみたいと計画していました。
初日の面接でゼネラルマネージャーにプレゼンをした時に、とても興味を持ってもらえたものの、時間の都合上活動することが出来ませんでした。渡米前からエージェントを通して活動日程を話し合うべきだったと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学にはトラブルや失敗がつきものですが、そこから得ることも沢山あります。留学せず後悔するより、留学して失敗から何かを見つけ学んだ方が絶対に良い経験になると思います。トビタテは自分で留学計画を立てられるので、自分オリジナルの留学を創り上げることが出来ます。未知の世界に飛び込む時には勇気がいるけれど、トビタテには高い目標や夢を持った同世代の仲間がいるので心配することなく挑戦してもらいたいです!